勝田車両センター 動労水戸が緊急スト 強制配転攻撃に怒り
勝田車両センター 動労水戸が第1波緊急スト
新たな強制配転攻撃に怒り
動労水戸は、国鉄分割・民営化以来22年間の革命的決着をかけた闘争に突入している。
JR常磐線の心臓である勝田車両センターにおける動労水戸組合員1人と青年労働者に対する強制配転攻撃に対して、動労水戸組合員の怒りが炸裂(さくれつ)した。強制配転を前提とした運転適性検査の業務命令発動に対し7月23日、1人の組合員への攻撃を全組合員で反撃するために即座に意思統一が行われ、全員一致でストライキ方針が決定された。当日勤務の全組合員10人が、半日から全一日のストライキに立ち上がった。緊急ストであったにもかかわらず、新組合員、家族を先頭に20人が結集し、勝田車両センターに対して激烈な抗議行動をたたきつけた。
JR東日本は、動労水戸がかちとった運転士登用差別裁判の最高裁勝利判決を盾にとり、新たな組合破壊攻撃を加えてきている。判決に従うふりをしながら、通勤できないほどの遠隔地で運転士に発令し、運転士登用をあきらめさせようとしているのだ。
今回の強制配転は、動労水戸の組合員を運転士に登用することによる穴を埋めるために、別の組合員を強制配転するという攻撃だ。徹頭徹尾、組合破壊—団結破壊の意志が貫かれている。これが大恐慌の時代における死闘の実相だ。そこにあるのは“動労千葉と動労水戸の闘いの地平を何が何でも解体しなければならない”という資本と国家権力の階級意志だ。逆に言えばこの闘争の中にこそ、全JR労働者のみならず全労働者階級を獲得する展望があるのだ。
23日のストライキに対して、会社はスト当日に遠隔地への運転士発令を強行した。壮絶な絶滅戦に突入しているのだ。
しかし、組合員は本気だ。その意気はかつてなく高い。22年間にわたって鍛えに鍛えぬかれた誇り高き労働者魂がここにある。最強の親父軍団が青年労働者を揺さぶり、獲得する過程が始まった。第2波ストでは、さらに新たな組合員を加えて闘争を発展させる。
世界大恐慌—大失業と戦争の時代は、労働組合の思想と路線をめぐる死闘の時代だ。動労千葉とともに闘いぬいてきた地平が、全労働者をとらえる時代が来たということだ。労働者としての最後の誇りまで奪い、資本の意のままに配置転換や首切りを行うことなど絶対に許さない。それに対する労働者の根底的回答は団結を拡大し闘いを発展させることにある。
11月労働者集会への1万人結集にのぼりつめていく過程は、こうした絶対非和解の闘争の壮絶な発展過程としてあると確信する。
(茨城・T)