8・6広島へ オバマ・麻生打倒、帝国主義に断を マル学同・中核派
全国学友は8・6広島へ
オバマ・麻生打倒、帝国主義に断を
マルクス主義学生同盟・中核派
東京都議選における自民党の惨敗で階級情勢は一変した。麻生政権は倒壊寸前だ。新自由主義に対する労働者階級の積年の怒りは、自民党ばかりか体制内諸勢力も打倒し、プロレタリア革命にまで突き進む。この怒りと結合し、8・6広島—8・9長崎反戦反核闘争の歴史的爆発をかちとろう。
自民党支配は終わった労働者に権力よこせ!
〈戦争・改憲、民営化・労組破壊>攻撃に対する労働者階級の怒りの炎が、戦後長きにわたる自民党支配を焼き尽くそうとしている。自民党による労働者支配は完全に終わった。民主党が政権を握っても、資本主義の崩壊は絶対に阻止できない。
未曽有の大恐慌で支配階級が四分五裂する中、われわれこそが権力を取りに行こう。 ブルジョア議会制度の枠組みで労働者階級の怒りを押しとどめることはもはや不可能だ。労働者階級と資本家階級の激突と力関係によって歴史は決する。
支配階級は〈戦争・改憲、民営化・労組破壊>——道州制攻撃に体制延命の最後の望みをかけている。〈国鉄・全逓・教労・自治体>の4大産別と大学における闘いに革命の帰趨(きすう)はかかった。8・6広島—8・9長崎反戦反核闘争は、4大産別における労働運動の復権をかけた大闘争だ。
G8サミットで侵略戦争を宣言
7月8日から3日間、イタリア・ラクイラで開催されたG8サミットは、北朝鮮やイランへの侵略戦争突入をG8の名で宣言した。各国首脳は「経済危機克服」や「保護主義防止」(しかし、これも「努力」や「確認」といったレベル)をうたいながら、北朝鮮の核実験や弾道ミサイル発射に対しては「最も強い表現で非難」する宣言を採択した。サミットに集まった帝国主義頭目どもこそ、労働者をモノ扱いし、世界中で戦争を行い、学生を金もうけの道具にしてきた張本人だ。こんな戦争会議は絶対に許さない!
G8サミットは、オバマのプラハ演説を「承認」し、北朝鮮やイランへの侵略戦争に向けて行動を開始した。オバマは来年3月の「核安保サミット」開催を打ち出した。国際帝国主義はこのサミットを「北朝鮮・イランの核を許すな」の大合唱の場としようとしているのだ。
こうした情勢下で最弱の環である日本帝国主義が絶体絶命の危機に追い込まれている。動労千葉を先頭とする11月労働者集会潮流が存在し、法大闘争の労学共闘としての発展が麻生を追いつめている。国会解散で北朝鮮侵略戦争のための貨物検査特別措置法も吹き飛んだ。
一切の動きがヒロシマ・ナガサキをめぐる党派闘争として激しく進んでいる。前航空幕僚長の田母神は「平和のために核武装を」と叫んで広島に乗り込み、ファシスト集団である幸福実現党は「北朝鮮のミサイルから国民の安全を守る」として排外主義をあおりたてている。
日米両政府は、日本に対する「核の傘」を含めた、新「日米安保共同宣言」を協議する方針を固めた。日本を拠点とした北朝鮮への核攻撃が狙われているのだ。「ヒロシマ・ナガサキをくり返すな」という帝国主義に対する労働者階級の怒りを、北朝鮮侵略戦争のためのスローガンへと180度ねじ曲げることで、ヒロシマ・ナガサキの闘いをつぶそうとしている。こんな転倒がどうして許せるか!
この転倒こそ、まさに資本主義の本質ではないか。自らは核兵器で満身武装して北朝鮮やイランの「核の脅威」を叫びたてる。「平和」を語って戦争を始め、労働者を殺す。真理を探究する大学で真実を見聞きし、訴えることを禁圧する。「自由と進歩」を語って学生から自由を奪い尽くす。こんな転倒によってしか成り立たない資本主義社会に未来などない!
未来はどこにあるのか。労働者・学生の闘いの中にこそある。核を廃絶し戦争を止める力は労働者階級にある。労働者の団結した力が新たな時代を切り開き、歴史をつくるのだ。
オバマ賛美で侵略戦争を容認する日本共産党
ラクイラ・サミットに対する労働者階級の回答は、動労千葉を軸とした国際的な労働者の団結だ。昨年の11月労働者集会に日米韓3カ国の労働者が結集したのに続き、今年5月に発表された2009国際反戦共同声明は「戦争と民営化、労組破壊と闘う全世界の労働者階級の団結した世界規模での行動のみが、この軍国主義化と労働者階級に対する攻撃の激化を食い止める力を有しています」と高らかに宣言した。これこそがプロレタリア世界革命の現実性だ。かつて帝国主義戦争に直面して排外主義へと転落した第2インターナショナルの敗北を、われわれは完全にのりこえたのだ。
とりわけ、動労千葉に学んで新自由主義と真っ向から対決してきた法大の闘いが全世界の労働者を獲得し、国際連帯闘争を圧倒的に前進させている。大恐慌と戦争の時代を迎え撃つ労働者の国際的団結が、ついに歴史の表舞台に登場したのだ。
ルーズベルトに屈した米共産党
8・6広島—8・9長崎反戦反核闘争で激烈な党派闘争に勝ちぬこう。世界戦争へ突き進む帝国主義に対し、全党派がどういう態度をとるのかという歴史選択を迫られている。最悪の裏切り者として登場してきた日本共産党を絶対に打倒しよう。
日共・志位委員長は、プラハ演説を「人類にとっても、私たち被爆国の国民にとっても、歴史的な意義を持つ」と絶賛する書簡をオバマに送り、「朝鮮半島非核化を実現するには、核保有国が核廃絶の流れを前進させるのが最も強力な手段」とまで言い切っている。労働者の闘いも被爆者の怒りも完全に踏みにじるこうした立ち居振る舞いをどうして許せるか!
