全学連運動を最前線へ 全学連大会に結集しよう 革共同中央学生組織委員会
戦後史上最大の大激動情勢が到来した! さらなる破局に向かう世界大恐慌と、労働者階級の激しい怒りの爆発による自民党政権の完全な崩壊は、「戦争か革命か」「ファシズムか社会主義か」をかけた歴史的決戦への突入だ。全国の学友のみなさん! 今こそ300万学生は団結し、腐りきった資本主義体制を打倒するときだ。今次全学連大会を、歴史を切り開く決定的大会としよう。全学連運動の中に巨大な可能性がある。300万学生が全学連の旗のもとに団結し、戦争・民営化と真っ向対決して、学生の爆発的なエネルギーを巨大な大衆行動に転化しよう。団結を破壊し、教育ばかりか未来も奪う新自由主義をぶっ飛ばし、学生が自らの力ですべてを取り戻そう。3年半にわたる法大闘争と、東京拘置所で獄中闘争を闘う8学生の存在の中に、その現実的姿があり、学生が持っている力と可能性が満ちあふれている。全学連運動を復権し、歴史を動かす決定的存在として登場しよう! 労学共闘をさらに発展させ、全学連こそ11月集会1万人結集の先頭に立とう。
法大闘争の爆発の力で新自由主義を打ち砕け
8・30総選挙をもってする自民党の大崩壊は、戦後の議会制民主主義をとおした階級支配の完全な破産だ。そして民主党・連合政権の登場は、民営化・労組破壊と戦争国家への大転換を核心にした道州制攻撃を加速させる。こんなものの中に労働者の未来はない。そして自民党を崩壊にたたき込んだ労働者階級の憤激も、「政権交代」などで収まるものではない。必要なのは、「賃労働と資本」の関係の根本的廃絶としてのプロレタリア革命だ。労働者・学生の激しい怒りと行動はこれからますます爆発していく。勝利の道は、すべての怒りを結集する組織と運動だ。
動労千葉はじめ闘う3組合から、「国鉄1047名解雇撤回闘争勝利!
国際連帯」を掲げ、11月1日に労働者総決起集会が呼びかけられている。11月集会への1万人結集をかちとる中に、民主党的幻想をうち破り、連合とスターリン主義をとおした労働者支配をひっくり返していく展望がある。そして、戦争と民営化を核心とする道州制攻撃を破綻させ、階級的労働運動潮流の鮮烈な登場によってブルジョアジーとの力関係を根本的に転換していく展望もある。それはまた、全世界的なプロレタリアートの団結の復権と、革命的労働者党建設への最短の道だ。1万人結集に向かって、全力で進撃しよう!
そして何よりも、法大闘争を闘い抜いてきたわれわれこそが、「労働者・学生の階級的団結で、資本主義の腐りきった支配に断を下そう!」と確信をもって言いきろうではないか。
法大闘争は、何のブルジョア的幻想もないところから、ただ団結の可能性にのみ依拠して闘ってきた。法大総長・増田が語る「新しい『自由と進歩』の概念」なるものが、いかに腐りきったブルジョア・イデオロギーなのか! 「ルール」や「法律」の名のもとに、大学当局による公然たる暴力支配が正当化され、ビラまきも立て看板も自主的サークル活動も一切が禁圧される。「処分を許すな!」「教育を取り戻せ!」という当然の訴えを理由に110人もの学生が逮捕され、10人以上の学生が処分されてきた。学生が声をあげ団結し始めた瞬間に、暴力的に襲いかかる大学と国家権力。そして学生の闘いの前進は、ついに暴処法(暴力行為等処罰法)という歴史的弾圧との対決にまで上りつめ、戦争をやることによってしか生きていけない帝国主義国家のむき出しの姿を暴き出した。
学生の団結が歴史を前進させ、教育を取り戻す。社会変革の力は、団結の中にのみある。300万学生と2千万青年労働者の団結を組織することができる現実性こそ、法大闘争であり全学連運動だ。
獄中の8学生を奪還しよう
第一に、今次全学連大会の成功で、獄中で闘う8学生を取り戻そう!
一つに、8学生の存在こそ、階級的団結の力で新自由主義を粉砕できるという展望だ。昨年の全学連大会は、法大文化連盟との真剣な議論の中から処分阻止の路線をうちたて、暴力支配や「営業権」を振りかざす攻撃と対決し、鉄の団結をつくり出してきた。その到達点が、「監獄大学粉砕!
