教労、サンディエゴで交流 解雇と闘う米教組
教労、サンディエゴで交流
解雇と闘う米教組
サンディエゴでの3日間は、実に感動的な毎日だった。7月1日の晩、アーリーンさんが私たちが泊まっているホテルに来てくれて、ロビーで再会を喜び合った。すぐにNEA(全米教育協会)大会の代議員が宿泊するホテルに行き、そこで9人くらいの代議員を紹介された。
私が特に印象的だったのは、ベティ(UTLA=ロサンゼルス統一教組本部書記長)とスティーブ(UTLA人権委員会委員長)。2人には英語版『俺たちは鉄路に生きる2』、法大DVDをプレゼントした。学生が作ってくれた檄布(げきふ)を手渡すと大喜びしてくれた。
2日朝。アーリーン、ベティ、スティーブの尽力で入場証を入手して、NEA大会会場へすんなり入ることができた。おそろいのTシャツを着て、カリフォルニアの代議員席にいっしょに座って、午前中の議事を傍聴。
来賓で招かれた教育長官のダンカンに対する発言のほとんどがオバマ政権のチャータースクール推進、成績給導入に反対するものだった。とくに、闘っているカリフォルニア州代議員の立場は鮮明だ。
3日夜、アーリーンと再合流。フィッシュマーケットの食堂で6時半から10時頃まで交流会が続いた。26人もの活動家が 次々に集まる。みんな私たちの闘いをよく知っていて、名刺を渡すと「ヤアヤア」と抱きついてあいさつされた。アーリーンたちが日本の不起立闘争について仲間にしっかり伝えてくれていることがよくわかった。
参加者はみんな一様に明るい。大量解雇攻撃と組合ぐるみ闘っているからだろう、その先頭で闘っている誇りがあるからだろうと考えながら、生き生きしたみんなの顔を眺めていた。なかでも、学力テストを粉砕した若い活動家セシリーがとにかくエネルギッシュ。彼女は11月集会に来たいと言っている人だ。
今回の訪米をとおして、アーリーン、ソティアとの絆(きずな)が強くなったことが最大の成果だ。同時に大きかったのは、2人が組織しているUTLAの執行部や地区幹部、分会長などを担う、ランク&ファイルの活動家たちと知り合えたことだ。また組織づくりのために、若い活動家を育てるために、2人が国際連帯を位置づけていることもよく理解できた。
日本に帰ったら、アーリーンから勝利の報告が届いていた。NEA大会で「日の丸・君が代」の強制と処分に反対することを盛り込んだ「世界中の教師と教師の自由を支持する特別決議」を採択させたのだ。彼女の奮闘に応える闘いを実現したいと思う。
(米山良江)