アメリカの労働者階級の闘いを圧殺し、イラクやアフガン人民の頭上に爆弾を落としているオバマに「懇願」することなど一つもない! オバマと労働者階級とは一ミリも相いれない。
国際帝国主義の頭目・オバマを「平和の使徒」としてまつりあげ、北朝鮮侵略戦争に「左」からお墨付きを与えているのが日共だ。階級対立の非和解性を必死で覆い隠して労働者を永遠に賃金奴隷の鎖に縛りつけようとする日共に対し、労働者は都議選で断を下した。
かつて1929年の大恐慌から第2次世界大戦へ突き進む過程で、ルーズベルトも「軍縮」を叫び、ヒトラーはそれに喝采(かっさい)を送った。これとまったく同じ構図の茶番を演じているG8首脳どもに対し、日共もまたかつての米共産党にならって喝采を送っているのだ。 だがしかし、当時と現在とでは決定的に違う点がある。11月労働者集会派が国境を越えて存在し、団結していることだ。今こそ日共を歴史のくずかごにたたきこみ、労働運動の階級的潮流の歴史的台頭をかちとろう。
全国学生は広島・長崎—全学連大会へ結集を
勝負を決するのは、職場・キャンパスでの力関係だ。職場やキャンパスを支配階級が制圧することなしに起きた戦争はただの一つもない。労働者を戦争の先兵にしなければ資本主義は戦争ができないのだ。
労働者・学生の闘いが、教え子を、仲間を戦場へ送り出すのか否かを決める。闘いの主戦場は国家権力の中枢にある4大産別であり、法大・全国大学のキャンパスだ。ここで団結が奪われた先にあるのが戦争なのだ。だからこそ「1人の仲間も見捨てない」団結を生みだし、新自由主義を迎え撃って大学を団結の砦(とりで)にしてきた法大の闘いの中に戦争を止める展望がある。
法大当局は7月14日、文化連盟の洞口朋子さん(経済学部1年)に対して停学3カ月間の不当処分を下した。こんな処分は断じて認められない! これは文化連盟に所属していること自体を理由とした処分であると同時に、マイクでの演説を「教育に望ましい環境を享受する権利を侵害した」などと言いなす許しがたいものだ。
教育を金もうけの道具にし、闘う学生を次々と処分・逮捕しておいて「教育を受ける権利の侵害」とは何ごとか! 法大当局が言いたいのは、6月15日のキャンパスで示されたように「学生の目も耳も口もふさぐのが教育だ」ということではないか。これこそがまさしく戦争大学、帝国主義大学の本性だ!
労働者の怒りに恐怖しているのは麻生だけではない。ほかならぬ法大の増田総長だ。今こそ大学を学生の手に奪い返そう!
今年の第70回全学連大会は戦争と恐慌の時代のただ中で行われる。全国学生は8・6広島—8・9長崎反戦反核闘争で団結をうち固め、全学連大会の大結集を実現しよう。
何よりも法大暴処法弾圧をうち破る巨大な全国声明の大運動をまきおこし、接見禁止攻撃を打ち破り、獄中で闘う8人の仲間をなんとしても取り戻そう。この闘いと一体で、教育の民営化と対決し、学生の手に教育を取り戻すために、全国の大学で大反撃を開始しよう。
そして結論は、11月労働者集会への1万人結集だ。11月集会は全世界の労働者の結集軸だ。全国のキャンパスから11月に向けた巨大なうねりをつくりだし、学生・労働者の手で新たな歴史を切り開こう。
われわれは歴史の分岐点に立っている。恐慌と戦争の時代=プロレタリア革命が日程に上る胸躍る時代が始まったのだ。この社会で起きるすべてのことが学生に生き方を問うている。一人ひとりの生き方そのものが社会を変え、歴史を動かす。
この激動期に、未来をつくる存在である学生が「全世界の労働者・民衆の団結で核をなくせ! 戦争・改憲を止めよう」のスローガンを掲げてヒロシマ・ナガサキに登場することが一つの歴史的事態であり、巨大な情勢をつくる。
全国からすべての学友は8・6広島—8・9長崎反戦反核闘争に総結集しよう!