動労水戸が第3波スト JR研修センター
動労水戸が第3波スト
JR研修センター揺るがす決起
JR東日本による組織破壊攻撃に対して7〜8月の2波のストライキを打ち抜き、2人の新組合員を獲得してきた動労水戸が9月14日、三度ストライキに決起した。
JR東日本は、運転士登用差別事件を巡って最高裁で完全敗北したにもかかわらず、完全に居直り、とうてい通勤できないような遠距離配転を策動し続けてきた。今回ついに“運転士になるため”と称して9人の組合員に研修センター入所の発令を強行したのだ。
すでに運転士資格を持っているのになぜ研修を受けなければならないのか! 遠距離配転とセットの研修センター入所は動労水戸への団結破壊、屈服強要攻撃だ。
「負けてたまるか!」「どこに行っても闘うぞ!」。労働者としての怒りが爆発した。「かつてない闘いをやろう」。研修初日に研修センターのまっただ中で、この日入所した組合員全員が怒りのストに決起したのだ。
午後2時過ぎ、福島県白河市にあるJR東日本総合研修センターの門前に動労水戸の組合員を始め、茨城、福島、宮城、栃木、東京などから闘う労働者・学生が駆けつけた。
司会の国分勝之副委員長の音頭によるシュプレヒコールに続き、石井真一委員長が動労水戸結成以来23年間の闘いの歴史を振り返り、JRによる不当労働行為を激しく弾劾するとともに、ストライキの意義と勝利にむけた決意を表明した。
激励の発言が動労千葉、茨城県地域連帯労組、全金本山労組、東北せっけん労組、ス労自主から寄せられた。
2時50分、スト突入の時間に合わせて連帯のシュプレヒコールが響き渡り、研修センターを揺るがす。「JRは動労水戸破壊をやめろ!」「違法企業JRを許さないぞ!」「団結破壊を許さないぞ!」「どこに行っても闘うぞ!」
そこへストライキに立ち上がった組合員が研修施設から胸を張って歩いて正門前に合流した。JRに対する怒りにみちた誇り高き労働者の姿だ。鳴りやまぬ拍手。全員が一体となった。
ストに突入した組合員を迎え、再び石井委員長がマイクを握る。「われわれは何度でもストライキに立ち上がる。自民党支配が崩壊し、労働者階級の怒りが爆発している。団結を固めて闘おう。JRのこんなやり方がいつまでも通用すると思ったら大間違いだ。JR体制は破産している。研修所にいる皆さん! 動労水戸といっしょに闘おう。11月1日の労働者集会に1万人を集めよう。社会を変えていく力はわれわれ労働者の中にある」と確信に満ちた提起だ。
続いて、地元の全逓労働者、福島県労組交流センターの仲間、宮城連帯ユニオン、坂野陽平全学連委員長代行が発言。動労水戸の家族を代表して発言した辻川あつ子さんは、「ある家族は『負けるな。帰ってこなくていい』と言って送り出しました。私は労働者に生まれて本当に良かった。こんな素晴らしい団結を実現できる。動労水戸のストライキに、平日なのにこんなに多くの方が集まってくれる。資本家にこんな感動がありますか! 動労水戸の闘いは6千万労働者階級の先頭に立っています。11月1万人決起を成功させて、全体の力で勝とう」と訴えた。
いよいよ、ストに決起した8人を代表して木村郁夫書記長が発言に立った。「今日の研修でハッキリしたことは、ただただ動労水戸を屈服させるための配転だということだ。それが東日本の言う『命令履行』だ。私たちは絶対に屈服しない。断固、この研修センターで闘いぬく。研修センターに入所している400人の中に闘いを響かせたい。労働者が真に解放される社会に向かって闘いぬいていく。それが11月集会1万人決起だ」。熱い発言に全体が確信を持ってうなずく。
3波にわたる動労水戸のストライキは、全国の労働者を限りなく激励している。一切を決めるのは階級的団結の力なのだ。労働組合を巡る攻防戦を闘おう。動労水戸の闘いに続こう。11・1全国労働者総決起集会への1万人結集実現にむけて職場・街頭で組織戦に打って出よう。