2009年8月24日

国鉄・三里塚決戦の爆発を原動力に 11月1万人結集へ驀進しよう 大恐慌と自民党崩壊を革命へ これこそ労働者の歴史選択だ 道州制推進の自治労本部打倒を

週刊『前進』06頁(2404号1面1)(2009/08/24)

国鉄・三里塚決戦の爆発を原動力に 11月1万人結集へ驀進しよう
 大恐慌と自民党崩壊を革命へ これこそ労働者の歴史選択だ
 道州制推進の自治労本部打倒を

 東京・関西・東北の革共同政治集会の歴史的成功、青年労働者や学生の若々しい息吹の爆発は、8月広島・長崎反戦反核闘争と8・15闘争に引き継がれ、階級闘争の大地を根底から塗り替えようとしている。7月都議選の結果が突き出した自民党支配の歴史的崩壊は、労働者階級の怒りの爆発が生み出したものであり、その大激動・大動乱の情勢は、8・30総選挙の過程により大規模に引き継がれようとしている。民主党が政権を取っても危機と大動乱の情勢はいよいよ激化する。問われているのは、破産し歴史的生命力の尽きた資本主義体制の救済ではなく革命だ。総選挙情勢と全面対決し、労働者の階級的力で自民党を決定的に打倒しよう。11・1労働者集会1万人決起への2カ月間の大決戦に突入し、全力で進撃しよう。

 8月総選挙情勢つき破り

 11月1万人決起の実現にこそ、日本革命の展望がかかっている。8月21〜22日の国労大会(伊東)、25日〜28日の自治労大会(熊本)をめぐる決戦攻防を全力で勝ち抜き、また8月21日の動労水戸の第2波ストを貫徹した労働者の力こそが、11・1労働者集会1万人大結集を組織し、可能とする力である。
 本紙夏季特別号で真正面からはっきりさせたように、「世界大恐慌と自民党支配の崩壊をプロレタリア革命へ」のスローガンと路線のもとに、労働者の下からの、職場・生産点からの総決起をかちとることこそが決定的だ。労働者階級人民の怒りを根底から解き放ち、革命勝利を開く唯一の道は、裏切りと転向を深める体制内指導部と闘い、文字どおり11・1労働者集会に1万人を集めきることだ。今こそ階級的労働運動路線をさらに推進し、〈絶対反対論〉と〈階級的団結論〉で闘う真価と爆発的な威力を発揮する時である。
 11月1万人大結集への息吹と勝利の展望を、あらゆる職場、街頭、キャンパス、そして地域と戦線に持ち込もう。7月サンフランシスコ国際労働者会議が示したように、11月集会の成功は世界の労働者階級の共通の思い、心からの欲求となっている。今こそ11月までの2カ月決戦に突入し、猛然と闘おう。
 「マニフェスト論争」や議会主義的幻想一色の総選挙情勢を突き破り、国鉄・三里塚決戦で、1047名解雇撤回・三里塚農地死守・国際連帯で、10・11三里塚と11・1日比谷野音へ驀進(ばくしん)しよう。

 労働者の力で自民打倒へ

 今日の世界大恐慌は、1929年〜30年代を超えるもはや後のない大恐慌だ。このもとでの自民党支配の崩壊は、まさに戦後の日帝ブルジョアジーの「議会制民主主義」による階級支配・労働者支配のあり方が、根本から崩れたことを意味する。それは、レーニンが『第2インターナショナルの崩壊』で、「一つとして明日に確信をもっている政府はない」「あらゆる政府は噴火山上に生きている」と書いた、革命的情勢の到来でもある。
 民主党政権がたちどころに破産し崩壊したとしても、もはや自民党がそのまま再浮上することはありえず、またそれに取って代わる議会主義的政党も政権も、本質的にありえない。それほどまでに日本の政治情勢・階級情勢は「大動乱期」に突入したということだ。
 自民党の存在と政治支配自体が、国家独占資本主義政策の一定の展開と戦後発展のもとで、一方では階級闘争の相対的平和的な発展、体制内勢力による労働運動の主流の制圧、労働組合の取り込みを前提とし、他方では大恐慌の爆発や革命的情勢の本格的な到来ということを基本的に想定しない中でのみありえたものだった。そうした自民党の存在自体が戦後日帝のあり方を象徴していたのだ。
 自民党の結成は1955年で、その政治支配は「日本における唯一の革命情勢だった」(新版『甦る労働組合』)ところの戦後革命期の、2・1ストの圧殺や国鉄労働運動への弾圧の上に初めて成立したものだった。だが今やそうした戦後の自民党支配の経済的・社会的・政治的な基盤自身が、大恐慌のもとで完全に崩壊し、吹き飛んでいるのである。
 まさに自民党支配の崩壊、戦後のブルジョア議会制的支配の崩壊で問われているのは、この歴史的大激動を革命へと転化する闘いである。それは労働者階級の団結と力に依拠し、革命党と労働組合が一体となってプロレタリア革命を闘い取る時代の始まり、ファシスト的勢力と激突し、労働者と労働組合が社会民主主義やスターリン主義の敵対をはねのけて、階級的団結の力で勝利していく時代の始まりだ。8月の闘いはその扉を大きく開けた。
 11月大結集運動へ、道州制・民営化推進を最大の焦点とするマニフェスト選挙と対決し、労働者階級自身の怒りと決起をもって、自民党を打倒しぶっつぶすために闘おう。

