2009年9月 7日

首切り・賃下げ・消費大増税・戦争推進の「民主党・連合政権」と対決を 国鉄1047名解雇撤回・三里塚農地死守 11月集会1万人大結集へ 9・10〜12全学連大会の成功を

週刊『前進』08頁(2406号1面1)(2009/09/07)

首切り・賃下げ・消費大増税・戦争推進の「民主党・連合政権」と対決を
 国鉄1047名解雇撤回・三里塚農地死守
 11月集会1万人大結集へ
 9・10〜12全学連大会の成功を

 労働者の怒りの爆発がついに自民党を打倒した。8・30総選挙で自民党は改選前の300議席から119議席へ歴史的大崩壊を遂げた。公明党も小選挙区で全敗し、自公連立政権は粉々に砕け散った。一方、民主党は絶対安定多数をはるかに上回る308議席を獲得した。しかし、民主党への1票が民主党への期待などでは一切なく、新自由主義へのマグマのような階級的怒りであることに民主党自身が震え上がっている。資本主義の救済か革命か、一切は労働組合をめぐる攻防にかかった。職場生産点で労働組合を闘う武器へよみがえらせ、動労千葉労働運動を実践し、11月1万人決起へ突撃しよう。

 新自由主義攻撃に根底的な怒り爆発

 8・30総選挙で、日本の労働者は、積もりに積もり、耐えに耐えてきた怒りを根底的に爆発させ、日帝ブルジョアジーと自民党を収拾のつかない没落と分裂へたたき込んだ。国鉄分割・民営化以来、小泉構造改革以来、「市場原理に任せればすべてうまくいく」という新自由主義によって、一体どれほど多くの労働者人民が職を奪われ、生活を破壊され、団結を解体され、殺されてきたのか! しかも大恐慌がこれまでをはるかに超える大失業攻撃となって労働者に襲いかかっている。
 この現実に対し、6千万労働者の怒り、とりわけ2千万の青年労働者の怒り、「派遣切り」などを強行されたすべての失業者の怒り、弾圧と闘う法大生と全国学生の怒り、農民・漁民を始めすべての階級・階層の怒りが大爆発した。ブルジョアジーよ! このすさまじい現実に震え上がるがよい!
 この怒りは総選挙で大勝した民主党へも鋭く向かっている。民主党代表・鳩山は「仕事が見つからず帰省していた息子が自殺した。こういう政治、何とかならないか」という青森での母親の訴えに「言葉を失った」という。だがこれなどは、ほんの一端だ。この壮絶な現実への怒りが自民党を倒し、民主党をも痛撃している。このことに鳩山ら民主党自身も戦慄(せんりつ)し、震え上がっている。
 民主党や連合は、新自由主義攻撃をむしろ率先して推進してきた。本質的に労働者の敵である。「民主党・連合政権」と対決し、労働者の資本主義、新自由主義への怒りをプロレタリア革命の勝利へと一気に解き放つこと、これこそ革共同の歴史的使命だ。
 日本共産党は、オバマ賛美に明け暮れ、実質的に日米帝国主義の侵略戦争に労働者人民を屈服させ動員するために、選挙をやった。歴史的激動期に革命を圧殺するスターリン主義反革命であり、実に許し難いことだ。
 8・30総選挙がわれわれに突きつけたものは、労働者の階級的怒りと欲求に真に結合する革命党の根底的飛躍である。だれもが経験したことのない、この政治・経済・社会の危機と大動乱こそ、革命情勢そのものだ。ここではすべての勢力がふるいにかけられる。革命と反革命の分岐と激突が拡大する。だがまさに革共同は、この日のためにこそ闘ってきた。一切の階級的怒りと力を解き放ち、この歴史的な大激動情勢に〈11月1万人決起〉の大方針をもって切り込んでいこう。

