2009年9月21日

星野同志から全学連大会へ

週刊『前進』06頁(2408号6面4)(2009/09/21)

星野同志から全学連大会へ
 労働者人民の自己解放の力を信頼し未来を開こう

 全学連大会に寄せられた星野文昭同志のアピールを掲載します。35年目の獄中から全学連への熱い思いを語る星野同志を、今こそ取り戻そう。(編集局)
 全学連大会に結集した皆さん。自らと仲間の力で、時代を変える、搾取・抑圧、戦争の無い本物の人間史を開く熱い思いで本大会をかちとっていると思います。

 資本主義の生命力は尽きた

 大恐慌が二番底・三番底をうかがい、自民党政権が完全崩壊しました。まさに、資本主義・帝国主義の歴史的全生命力が尽き、崩壊を開始しています。新たな民主党政権は、資本主義救済政権であり、崩壊促進政権です。問われているのは、労働者、学生、人民の力で、資本主義を終わらせ、本物の共同社会を切り開くことです。
 今進行している大恐慌は、戦後発展の行き詰まりを、民営化・規制緩和によるリストラ・賃下げ・非正規化・生活破壊の新自由主義、バブルでのりきる無理によってむさぼった利潤・資本が極限的に過剰化し、破綻した結果です。それは、経済を収縮化・ブロック化する以外になく、のりきり策の公的資金投入はドル暴落、大恐慌の二番底・三番底をしかもたらさず、それは、激しい争闘戦のなかで、大失業・低賃金・生活破壊—戦争を労働者・人民に強いる以外にありません。

 労働者自己解放を通した人間解放を

 私たちは、この現実に、怒りを根底から解き放って、労働者、人民の団結した力で資本主義を終わらせ、新たな共同社会を実現し、運営することで、私たちの未来を開くことが可能な時代を手にしています。
 私たちは、この間、これまでのあり方に安住、固定化せず、労働者人民の怒りと解放の力にどこまでも依拠し、あらゆる困難をのりこえて徹底的に闘うことによって、スターリン主義をのりこえ、マルクス主義をよみがえらせ、解放の道が、労働者自己解放を通して人間解放をかちとるプロレタリア世界革命以外にないことを実践的につかみとり、鮮明にしてきました。その実践の中で、私たちは、生産を担い、社会を動かしている労働者、そして共に闘う学生、人民の誰もが団結した力で社会を変える力をもっているということへの全面的信頼を獲得してきました。
 資本・権力とそれに屈する体制内指導部が、大恐慌の下、一層耐え難い現実を強い、労働者、学生、人民にとっての非和解的存在となる職場、キャンパス、地域、社会において、彼らと対決し倒し、職場、キャンパス、地域、社会を変え、人間らしく働き生きる場に変え、運営していく闘いが、世の中を本当に変える力です。それこそが、あらゆる分断・国境を越えた闘いとなり、資本主義を倒し、搾取、抑圧、戦争のない、誰もが人間らしく生きられる共同社会を開きます。
 その闘いを担う、国鉄1047名、5・27を柱とした4大産別と全産別の闘い、ソビエトを展望する労農連帯、インターナショナルを展望する国際連帯の闘いが結集する11月1万人結集は、私たちの闘いがすべての労働者、学生、人民を獲得し、抑えられてきたその力を解き放ち、間違いなく全情勢を塗り変えていくものになります。

 8学生を奪還しよう

  その中でも、法大闘争は、その闘いの拠点中の拠点を破壊する攻撃と一歩も引かずに、自らと仲間、すべての学生、労働者人民の自己解放=人間解放の力を信頼し、それに依拠し闘うことを通して、自らとすべての労働者人民の解放・革命を担う指導部を生み出し、ついに学生運動と労働運動が両輪となって階級闘争を発展させるという時代をたぐりよせています。
 私にとっても、65年から始まった高経大闘争を圧殺するために、2年後、執行部の大半が退学処分を強いられつつも不屈に闘い、軽処分だった私が一切の処分を恐れず、自らと仲間、全学生を信じ、退路を断って、マイクを持ち込んで立ちあがり、広場を埋める学生集会をかちとることを突破口に自治会再建をかちとった闘いが、10・8以降の闘いと一体に私の実践的精神の柱となっています。それが今、青年・学生の闘い、法大闘争に引き継がれ、より創造的に闘われていること、その闘いのなかで「星野のように闘い、取り戻そう」と一体に闘っていることを、感動をもって受け止めています。
 私たちの闘いの拠点中の拠点、法大闘争をめぐる攻防は、獄中8学生を先頭とした獄中非転向の闘いによって素晴らしく自己変革し、力をつけ、それによって私たちの闘い全体も力をつけ、労学連帯で大衆的に闘うという地平を開き、全員を奪還する、そのような本物の闘いの時代を開いています。

 星野と共に闘い、全未来を獲得しよう

 私と共に闘い奪い返すという闘いも、私たちの闘いを圧殺するために権力が無実を承知しながら無期を強いている、35年も投獄していることにもっともっと怒り、それをすべての労働者、学生、人民の怒りとし、それを力に一日も早い執行停止・釈放、再審無罪を絶対にかちとりましょう。
 闘えば展望が開ける時代に、闘いを通して、自ら弱めているものの一切をのりこえ、自らとすべての労働者、学生、人民の自己解放・人間解放の力を全面的に信頼し、それをすべての労働者、学生、人民と共に自らのものとして獲得し、全未来を獲得しよう。
 2009年9月
 徳島刑務所にて