2009年7月20日

星野さんとともに 労働者団結を原動力に新たな出発 沖縄

週刊『前進』06頁(2400号6面4)(2009/07/20)

星野さんとともに
 労働者の団結を原動力に新たな出発をかちとった

 沖縄万人の力で星野さんを取り戻す会事務局員 和田邦子
 7月4日、「沖縄万人(うまんちゅ)の力で星野さんを取り戻す会」の第15回総会が開かれました。この総会は、電通労働者の真喜志康彦さんを会長に選出し、新たな出発をかちとる歴史的な総会として成功しました。沖縄でも、階級的労働運動を軸にして、全国の運動とともに再審実現に向かって闘う体制が確立されました。
 会場となった読谷村文化センターには、年休を取って駆けつけた労働者ら30人が集まりました。このこと自体が沖縄における星野闘争の前進を示しています。
 全国総会でも上映された星野暁子さんのビデオメッセージの後、議事の進行をめぐって論議が始まりました。会長である知花昌一氏が「まず、沖縄独自のことを論議する。その後、全国総会の報告を受ける」と提案したのに対して、「今度の全国総会は、本当に星野文昭さんを取り戻すための方針を確立する歴史的な総会としてかちとられた。その議案と決定を基に沖縄の運動方針を論議すべきだ」「知花昌一さんは全国総会を途中退席した。まったく無責任だ。今日の司会も交代するべきだ」など会場から異議が続出しました。
 議事進行をどうするかという形をとっていますが、実質は「全国総会の内容に賛成か反対か」という論議が続き、最終的には「知花さんの言う進行方法が常道であっても、これだけの人が反対しているのだから、それでやるべきだ」という意見に集約されました。
 知花昌一氏、平良修氏、そして私がそれぞれ感想も含めて全国総会の報告を行い、続けて全国事務局から全国総会で採択された運動方針と七つの決議が報告され、「これを基に沖縄での闘いを進めてほしい」と提起されました。
 人事では、総会の論議を先頭で闘い抜いた真喜志さんが「会長に立候補する」と挙手。新会長・事務局人事・会計報告・議案が圧倒的な拍手で承認されました。
 真喜志さんの闘いの中に労働者が自己解放的に立ち上がった時、どんな力を発揮するか、勝利までやまない決意と迫力を感じました。労働者の団結こそ総会成功の最大の原動力です。
 星野文昭さんは、全国総会へのメッセージで、「再審・釈放をかちとる力と内容を、一切のごまかしを持ち込まずすべてと格闘しつつ、厳しい自己変革・飛躍によって獲得した」と語っています。知花氏は「党派は前面に出るな」と言いますが、これは、星野さんが獄中で苦闘して自己変革した豊かな人間性を理解せず、全世界を獲得せんと闘っている革命家であることをおとしめ、星野闘争の広大な可能性を閉ざすことになると思います。
 「沖縄万人の力で星野さんを取り戻す会」は新たな出発をかちとりました。これからが本当に問われる、と身の引き締まる思いです。