 解雇撤回闘争こそ全労働者の結集軸

 今こそ〈国鉄1047名解雇撤回!〉を基軸に高々と掲げ、労働者階級の怒りと欲求に固く結びつき、組織、組織、また組織して、11月労働者集会1万人決起を何がなんでも実現すること。これが一切の実践的結論だ。
 大恐慌は大失業と戦争の攻撃を決定的に激化させる。政府は6月に「景気底打ち」宣言をしたにもかかわらず8月28日、総務省は7月の完全失業率が過去最悪の5・7%を記録したと発表した。企業の解雇攻撃が非正規から正規へ、製造業から非製造業へ、中小から大企業へとどんどん広がっている。とりわけ青年労働者の失業率は24歳までで9・9%、25〜34歳で7・1%だ。しかも「企業内失業者」が607万人。大失業攻撃への労働者階級の根底的な闘いをつくりだす時が来た。
 国鉄1047名解雇撤回闘争を、今こそ全労働者の闘う結集軸として発展させよう。社保庁で1000人首切り攻撃が始まっている。JPEXは第二の郵政民営化=大量首切りの攻撃だ。教育労働者への免許更新制も、団結破壊と首切りの大攻撃である。これらは道州制・民営化攻撃そのものであり、全労働者階級にかけられた攻撃でもある。
 しかし、道州制攻撃の最大の柱=360万人の公務員労働者の全員解雇・選別再雇用など、1047名闘争の解体なしにできるはずがない。4者4団体路線を粉砕し、国労5・27臨大闘争弾圧粉砕の勝利をもって1047名闘争を階級の大地に復権し、この闘いを先端に4大産別決戦を革命戦略として爆発させていくなら、日帝の唯一の延命策となった道州制・民営化は必ず粉砕できる。新自由主義の牙城・JR体制と激突し、組織拡大で前進する動労千葉、動労水戸の決起に続こう。
 さらに国鉄・三里塚決戦の爆発こそ勝利の道だ。22年にわたる解雇撤回闘争と43年にわたる軍事空港絶対反対の闘いこそ、日帝・国家権力との最も激しい激突点であり、最も有利な戦場である。これほど新自由主義に怒り、闘おうとする労働者・学生・人民を引きつける闘いは他にない。国際連帯闘争がこのことを完全に証明している。
 10・11三里塚現地闘争への総決起をかちとり、11・1労働者集会1万決起へ驀進(ばくしん)しよう!

 労働組合をめぐる攻防に勝利しよう

 労働組合をめぐる激突と勝利に一切がかかっている。11月1万人決起は職場生産点からの怒りの決起だ。それは体制内勢力との激烈な党派闘争に勝ち抜いてこそ実現される。
 自民党は選挙戦の終盤で労働組合批判に全力をあげた。日教組、自治労批判をくり返し、「労働組合が日本を侵略する日」などと大キャンペーンを張った。体制内の連合であろうが、労働組合が政権を握ることなど絶対容認できないということだ。逆に労働組合の力、可能性をこれほど示しているものはない。
 民主党政権は、連合=体制内労働運動との結託体制である。それは大恐慌情勢下で、連合の体制内指導部を先兵としながら、道州制・民営化と首切り・賃下げ・消費大増税・戦争などの攻撃を推進していく政権である。
 すでにJP労組大会、自治労大会は、政労使一体で賃下げも、首切りも、戦争協力も労働組合が率先してやるという産業報国会宣言を発した。これは労働者階級にとって恐るべき現実だ。
 しかし「民主党・連合政権」の登場は連合の危機と崩壊の開始である。体制内指導部が大幅賃下げと道州制・民営化攻撃の先兵となるとき、連合は労働者支配の決定的破綻点に転化する。職場の怒り・要求と結合して、動労千葉労働運動を原則的かつ柔軟に実践することで、連合支配を打倒し、拠点職場をつくる絶好のチャンスである。
 そのためには、拠点職場と職場細胞の建設を目的意識的にかちとっていく地区党の団結と飛躍が決定的だ。階級的労働運動路線のもとでの絶対反対論と階級的団結論のマルクス主義的実践が、青年労働者を先頭に地区党建設を求めて、革共同への結集運動を強力に生み出している。マル青労同1千人建設と地区党建設を一体的に強化し、革命的労働者党建設の闘いを爆発的に推進しよう。
 一切の活動を11月1万人決起の組織化の一点に集中しよう。直ちに街頭宣伝戦へ猛然と打って出よう。職場の仲間とともに街頭で青年・学生を組織しよう。同時に各職場で、11月集会賛同決議をランク&ファイルでかちとろう。職場の組織者をオルグし、決定的な一人の獲得と同時に、職場全体を獲得する闘いに挑戦しよう。機関紙拡大で勝負しよう。
 11月集会実行委事務局が提起している、①チケット1万枚販売、②賛同署名1万筆、③『7月サンフランシスコ国際会議報告集』1万部販売を全力で実践しよう。
 法大弾圧粉砕・8学生奪還の全国署名は組合オルグ、青年・学生獲得の決定的武器だ。9・10〜12全学連大会の成功をかちとり、全学連運動が時代の最先端に躍り出よう。
 時代認識と路線で団結して闘えば不可能なことは何もない。11月1万人決起への2カ月間の組織戦へ全力で突入しよう。