教育を取り戻せ!」を掲げた4月24日の歴史的大集会であり、そこに権力と法大当局は3万法大生の総決起と革命のヒドラを見た。その大反動が暴処法弾圧と8学生への起訴攻撃であった。
しかし、8人の仲間たちは、一切の屈服を拒否し、資本・権力との非和解的団結をうち固めて闘い、暴処法弾圧を破産させてきた。新自由主義攻撃の矛盾が最も集中する青年労働者・学生にとって、獄中で意気軒高と闘い抜く8学生の姿は勝利の証しだ。だからこそ、8学生を取り戻す闘いの中で全国学生の団結を甦(よみがえ)らせよう。8学生への弾圧に怒れる学生は全学連大会に集まろう!
二つに、8学生奪還は、大学・教育を取り戻す根底的な闘いだ。
法大闘争の中から生まれた「大学・教育を取り戻せ!」というスローガンは、新自由主義が生み出す教育と社会の破壊への怒りを一つに束ね上げ、学生が自らの手で未来を切り開く革命の要求だ。
麻生は8月23日、学生を前に、「金がないなら結婚しない方がいい」と言い放った。ふざけるな! 青年をワーキングプアにたたき込んでいるのはいったい誰か! どれだけの青年・学生の未来が奪われているのか! 大学は高額の学費を巻き上げ、借金を背負わせて放り出す。入学金や学費が払えずに、学生が大学から追い出されている。そして法大では、自由を取り戻すために行動に立ち上がる学生に退学・停学処分が強行されている。
大学から学生がたたき出される現実とは何なのか! そして当局の言いなりにならなければ大学に通うこともできない、これが大学と学生の本来の姿なのか! ここに何の可能性があるのか! この怒りを最先頭で体現してきたのが8学生だ。
8学生を奪還し、処分を撤回させよう! 学生が団結して立ち上がるとき、大学・教育を取り戻す歴史的な闘いが始まる。
全国の大学で闘いが始まる
三つに、法大に続いて、全国で新自由主義と「教育の民営化」を粉砕する闘いが始まっている。
入寮募集停止と「改修」攻撃に絶対反対で闘う富山大新樹寮決戦は、東北大有朋寮闘争を引き継ぎ、「全国大学の法大化」と対決する全国学寮闘争の爆発への突破口を切り開く。確約破棄・自治権剥奪(はくだつ)と対決する京都大熊野寮の闘い、キャンパス改修・自治寮つぶし・サークル団体破壊と闘い抜く東北大生の闘いは、組織破壊攻撃に一歩も退かずに団結して立ち向かい、学生運動の歴史的爆発の扉を押し開いている。そして、オバマ反革命とファシスト田母神によるヒロシマ闘争解体攻撃をうち破る先頭で、広島大の学生が闘った。再びみたび、法大闘争を基軸に全学連運動が爆発していく情勢に入っているのだ。
大恐慌-世界戦争と対決しプロレタリア革命へ
第二に、今次全学連大会の成功で、11月集会1万人結集の先頭に立ち、革命的激動情勢を決する存在として全学連が登場しよう。
世界大恐慌はこれから本格的に爆発する。起きているのは、1929年を超える、後のない大恐慌だ。もはや支配階級には何の解決策もない。〈改憲・戦争と民営化・労組破壊〉と対決する労働者の国際的団結、その発展としてのプロレタリア世界革命こそが労働者・学生の生きる道だ。
ブルジョアジーの言う「景気回復」なるものの実態は何か。
一つに、巨額の国家財政をつぎ込んでかろうじて成り立つ、どうしようもない構造だ。シティ、GM、AIGなど帝国主義中枢の資本が、もはや国家のてこ入れなしには1秒たりとも成り立たない破綻的状況だ。しかも、この資金投入そのものが天文学的な財政赤字を生み出し、ドル暴落を準備している。ドル支配が最後的に崩壊するとき、帝国主義はより巨大な大恐慌と世界戦争への道に突き進んでいく。
二つに、「企業業績の回復」などは粉飾のオンパレードであり、根本的にごまかしだ。米帝は時価会計を見直し、金融機関を「黒字化」させた。しかし大手金融機関は、数十兆円の不良資産を抱え込んだままであり、矛盾を隠蔽(いんぺい)し先延ばしているだけだ。矛盾の爆発はこれから始まる。
三つに、自動車や電機など基幹産業は、洪水のような財政投入で一時的に生き延びているにすぎない。米帝を先頭に、各国帝国主義がわれ先に自国産業の保護に走っている。帝国主義間争闘戦の激烈化、分裂・ブロック化と世界戦争への情勢は激しく進行しているのだ。
四つに、「景気底打ち」キャンペーンの裏で、膨大な労働者がクビを切られ、賃金を下げられている。こんなものは断じて認めない!
