2009年8月31日

“労働者の社会を開こう” 婦民全国協総会組織拡大へ熱い討議

週刊『前進』06頁(2405号4面3)(2009/08/31)

“労働者の社会を開こう”
 婦民全国協総会組織拡大へ熱い討議

  8月22、23の両日、大阪で婦人民主クラブ全国協議会第26回全国総会が開催され、全国各地から会員・読者が結集して大成功した。
総会では「大恐慌の到来は資本主義の終わりのときを示している。労働者と資本家は非和解の関係だ。今度こそ世界戦争を止め、労働者の社会を切り開こう」と確認された。さらに「婦民全国協は、時代認識・路線で一致し、戦争絶対反対、労働者の階級的団結にかけきって闘う組織として飛躍しよう。10・11三里塚から11月労働者集会1万人の大結集を。ともに労働者の社会を開こう」と高らかに宣言した。
 1日目は西村綾子代表の主催者あいさつに続いて、三里塚芝山連合空港反対同盟・婦人行動隊の宮本麻子さん、泉州住民の会の国賀祥司さん、八尾北医療センター労組委員長の藤木好枝さん、部落解放同盟全国連合会・西郡支部の谷照さんと佃久子さん、国労5・27臨大闘争弾圧被告・家族の東理恵さんらが共闘のあいさつに立った。
 とりわけ三里塚の宮本さんは、市東孝雄さんの農地の取り上げや”第3の誘導路”建設など、追いつめられた権力・空港会社による三里塚闘争解体攻撃を粉砕する10・11三里塚全国闘争への総結集を訴え、満場の拍手で確認された(発言要旨別掲)。

 労働運動と一体で地域の核に

 動労千葉、動労水戸、獄中の全学連・法大文化連盟の学生たちなどからも熱いメッセージが多数寄せられた。
 鶴田ひさ子事務局長が次のような内容の議案提案を行った。「大恐慌・戦争・大失業の時代、戦争絶対反対を貫く女性団体が今や婦民全国協だけになった。いよいよ出番だ。新日本婦人の会(共産党系)はオバマに手紙を書こう運動を行っている。自治労本部と一緒に北朝鮮への排外主義をあおる『1千万人署名運動』を行うなど、体制内派の屈服は激しい。しかし、労働者・労働者家族は闘わなければ生きていけないし、怒りの矛先が明らかになり、階級的に団結すれば勝てる。動労千葉をはじめ1047名解雇撤回の闘いが20数年も改憲をぶっ止めてきた。ここに世界の注目も集まっている。11月集会の成功を担おう。婦民全国協は、階級的労働運動と一体で地域の核になろう」
 続いて大阪の豊中市職女性部長で婦民全国協・大阪北支部会員の深町加代子さんから特別報告が行われた。今年の3・6大阪府庁前での道州制反対、橋下打倒の3・8国際婦人デー闘争を闘って、その後の当局や体制内派執行部との闘いが具体的に語られた。「絶対反対を貫く中でいったんは孤立しても、闘いをやりきったときに団結が生まれた。団結といっても大同団結ではなく、資本や体制内派のつぶし攻撃に負けない階級的団結が必要だ」との報告に参加者全体が獲得され、力がみなぎった。
 2日間、交流会・分散会を含めて熱い討論がくり広げられた。8・6ヒロシマ大行動を主催者として担いきった広島支部、「つくる会教科書」攻撃と闘いぬいた杉並支部、新自由主義攻撃—道州制粉砕の3・8集会を開催した相模原支部をはじめ、全体が11月の勝利を切り開くための徹底した討議が行われた。
 そして資本主義体制を倒すことで労働者・労働者家族は生きていけるのだ、ということが明らかになった。これらすべての発言には、昨年の脱会派との激突から1年、会員読者一人ひとりが大恐慌、戦争、大失業—資本主義の終わりの時代に向き合い、どのように生きかつ闘うかを考えぬき、婦民全国協の存在意義をつかみ直してきたことがあふれていた。
 8・30衆院選挙後情勢に対して道州制—戦争・改憲、民営化・労組破壊の攻撃と真っ向から対決する11月1万人結集の労働者集会で情勢を塗り替えること、さらにこの過程で婦民全国協の組織拡大をかちとることが決議され、直ちに全国に散って闘いぬくことが確認された。
 (投稿・T)
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 憲法改悪と一体の三里塚破壊と闘う 三里塚反対同盟婦人行動隊 宮本麻子さん

 今の世の中は、資本主義の末期で恐慌が世界を覆っています。一部の資本家が大もうけし、大多数の労働者は首切り、賃下げなどで生きていくこともできない。こんな社会は間違っています。
 反対同盟は43年間、空港絶対反対、農地死守、一切の「話し合い」拒否、そして実力闘争で闘ってきました。権力の農地強奪や、農民を人とも思わぬ暴力に、身体をはって闘ってきました。そして全国の労働者、学生、農民とともに勝利し続けています。
 だからこそ権力はいま、三里塚闘争をなくしてしまおうと、反対同盟つぶしの攻撃に出てきたのだと思います。
 空港会社は、天神峰の市東さんの家や農地を囲む第3の誘導路計画を発表しました。90年間も耕作を続けている畑を土地収用法で取れなくなったら農地法で取り上げる。これは憲法の改悪と戦争への攻撃と一体です。
 東峰部落では、萩原進さん宅の隣の森を伐採して造った東側誘導路が供用されました。ジェット機が頭上40㍍を行き交う暴挙が続いています。空港会社は東峰神社の木を伐採したいと言ってきましたが、部落として拒否回答を決めたそうです。
 天神峰現闘本部裁判は、11月に最終弁論・結審、来春にも判決、すなわち本部をめぐる実力攻防に入ります。これは市東さんの農地攻防につながる闘いです。
 北原さんは「地球人民の反戦平和を組織し、連帯しよう」と語っています。萩原さんは「市東さんの農地収奪は戦時の徴発だ。代執行決戦のように闘う」と檄を発しています。市東さんは「闘魂ますます盛んなり」と闘志を燃やしています。
 韓国やアメリカとの国際連帯、法大弾圧と闘う学生の皆さん、83年の反対同盟分裂の時も反対同盟を支持してくれた婦人民主クラブ全国協の皆さんとともに闘います。10・11三里塚全国闘争でお会いしましょう。