2009年8月31日

法大暴処法弾圧 あらゆる職場と大学に〈全国声明〉持ち込もう

週刊『前進』06頁(2405号4面1)(2009/08/31)

法政大学暴処法弾圧 8学生奪還の大運動を
 あらゆる職場と大学に〈全国声明〉持ち込もう
 全力で10万筆の賛同達成へ

 動労千葉・田中康宏委員長を始め、弁護士、学者、獄中同志の家族らが呼びかける「法政大での学生弾圧(暴処法弾圧)に抗議し、8学生の即時釈放を求める全国声明」の10万筆賛同実現のために、闘う労働者・学生、『前進』読者のみなさんの総決起を訴えます!

 長期勾留は絶対許さない

 8・30総選挙での自民党の歴史的崩壊情勢は、戦後65年間の日本帝国主義の階級支配の全面崩壊だ。たとえ民主党・鳩山政権が誕生しようとも、ブルジョアジーは二度と安定的な労働者支配を復活させることはできない。支配階級の唯一の延命策は「民営化と労組破壊」を核心とする道州制攻撃である。それは労働者・学生の怒りをさらに燃えあがらせ、力と力の激突の大激動期が始まる。
 この情勢と真っ向から対決し、大恐慌と戦争の時代を切り裂き、プロレタリア世界革命へ進撃しよう。その核心は動労千葉の呼びかける11・1労働者集会への1万人結集だ。1万人の潮流形成に向けて、獄中の8同志と固く団結することが労働者階級と学生にとって決定的に重要だ。
 この中で全国声明の10万筆賛同の意義は、一つに、獄中の8学生の即時釈放を闘い取ることだ。4月24日に文化連盟の恩田亮君と倉岡雅美さんが逮捕されて以来、すでに4カ月以上が経過している。こんな長期勾留は絶対に許さない! 接見禁止によって獄外との交通関係を断絶し、8人をバラバラに独房に閉じこめている。これほどの分断攻撃があるか!
 人権無視で学生の実名を看板でさらすことも、抗議する学生への法大職員と右翼ガードマンの殴る蹴るの暴行も、「管理権」の名のもとに警察と裁判所が結託して容認し奨励している。他方で、学生が団結して闘うことは犯罪だとして暴処法で弾圧する法大当局と警視庁、東京地検。
 ふざけるのもいい加減にしろ! 
 暴処法弾圧を労働者階級と学生の怒りの爆発で粉砕しよう!

 11月1万人結集の武器に

 「8学生を釈放しろ」の要求は、百パーセントの階級的正義だ! 10月5日と7日の初公判に向けて8同志を奪還する大運動を巻き起こそう! その組織化の武器こそ、全国声明への賛同運動だ。全国声明運動の前進をとおしてうち固める階級的団結の力で、半年、1年の長期勾留を狙う国家権力のもくろみを打ち破ろう。
 二つに、全国声明への賛同運動は、9・10〜12全学連大会への大結集の環である。「暴処法弾圧粉砕! 法大解放! 8同志奪還!」の怒りと闘いの中でこそ、全国学生の団結はよみがえる。
 新自由主義は「学問の自由」の幻想を吹き飛ばし、大学キャンパスを暴力支配と「資本の金もうけの自由」が吹き荒れる場に変えた。3年半に及ぶ法大闘争は、「一人の仲間も見捨てない」「大学と教育を取り戻そう」と団結のみにかけきって闘い抜き、3万法大生の中に、資本と権力に対して絶対反対・非和解で闘う団結をつくり出してきた。この先頭に立って闘ってきたのが、全学連と法大文化連盟の指導部である獄中の8同志だ。
 それゆえに8人は権力の憎悪を一身に浴びて、東京拘置所に囚われている。獄中8同志との団結にかけきって、全学連運動の歴史的発展をかちとろう。
 三つに、全国声明運動は、動労千葉の物販運動と並んで、11・1労働者集会1万人結集に向けた職場・大学での組織化の最大の武器である。
 分割・民営化との22年間にわたる非和解の闘いを貫いてきた動労千葉と国鉄1047名解雇撤回闘争とともに、法大闘争が「教育の民営化」と対決し道州制攻撃を迎え撃つ最先端の闘いに躍り出た。4・24−6・15法大闘争の労学共闘としての爆発は、学生も労働者も団結を固め、資本主義打倒に向けて闘うことに未来があるという真理を示した。
 暴処法弾圧を許せば戦争への道だ。労働組合と学生運動をつぶすための治安弾圧法を、労働者・学生の団結拡大で粉砕しよう。改憲・戦争と直面する自治労・教労など4大産別での闘いとひとつの闘いとして、学生もまた教育の民営化と闘い抜いている。このことに労働者階級の期待が集まっている。
 労学共闘を圧倒的に押し広げよう。巨万の労働者・学生の中に分け入り、全国声明を持ち込むことが、11・1労働者集会の組織化の決定的水路になることは間違いない。全国で10万筆の賛同署名を集めよう! 
 (マルクス主義学生同盟・中核派)