2009年8月 3日

改憲阻止決戦 靖国闘争を闘い8・15集会へ

週刊『前進』10頁(2402号3面2)(2009/08/03)

改憲阻止決戦に突入を
 靖国闘争を闘い8・15集会へ

 戦後史上最大の激動過程に突入する中、〈改憲・戦争、民営化・労組破壊>への激しい衝動が支配階級の体内から噴出している。「改憲は阻止できるぞ!」と題した今年の8・15集会は、例年にも増して重要な取り組みとなった。実行委員会の呼びかけにこたえ、午前中の靖国参拝阻止闘争(要項1面)と一体の闘いとして大成功をかちとろう。(編集局)
 戦後64年目の今年の8・15集会は、都議選での自民党の歴史的敗北と解散・総選挙情勢の真っただ中で開催されます。これは大恐慌下の日本帝国主義の未曽有の危機の爆発であり、長らく階級支配の柱であった自民党の議会制をとおした支配の崩壊が目に見える形で現実に始まったのです。
 日本の幾千万の労働者階級人民が、日帝支配の脆弱(ぜいじゃく)性を目の当たりにしたことの意味はとてつもなく大きい。“闘えば勝てる”情勢が到来しています。
 他方では、改憲阻止決戦が完全に繰り上がったことに身構えることが必要です。日本帝国主義が延命するための唯一の道、すなわち「戦争に向けた国家のつくりかえ」としての改憲衝動が極限的に強まっています。しかも、武器使用と集団的自衛権の制約の突破をもくろんでソマリアへの派兵を主張したのは民主党です。民主党・小沢前代表は、政権を握ったら国際治安支援部隊(ISAF)に参加すると公言しています。民主党こそ戦争と改憲、道州制・民営化と労組破壊を最悪の形で推進する政党です。
 以上のような情勢を見すえ、今年の8・15集会は改憲阻止決戦への突入を真正面から訴える内容としました。題して「改憲は阻止できるぞ!2009」です。
 まず冒頭、主催者である葉山岳夫弁護士からのあいさつの後、改憲阻止の最前線からの三つのアピールで集会がスタートします。

 改憲阻止の最前線から

 トップは、「国鉄1047名解雇撤回」。国労5・27臨大闘争弾圧被告が発言します。次に、8・3裁判員裁判の強行を迎え撃ち、85%の民衆の反対の声を背景に裁判員制度廃止を掲げて闘う「裁判員制度はいらない!大運動」に結集する裁判員拒否者から「裁判員には絶対ならない」と題する発言です。3番目に、「大学の自治と教育を学生の手に」と題して、法政大学学生運動にかけられた暴処法弾圧と真っ向から闘う全学連からの発言です。
 これに続いて、実行委の鈴木達夫弁護士が「革命的激動の8月 はじまった改憲阻止決戦」と題する基調講演を行います。この中で、集会冒頭に「国鉄・裁判員制度・法大」の発言をもってきたことの意味が全面的に明らかにされます。改憲というと「9条改憲」を発想しがちですが、現実をしっかり見てみれば日帝は今、ソマリア派兵・海賊対処法も、裁判員制度も、道州制も、また暴処法弾圧も、「改憲への道」ではなく「改憲そのものの攻撃」としてかけています。同時に、党派闘争も一段と激化しています。
 こうした日帝の攻撃、体制内勢力の敵対に対して私たちは「攻めの改憲阻止決戦」として「絶対反対」を貫いて闘ってきました。その中で「改憲は阻止できるぞ!」と言いうる確信と展望が、上記三つの闘いの中で切り開かれていることを本集会の核心として提起します。
 続いて、恒例となっている松元ヒロさんのコント。基調講演(「革命的激動の8月」)と一対のものとして、「何が起こるか? ワクワクの8月」と題し楽しい舞台になるでしょう。

 民主労総が今年も訪日

 さらに、大恐慌下で国際連帯の意義も決定的です。本集会では、7月のサンフランシスコ・ゼネスト75周年と国際労働者会議の報告、民主労総ソウル地域本部からの「大恐慌下、ストでたたかう韓国労働運動」の報告があります。次いで、動労千葉の田中委員長から「改憲と国鉄1047名闘争」と題して改憲阻止闘争の観点から国鉄1047名闘争の現段階とその意義が話されます。
 欠かさず国会を傍聴し監視し続けている西川重則さんの国会・靖国報告は「改憲は国会ではじまっている」。そして、沖縄、教育労働者、自治体労働者からの決意表明でしめくくります。
 例年以上に、職場からの仲間の参加に力を入れ、本集会を歴史的な改憲阻止闘争突入集会として成功させましょう。
 (投稿/集会実行委員会事務局)