2009年8月17日

“オバマ賛美”を撃つ 8・6広島 麻生来広糾弾に550人

週刊『前進』08頁(2403号3面1)(2009/08/17)

“オバマ賛美”を撃つ反戦反核の叫び
 8・6広島 麻生来広糾弾に550人
 田母神集会を直撃する怒り

 被爆者・被青同が先頭で闘う

 ヒロシマ大行動に先立ち6日朝、労働者学生が麻生の来広—祈念式典出席を弾劾してデモを行った。主催は8・6広島—8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会。
 階級的労働運動の前進と歩調を合わせて、祈念式典弾劾デモは毎年増強されている。今年は550人が決起した。
 デモ隊は、東千田公園を出発し、途中で原発推進の中国電力本社を糾弾して北に進んだ。元安川沿いの道路に入り、原爆投下時刻の8時15分に対岸の平和公園の式典会場に向かって、「麻生の式典出席を許さないぞ」「麻生は広島から出ていけ」「ヒロシマ・ナガサキを繰り返すな!」の怒りの声をたたきつけた。
 8月1日に秋葉広島市長が、「式典の時間帯でのアピールは音量を絞れ」と、前例のない圧力をかけてきたことが労働者学生の怒りを倍加した。北朝鮮への侵略戦争と核武装、核先制攻撃の権利を主張する麻生を式典に招き入れておいて、何が「平和祈念」「静かに祈れ」か! さらに「オバマジョリティー」などとオバマを全面賛美する秋葉市長本人の言動こそが田母神反革命を引き出しているのだ。
 ”秋葉市長は被爆者、被爆2世の怒りを思い知れ!”と、全国被爆者青年同盟および反戦被爆者の会が先頭で闘った。
 デモに先立ち、午前7時過ぎから東千田公園で決起集会が行われた。反戦被爆者の会会長の大槻泰生さんが全身の力を振り絞って、「被爆への恨みを晴らさなければならない。動労千葉のみなさん、労働者のみなさん、怒りをもってともに闘おう」と呼びかけた。
 さらに被青同の中島健委員長、反戦被爆者の会の下田礼子さん、坂野陽平全学連委員長代行、8・6—8・9実行委代表の三角忠さんがアピールした。各氏の発言に全参加者は奮い立ち、オバマ賛美の大合唱と対決して全力で闘う決意を新たにし、デモに出発した。

 “田母神は広島から出て行け”

 6日午後5時すぎ、ヒロシマ大行動のデモの後、参加者のうち約200人が原爆ドーム前に集合、この日午後6時から行われる田母神講演会に対する怒りの抗議行動に決起した。道路を隔てた会場のメルパルクに向けて、「ファシスト田母神は広島から出て行け!」のシュプレヒコールをくり返した。
 前航空幕僚長の田母神俊雄は、右翼団体「日本会議」主催の「ヒロシマの平和を疑う」と題する講演会を、こともあろうに8月6日の広島にぶつけてきたのだ。そして「再び被爆者を生み出さないために核武装すべき」「憲法9条を破棄して北朝鮮に先制攻撃すべき」というおぞましい話をしようとしている。どうしてこれが許せるか!
 抗議行動では、反戦被爆者の会の下田礼子さん、被青同の中島健さん、被爆3世の広大生・中島敦史さんらが次々とマイクを握り田母神を弾劾した。途中、怒りのシュプレヒコールに耐えきれなくなった右翼が黒塗りの大型街宣車で大騒音とともに突っ込んでこようとしたが、迫力ある弾劾で一蹴された。広島のすべての労働者人民、被爆者の「田母神許さん!」の怒りを体現した抗議闘争によって、敵のもくろみは粉々に粉砕された。