 国労・自治労大会の攻防

 8月の国労大会、自治労大会をめぐる攻防が示すものは、こうした日帝の未曽有の危機の中で日本労働者階級の進むべき道が、国鉄1047名解雇撤回と道州制・民営化攻撃絶対粉砕の中にこそあるということだ。
 国労大会では4者4団体と国労本部の腐敗しきった姿に、全国の国鉄労働者・闘争団の怒りが爆発した。「政治解決」路線が自民党の崩壊と同時に大破産する中で、4者4団体一部幹部・鉄建公団訴訟原告団幹部は、なんと国労本部とともに総選挙での民主党応援にすべてをかけた。そのことは、1047名闘争の闘争団員を、道州制導入と公務員360万人の首切り攻撃の先兵に差し出すことであり、それで「政治解決」の最後の機会を狙うという、とんでもない階級的大罪である。
 1047名解雇撤回の国鉄闘争は今、国鉄分割・民営化以来、20年を超える大攻防の決着をかけた決戦に突入している。動労千葉を先頭とする国鉄闘争の不屈の前進に追い詰められた日帝ブルジョアジー、JR資本・権力は、4者4団体の屈服を取り付け、これをも使って動労千葉に襲いかかり、平成採獲得と青年部結成をなんとしても阻止するために、幕張支部への組織破壊などのなりふり構わぬ攻撃を強めている。動労水戸に対する組織破壊攻撃もこれと一体のものである。これに対して動労千葉と動労水戸は、全組織を挙げて総力で反撃に立ち上がっている。
 日本労働者階級の未来は、国鉄決戦の帰趨(きすう)にかかっている。まさに国鉄闘争は、今や1980年代の分割・民営化阻止決戦以来の歴史的な大決戦へと、今後の階級闘争の勝利の展望をかけて突入したのだ。
 8月25日〜28日の自治労大会をめぐる闘いも、これと一体で道州制・民営化絶対反対の歴史的大闘争として闘い抜かれようとしている。本紙前号の自治体労働者委員会アピールのとおり、今大会で道州制推進と北朝鮮制裁支持へと大転向のかじを切る自治労本部打倒こそ現場組合員の声だ。全力で闘い抜こう。

 組織、組織、また組織を

 韓国・民主労総の全国金属労組双龍(サンヨン)自動車支部は、資本とイミョンバク政権に対する77日間に及ぶ壮絶な階級戦争に基本的に勝利した。新自由主義を突き破り、労働者の団結のみにかけたその闘いは、世界のプロレタリアートの魂を揺さぶっている。
 今こそこの日本で、サンヨン闘争を引き継ぎ、11・1労働者集会1万人結集を実現するために全力決起する時だ。国鉄・三里塚決戦の爆発こそが、その決定的な原動力だ。22年間の不屈の国鉄1047名解雇撤回闘争と、43年間の「空港絶対反対、農地死守・実力闘争、一切の話し合い拒否」の三里塚闘争が労農連帯で結合した時に、勝利は絶対に可能だ。しかも国鉄1047名闘争と三里塚闘争は、韓国の民主労総を始め、全世界の労働者にとっても国際連帯の輝ける星である。
 4者4団体派や塩川一派などの、最も悪質な体制内反動をうち破り、10・11三里塚全国闘争から11・1全国労働者集会へ、階級的団結論と絶対反対論で武装し組織した空前の大隊列を登場させよう。今や11月1万人結集を組織し実現する力が全階級情勢を決める。大恐慌と自民党支配の崩壊を革命へ! 総選挙情勢−議会主義的幻想と虚構を突き破る階級的労働運動路線の全面的発展を闘い取ろう。