2009年8月17日

8・8長崎 “国際連帯で核廃絶を” 米港湾労働者迎え前夜集会

週刊『前進』08頁(2403号3面2)(2009/08/17)

8・8長崎 “国際連帯で核廃絶を”
 米港湾労働者迎え前夜集会

 8日、原爆投下の日を翌日に控えた長崎の地で反戦反核労働者集会が開かれた。会場の長崎県勤労福祉会館には九州を先頭に全国から105人の参加者が詰めかけ、帝国主義の核政策を労働者の国際連帯で打ち砕く総決起の場となった。司会の青年教育労働者が「今日の集会は帝国主義のトップであるオバマの『核廃絶』のペテンを暴き、麻生もろとも打倒するもの」と第一声を発し、集会が開始された。
 主催者である8・6広島−8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委を代表して、事務局長の三角忠さんがあいさつに立ち、「今年は反核国際連帯の飛躍の年。核兵器への怒りをバネに、総選挙を待たずに麻生を打倒しよう」と呼びかけた。
 続いて元相模女子大教授の吉田義久さんが、「『核の脅威』を作り出しているのは誰か?−オバマ演説・田母神発言・北朝鮮核実験」と題した講演を行った。吉田さんは、米帝の利害をむき出しにしたオバマの核先制攻撃態勢構築を具体的に暴露し、大恐慌情勢のもとでの米労働運動の戦闘的爆発に核廃絶の展望があることを示した。
 ILWUローカル34のホアン・デルポソさんが発言に立ち、戦争動員と排外主義に対して厳しく対決してきたILWUの反戦反核闘争の歴史を語った。そして米軍のイラク・アフガニスタンからの即時撤退要求を貫いて、日本の労働者・被爆者と連帯することを表明した。
 被爆者、被爆2世から怒りにあふれるアピールが行われた。被団協を始め既成の原水禁運動がこぞってオバマ賛美に走っている現実を強く糾弾し、自ら先頭に立って戦争と改憲、民営化と労組破壊の攻撃を粉砕する決意を表した。
 民間労働者は、「核廃絶はオバマではなく労働者の国際連帯でこそ実現できる。動労千葉を先頭に4大産別での闘いで既成の労組指導部を打倒して11月労働者集会1万人結集へ突き進もう。明日の爆心地へ向けたデモへ総決起を」と訴え、闘いの方向を鮮明に示した。さらに、「君が代」不起立を貫き停職6カ月の処分を受けながら全国行脚中の河原井純子さん、物販活動で全国を飛び回る動労千葉の中村仁さん、法大暴処法弾圧と闘う全学連の内田晶理君が次々と発言した。
 最後に、現場からの闘いの報告として、国鉄1047名解雇撤回闘争を最先頭で闘っている国労5・27弾圧裁判被告の羽廣憲さんを始め、九州の自治体労働者、教育労働者、民間の青年労働者が、職場からの決起を11月1万人決起に結実させる決意を次々と表明し、集会の熱気が最高潮に達した。団結ガンバローを三唱し、翌日のデモで麻生を長崎からたたき出すことを確認しあった。