2009年8月24日

「毎日、毎時間、組織せよ」(レーニン) 機関紙を11月の武器に 前進経営局

週刊『前進』06頁(2404号6面1)(2009/08/24)

「毎日、毎時間、組織せよ」(レーニン)
 機関紙を11月結集の武器に
 前進経営局は心から訴える

 11月労働者集会への1万人結集を実現することが、世界大恐慌と戦争・大失業攻撃に対する労働者階級の最大の回答である。11月1万人決起こそが大恐慌をプロレタリア世界革命に転化する突破口である。自民党支配をたたきつぶし、民主党への政権交代による日帝ブルジョアジーの延命策動を打ち破り、道州制攻撃を粉砕し、国鉄1047名解雇撤回・三里塚農地死守・国際連帯を貫こう。その決定的な武器としての革共同政治機関紙『前進』の読者と配布網を拡大する闘いに総決起しよう。『前進』を軸に〈会議・機関紙・財政〉という党建設の三つの柱を圧倒的に強化しよう。

 世界大恐慌と自民党支配の崩壊を革命へ

 われわれは時代が激しく動きだす嵐のただ中にいる。11月1万人決起をめぐって、革命と反革命が激しくせめぎあい、死闘を展開している。すべての闘いは11月1万人決起をめぐる攻防につながっている。すべての闘いを11月1万人決起を総括軸にして闘うことが勝利の道である。
 現在の大恐慌はもはやあとのない世界大恐慌である。自民党支配の崩壊は、戦後民主主義的統治形態の最後的崩壊である。政治的大激動期が始まる。革命か反革命をめぐって、実力集団が激しくせめぎあう過程が始まる。力を持ったものが勝つ。労働者階級に求められていることは、大恐慌と自民党支配の崩壊をプロレタリア革命に転化することだ。11月集会派が歴史の命運をかけて今こそ「1万人の力を持った団結」で登場しなければならない。
 この武器として機関紙を活用しつくそう。
 「言葉を信用するな。約束に心を奪われないようにしよう。自分の力を過大視しするな。各工場、各連隊、各中隊、各街区に組織をつくれ。毎日、毎時間、組織のことに取り組め。自分で活動せよ。この活動を第三者のだれにも下請けさせてはならない。先進的な労働者にたいする大衆の完全な信頼が、しだいに、しっかりと、打ち壊せないように、つくりあげられていくような活動を目標とせよ」(レーニン全集24巻「ロシア社会民主労働党〈ボ〉第七回〈四月〉全国協議会決議集の序文」より)
 これは、1917年2月革命後に形成された労働者・兵士代表ソビエトが、体制内指導部のもとで資本家政府を支持している現状を打破するためのレーニンの全力の訴えである。ボルシェビキは見事にこの課題をやりぬき、ロシア革命に勝利した。この闘いが、今われわれに求められているのではないだろうか。
 崩壊する資本を救済し、労働者の決起を抑圧するスターリン主義や社会民主主義、転向集団、ファシストなどのあらゆる体制内勢力から、労働組合を階級的に奪還していく攻防に、プロレタリア革命の成否がかかっている。そして11月1万人結集の一切は、職場生産点での組織化にかかっている。職場生産点に必死にくらいつき、職場の怒りを階級的団結に組織化し、労働組合をよみがえらせることである。

 機関紙で職場細胞と拠点建設を進めよう

 この闘いを、とりわけ青年労働者が中軸となって実践しよう。資本の攻撃も体制内勢力の反動も青年労働者に集中している。青年労働者が絶対反対論と階級的団結論で職場生産点を組織化し、体制内派との党派闘争に勝ちぬいてこそ、11月1万人決起は実現される。
 絶対反対論での職場決起は、体制内党派との激突になる。体制内党派に勝ちぬくには、地区党と細胞の団結が絶対に必要である。職場での決起は党建設を死活的に求めるのである。
 この闘いにとって、「時代認識と路線」で地区党と細胞が団結することが決定的になる。絶対反対論とは、大恐慌時代において、資本家と労働者階級との絶対的非和解性を明確にして、革命勝利の道筋を路線として確立することだ。その勝利の路線がはっきりすれば、その路線のもとで、実践方針は柔軟に、自在に展開できる。
 これらを保証するものは、地区党の団結である。地区党の団結のもとでこそ、いまだ自らが小さな「点」でしかないとしても、決定的な存在であり、拠点職場と細胞建設への巨大な可能性を持っていることを確信して闘いぬくことができる。
 われわれがやろうとしていることは、労働者自己解放闘争を徹底的に推進するというきわめてオーソドックスな闘いだ。「日和見主義との完全な決別」こそプロレタリア革命勝利の絶対的条件だ。絶対反対論・階級的団結論を徹底的に貫き、体制内労働運動を打倒する力ある勢力(職場細胞)を、職場生産点につくり出すこと、これこそ当面するわれわれの最大の課題である。
 この党派闘争に職場で決起し、勝ちぬいてこそ、青年は決起する。青年が党派闘争の中心的担い手になって闘うことと、マル青労同が階級的指導部へと飛躍し地区党建設を担うことは、完全に一体だ。機関紙活動は、この闘いの基軸中の基軸である。機関紙を作り、機関紙から学び、機関紙を広める闘いが柱にすわってこそ、階級的労働運動と党建設は一体的に推進できる。
 青年労働者の組織化と職場闘争と党建設は一体である。絶対反対論・階級的団結論・党建設論は、機関紙活動を軸にした党活動の三原則(会議・機関紙誌活動・財政闘争)の実践を死活的に求めるのである。

