冤罪を増やす違憲の制度だ さいたまでも抗議
週刊『前進』08頁(2403号1面3)(2009/08/17)
冤罪を増やす違憲の制度だ さいたまでも抗議
8月10日、さいたま地裁で裁判員裁判の第2号が開かれたことに対し抗議行動が闘われた(写真)。呼びかけは「裁判員制度に反対する埼玉市民の会」の弁護士や市民ら。「裁判員制度はいらない大運動」事務局から川村理弁護士も参加。近県からも参加して総勢30人が地裁前で裁判員制度廃止を訴えた。
代表の田中重仁弁護士は「東京の第1回裁判ではっきりした。この制度は冤罪を増やす。裁判が簡略化され真実が発見できない。早期に制度廃止を」と訴えた。川村弁護士は「裁判員が国民の義務だと言われるが、憲法の義務は勤労・納税・教育を受けさせる、の三つだけ。裁判員制度は憲法違反」と弾劾した。
現場で取材を受けた裁判員候補は「プレッシャー。やりたくない」「法律の素人が人を裁いていいのか疑問」「生涯の守秘義務も負担が大きすぎる」などと語っていた。
裁判員制度は破綻している。制度廃止に向けて闘いはこれからだ。
(埼玉・B)