2009年7月20日

改憲は阻止できるぞ! 8・15集会 実行委が呼びかけ

週刊『前進』06頁(2400号4面3)(2009/07/20)

改憲は阻止できるぞ! 2009
 8・15集会 実行委が呼びかけ

 「8・15労働者・市民のつどい」の呼びかけが同実行委員会から発せられた。日帝の敗戦から64年となる今年の8・15闘争は、歴史の巨大な分岐点の中で改憲攻撃と真っ向から対決するきわめて重要な闘いになる。広島—長崎反戦反核闘争から8・15へ! 早朝からの靖国参拝阻止闘争と一体のものとして、大成功をかちとろう。(編集局)
 戦後64回目の8月15日、私たち8・15全国統一実行委員会は「改憲は阻止できるぞ!2009」—国益と排外に憲法は屈するのか—と題した集会をおこないます。多くのみなさんの賛同と参加をお願いします。
 戦後50年の1995年以来、毎年8月15日に「国益と排外に憲法は屈するのか」と問い、憲法改悪、閣僚の靖国参拝に反対する立場から集会を開催してきましたが、今年2009年の8・15は決定的な歴史の分岐点となろうとしています。何よりも昨年9月「リーマン・ショック」をもって世界大恐慌に明確に突入し、大恐慌下の大失業が労働者をおそうと同時に、戦争と改憲の情勢が加速度的に動き始めています。
 今春のソマリア派兵と海賊新法制定は「改憲への道」ではなく、これこそ改憲攻撃そのものです。また北朝鮮への排外主義のせん動に屈服し「オバマ幻想」をあおって反戦・反核闘争を自己解体する既成の反核運動をみすかして、8・6ヒロシマのその日に「核武装による平和構築」を主張する田母神講演が強行されようとしています。まさに反戦・反核の闘いをたたきつぶそうとする改憲攻撃です。80%をこえる反対の声を踏みにじって5月に強行実施された裁判員制度や、日本経団連と橋下大阪府知事らの「道州制国民運動」も、この8月に反動的に強化されようとしています。私たちは改憲発議−国民投票のときにはじめて改憲阻止を闘うのではなく、今現に進行しているこれらの激しい改憲攻撃と真っ向から激突してこれを阻止していくことを呼びかけます。
 何よりも重要なことは、こうした攻撃の激化は彼らの強さのあらわれではないということです。7・12東京都議選での自民党のあの惨敗を見てください。労働者の首を切り、社会保障をずたずたにし、戦争と改憲の道にひきずり込もうとする彼らは労働者民衆の怒りによって打倒されました。しかしこの怒りの当面の「受け皿」となった民主党は、自民党と本質的には変わらない戦争と改憲を推進する政党です。私たちは、いま「政権交代」になんら幻想をもつことなく、自らの力と運動に確信を持って本気で怒りを解き放って闘えば必ず勝利できるということをはっきりさせましょう。本集会での改憲阻止の最前線からの発言、国際連帯の闘いなどのすべての発言を全体の勝利の地平として確認し、いまこそ「攻めの改憲決戦」に立ち上がりましょう。集会への賛同と参加をお願いします。
(写真は昨年の8・15集会)
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 「改憲は阻止できるぞ!2009」8・15労働者市民のつどい
 —国益と排外に憲法は屈するのか—
 8月15日(土) 正午開場 午後1時開始
 なかのZERO小ホール(JR・地下鉄「中野」下車、南口徒歩6分)
▼「改憲阻止の最前線から」 坂野陽平さん(全学連委員長代行)/富田益行さん(国労5・27臨大闘争弾圧被告団長)/裁判員候補者(裁判員制度はいらない!大運動)▼基調講演 「はじまった改憲阻止決戦」 鈴木達夫弁護士▼コント 松元ヒロさん▼「大恐慌下、ストで闘う韓国労働運動の現場から」民主労総ソウル地域本部/「改憲と国鉄1047名闘争」田中康宏さん(動労千葉委員長)/サンフランシスコゼネスト75周年・訪米団報告/「改憲は国会で始まっている」西川重則さん(平和遺族会全国連絡会代表)/沖縄・富田晋さん/教育労働者/自治体労働者
 主催 戦後50年を問う8・15労働者・市民のつどい全国統一実行委員会