2009年9月 7日

8・30仙台 8学生奪還へ熱気 「全国声明」運動の発展誓う

週刊『前進』08頁(2406号7面1)(2009/09/07)

8・30仙台 獄中8学生奪還へ熱気
 総選挙の街を労学がデモ
 「全国声明」運動の発展誓う

 8月30日、仙台弁護士会館で「法政大での学生弾圧を許さない/8学生を取り戻そう/団結して暴処法をぶっとばそう8・30大行動」が行われ、東北各地から100人以上の学生・労働者・弁護士らが集まり、熱気あふれる集会となった。
 冒頭、百万人署名運動の代表が、「きょうは資本主義の総本山・自民党がつぶれる日。私は60年間、自民党をつぶすために生きてきた。資本主義をぶっ壊す、今こそ労働者の社会を実現するために闘おう」と戦闘宣言。
 主催者あいさつに立った全逓の青年労働者は、体制内労組幹部による集会つぶしと対決して結集したことを報告した。
 東北大の学生が基調を提起。「『学生の自由を取り戻そう』と闘う8人が何カ月も獄中にいる。許せない。東北大でも寮食堂の民営化が狙われてきたが『絶対反対』の立場をはっきりさせた。民営化された学生寄宿舎では、シーツから電化製品、すべてレンタル制。生活が丸ごと資本の餌食にされている。法大暴処法弾圧こそ、道州制攻撃の最先端の攻防だ。文化連盟と全学連の闘いが、当局の暴力支配を日々打ち崩している。戦争を止める力もここにある」と確信に満ちて提起した。
 国労5・27臨大闘争弾圧弁護団の山本志都弁護士が講演し、「団結破壊のため、治安弾圧のためにストレートに使えるのが暴処法。なぜ暴処法弾圧か。それは今の時代だから。全学連と文化連盟が団結していたからだということをきっちりと押さえる必要がある」「暴処法弾圧は闘えば勝てる。弾圧を恐れず、暴処法を引き出し、これを打ち破っていく闘いをともにやっていきたい」と力強くアピールした。

 法大や国鉄の現場から発言

 万雷の拍手の中、法政大学文化連盟の洞口朋子さんがアピール。「私は5月16日に沖縄で逮捕され、『仲間を裏切れ』という取り調べを行われたけれど、獄内外の仲間との団結があったから弾圧を打ち破ることができました。8人の学生を取り戻すために、全国声明運動を広げよう」と熱く訴えた(要旨別掲)。
 さらに、解雇撤回・JR職場復帰を闘う国労秋田闘争団の小玉忠憲さんが、1047名闘争勝利へ熱くアピールした。「国鉄分割・民営化攻撃に対して、動労千葉と1047名闘争が脈々と闘い続けてきたことが、自民党を崩壊させた。首切りが吹き荒れる今こそ、国鉄闘争は、法大闘争とともに6千万労働者、300万学生と結合できる。11・1集会1万人結集で、労働者の革命的回答をたたきつけよう」
 東北大生が全学連大会結集を訴え、教員評価制度による処分攻撃と闘う教育労働者、民営化と闘う自治体の青年労働者の発言が続いた。「賃下げ、ボーナスカットと闘わない組合執行部への怒りが沸騰している。法大闘争の映像を見た青年は『弾圧するのをただ突っ立って見ているだけの職員の姿が、今の組合の執行部と同じに見えた』と言った。今日から11月に向けて、新たな団結をつくり、仲間を増やしていこう」と熱烈に訴えた。
 呼びかけ人の弁護士は「裁判員は国民相互監視の制度で、現代の赤紙。9月1〜4日の青森での裁判員裁判、今秋仙台での裁判に反対して、制度廃止の運動を広げていこう」とアピールした。
 最後に「法政大学弾圧に抗議し、即時釈放を求める全国声明」の事務局が「全国声明運動を10万人の全人民的大運動に発展させよう。11月1万人結集運動と全国声明運動を一体のものとして取り組もう。自分の職場で全国声明を拡大して労働組合をよみがえらせよう。青年を組織する運動にしよう」と提起した。
 集会後のデモは総選挙情勢を切り裂き、労働者の団結したエネルギーを示した。「法大弾圧許さないぞ」「革命やろう」と青年労働者のコールが響き渡ると、デモを見ていた青年労働者が「もっと法大の話を聞きたい。興味がある友達もいるから誘って話をしたい」と声をかけてくるなどの反響も次々と出た。労働者が実力で権力を奪い取っていく闘いが始まった!

 宮城県内回り署名300筆

 宮城県内ではこの日に向けて街頭、職場で全国声明運動に取り組み、300筆の署名を集めた。労働組合を回って全国声明賛同と8・30大行動への参加を呼びかけた。A労組では呼びかけ人の青年労働者が職場で署名を回して15筆の署名を集めた。街頭では17日にテレビ放映された「報道発 ドキュメンタリ宣言」を見た労働者が「社民党や共産党じゃダメだ。中核派しかない。頑張ってほしい。『前進』を読ませてくれ」と声をかけてきて集会にも参加した。
 法大暴処法弾圧を許さない闘いは、怒れる青年・学生・労働者と結合し、革命を手繰りよせる闘いだ。全国声明を武器に8学生奪還—11・1集会1万人結集へ闘おう!