 地区党の路線による団結が決定的な力に

 今年前半、階級的労働運動を職場で猛然と実践した。その闘いを基礎にして国鉄闘争を軸とした4大産別決戦を革命戦略として確立することができた。動労千葉労働運動に敵対し、小ブル反革命に転落した塩川一派と全戦線にわたる闘いを推し進め、革命の戦列の純化と強化をかちとってきた。

 「組織、組織、組織」の武器

 この中で機関紙活動は、首都圏をはじめ担当者会議の定着を柱に着実に前進してきた。いうまでもなく、機関紙活動は意識的な拡大闘争なしには一歩も進まない。担当者会議を粘り強く実践し、地区党の活動に定着させていくことは決定的な柱である。機関紙の拡大・青年の組織化は、路線による地区党の団結の強化と一体で闘われたときに大きく進む。
 今年前期の組織的前進の最大のものは、国鉄闘争を軸とした4大産別決戦を革命戦略として確立したことによる地区党の団結の強化である。これが、あらゆる弾圧をはね返す力となっている。資本・体制内派との党派闘争に勝ちぬく力となっている。
 これは資本の存亡をかけた激しい攻撃との闘いであり、一直線に前進するとは限らない。しかし、この攻防をとおして階級と党が鍛えられ、団結を強化していることが核心である。これが闘争や集会のたびに結集が拡大し、高揚する力となっている。党を求め、党勢拡大を求める欲求が青年労働者にあふれているのだ。
 青年労働者が地区党の中軸を担い、機関紙を縦横に駆使できる力をもったとき、党勢は飛躍的に発展する。カギは党の団結と機関紙活動だ。
 今年前期、地区党を中心に絶対反対論と階級的団結論で職場闘争に決起し、体制内勢力と闘いぬいた組織では、例外なく機関紙を拡大している。
 機関紙活動の前進を示すものは何か。第一に、4大産別で例外なく拡大が始まっていることである。戦略的環における拡大であり決定的である。
 第二に、日本共産党や体制内派との党派闘争をとおして、拠点建設と青年の組織化が前進し、青年が地区党の指導部へと飛躍を開始していることである。
 第三に、合同労組を組織して職場闘争に決起して、職場丸ごと数人の規模で読者と党に獲得した地区があることである。「3・19—20決起とバラ売りから『前進』フラクションを進めたことが成功したと思う。争議を闘い、労組運動の中で読者化していくあり方をつかんだ」と報告された。
 こうして青年の合同労組への組織化が進み、職場闘争が拡大している。
 第四に、街頭宣伝で出会った人や大衆集会への参加者が読者になり、党に加盟する青年・学生が拡大していることである。
 4・24法大闘争のように、闘いが前進すれば暴処法まで使った弾圧が来る。だが、弾圧を糧に転化し、闘いを戦略的に前進させ、戦線を広げていくことができている。
 これらの拡大は、すべて路線の力による。
 地区党の指導部は青年の組織化において、「値引かない」「あきらめない」で闘いぬいたから勝利したと言っている。絶対反対論について青年労働者は、「資本の攻撃に対して一言一句絶対反対を言い、その意図を職場の労働者に暴露し、労働者の先頭に立って闘うことだ」と言っている。こうした闘いは「地区党があるからできる」と。
 「時代認識と路線」に確信をもち、青年労働者を先頭に闘いが革命戦略のもとに前進しはじめたことに勝利の核心がある。『前進』に体現されている時代認識・路線は、スターリン主義や社民のくびきのもとにある労働者を獲得する力を圧倒的に持っている。三十年来の日本共産党支持者(『赤旗』読者)がわれわれのオバマ批判に確信持ち、読者からさらに党へ結集している。

 今年前期1割拡大の実現で1万人結集へ

 機関紙(フラクション)を軸に細胞建設を推し進め、拠点建設へ前進していこう。
 09年前半における路線の確立をとおして、われわれは、ついに革共同の綱領草案を発表する地平に到達した。この草案の綱領としての最終的な完成は、結成50周年を迎えた革共同が、党としての途上性を最終的に克服することを意味している。
 今年前期、機関紙1割拡大を実現し、11月集会1万人結集へ驀進(ばくしん)しよう。
 機関紙担当者を中心に、毎月集約・毎月総括をやりぬき、機関紙活動を地区党全体の活動へ、全党の闘いへと画然と発展させよう。
 機関紙活動の根幹に機関紙財政確立の闘いをすえ、機関紙財政・党財政の強化をかちとろう。