2009年7月27日

裁判員裁判を粉砕しよう 8・3東京地裁デモへ

週刊『前進』06頁(2401号6面3)(2009/07/27)

裁判員裁判を粉砕しよう
 8・3東京地裁デモへ

 8月3日の正午、裁判員裁判を弾劾するデモが行われる。主催は「裁判員制度はいらない!大運動」だ。
 日帝・最高裁は、全国初の裁判員裁判の実施場所を東京地裁とした。その初日が8月3日だ。裁判員候補者約70人は当日午前中に東京地裁に集められ、面接を受け、裁判員6人と補充要員3人が選ばれる。公判開始は午後1時半の予定だ。
 裁判員制度の実施に対して猛然たる怒りをたたきつけよう。正午、日比谷公園の霞門に総結集して、東京地裁・霞が関を席巻する歴史的なデモに決起しよう!
 裁判員裁判の実際の実施日が近づくにつれて、その反人民性が一層あらわとなり、労働者人民の怒りや拒絶がさらに激化している。毎日新聞が6月に行ったアンケートでは、「義務でも辞退を希望する」が64%、制度の導入で「裁判が悪くなると思う」が70%という数値を示した。イヤなものはイヤだ、おかしいことはおかしいと言っているのだ。
 こうした中で、日本カトリック司教協議会が発表した、「聖職者、修道者、使徒的生活の会の会員が裁判員候補を辞退したにもかかわらず選任された場合は、過料を支払い不参加とすることを勧める」という公式見解の意義は大きい。約7000人を対象に、たとえ罰を受けても拒否しようと言っているのだ。
 このような中で、裁判員裁判の日程の決定が各地で進んでいる。大半が3日間の日程だ。たとえば横浜地裁では、知人の女性を刺殺したという事件が9月29日から3日間の日程で行われるが、1日目の午前中に裁判員の選任手続きが行われ、午後が「初公判」、2日目が検察側の論告求刑と弁護側の最終弁論で「結審」となり、3日目の午前中が「評議」、午後が「判決」となっている。起訴事実を争わないことを前提として、弁護側の最終弁論や判決文は、あらかじめ書かれているとしか思えない日程だ。ふざけた話だ。こんなものは裁判ショーでしかない。
 圧倒的な確信を持って言おう。裁判員制度は粉砕あるのみ、粉砕できると。労働者人民の根底的怒りが自民党支配体制を崩壊させてきたように、改憲・戦争国家化攻撃の柱の一つである裁判員制度を破産のふちに追い込んでやろうではないか。
 労働者人民は裁判員制度絶対反対派の圧倒的な登場を求めている。闘いが継続され、全国に広がっていることを見える形で現実に示す必要がある。8・3東京地裁デモを先頭にして、文字どおり全国で裁判員裁判を弾劾する行動に立とう。
 政治的大激動が始まっている。そのヘゲモニーを握るべきは闘う労働者階級自身だ。裁判員制度粉砕闘争は、まさに人民的総反乱の歴史的水路だ。8・2革共同政治集会の大成功をかちとり、東京地裁を揺るがす8・3デモに大結集しよう!