74—75年恐慌でぶち当たった過剰資本・過剰生産力というデッドロックは、国家独占資本主義政策から新自由主義政策への転換、バブル経済の恒常化と全世界的な極限的搾取を不可避にした。昨秋リーマンショック以来の大恐慌の爆発は、あらゆる延命策の最後的破産である。帝国主義は、その基本矛盾である過剰資本・過剰生産力を絶対に解決できない。トヨタは1千万台の生産能力を全世界に保有しているが、09年の生産台数は660万台で、実に3分の1の生産能力が過剰だ。拡大再生産を原理とする資本主義において、激烈な縮小再生産状態が進行し、それがストレートに大失業攻撃となって襲いかかっている。
11月1万結集の先頭に立つ
しかし同時に大恐慌は、労働者階級の激しい怒りと革命情勢を生み出している。韓国サンヨン自動車労組の闘いは、大恐慌時代に立ち向かう労働者階級の戦闘性と団結した力の大きさを示し、ブルジョアジーどもを震え上がらせた。動労千葉が参加した7月のサンフランシスコ国際労働者会議は、スターリン主義による30年代国際階級闘争の破壊・分断以来の歴史を突き破り、国境をこえる団結を甦らせる現実性を切り開いた。そして大恐慌と対決する国際的な労働者の結集軸こそ11月労働者集会だ。
法大闘争は、動労千葉とひとつになって闘い抜いた6・14—15闘争をもって、労学共闘の決定的地平をかちとった。この爆発的発展が11月労働者集会だ。学生と労働者の未来はひとつだ。全学連は11月1万人結集運動を最先頭で闘い、時代を揺るがす決定的存在として登場しよう。
学生の自己解放的決起で全学連運動の復権を
第三に、今次全学連大会の成功から、全学連運動を復権しよう。
学生運動は歴史の転換点において、必ず情勢を切り開く決定的な起爆剤として登場してきた。戦後革命期の48年9月、学生の怒りと現状変革のエネルギーは爆発し、授業料値上げ阻止ストライキの中から「学問の自由と生活防衛」「戦争反対」を掲げて全学連が結成された。
そしてただちに、反動的大学法案粉砕を目指す全国220校のゼネラルストライキに突入し、全国キャンパスに学生自治を確立して大学をブルジョアジーの支配の破綻点として強制していく歴史的な出発点を築いた。それは同時に、「共産主義教授の追放」を叫ぶGHQ・イールズを大学からたたき出し、レッドパージを学生運動の力で粉砕する決定的な勝利だった。
全学連運動は、50年代後半にスターリン主義と決別するという思想的な飛躍を成し遂げ、60年安保闘争においては国会周辺を埋め尽くす全国の巨万学生の実力決起を実現した。
そして70年安保・沖縄闘争において、大学解放闘争とベトナム反戦闘争の結合の中、ついに「反帝国主義・反スターリン主義」を掲げキャンパスを拠点に世界革命へと進撃し、日本階級闘争の牽引(けんいん)力となった。さらに、新自由主義攻撃の開始としての国鉄分割・民営化と三里塚闘争破壊攻撃と真っ向対決した85年の蜂起的決起をかちとった。
そして今、革命的大激動情勢の中で、法大闘争が全国学生と労働者の未来をかけた決戦としてうち立てられた。この中で全学連運動を甦らせよう。
全学連の旗のもとに300万学生は団結しよう。学生はこの時代にいかに生きるべきなのか?
大恐慌と対決し、教育の民営化と立ち向かう全学連を、一人ひとりの自己解放的決起によってつくりだそう! 大学と社会の腐敗・閉塞に怒り、法大の闘いに魂を揺さぶられる学生は、一人の例外もなく全学連大会に結集しよう!
闘うマル学同に結集しよう
最後に、全学連大会の成功と法大闘争の爆発で、マルクス主義学生同盟1千人建設をかちとろう! 革命的な労働者党の建設が国際プロレタリアートの死活的課題になっている。時代は革共同とマル学同の登場を求めている。闘う学生はマル学同に結集し、ともに革命に生きよう! 全国学生は全学連大会に大結集し、今秋法大決戦を大爆発させよう! 8学生を奪還しよう! 10・11三里塚闘争から11・1労働者集会へ攻め上ろう!
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大学・教育を学生の手に取り戻そう!
法大闘争勝利! 11月労働者集会への1万人結集へ!
全学連第70回定期全国大会
【日時】9月10日(木)〜12日(土)
*10日は午後1時〜5時、11日は午前9時〜午後5時、12日は午前9時〜午後4時の予定
*10日 来賓あいさつ 三里塚芝山連合空港反対同盟
11日 記念講演 法大弾圧弁護団・団長 鈴木達夫弁護士
【会場】文京区民センター(文京区本郷4−15−14)
*東京メトロ・後楽園駅または都営地下鉄・春日駅(いずれも徒歩2〜5分)、JR総武線・水道橋駅徒歩10分
(参加費)1000円(会場費、資料代など *宿泊費除く)
(連絡先)TEL050−3036−6464)
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