7・19関空闘争アピール 泉州地区委員会
7・19関空闘争アピール
道州制の先兵=橋下を打倒し労働者・住民の団結で勝利を
革共同泉州地区委員会
世界大恐慌が関西新空港を直撃している。便数は激減し、赤字が増え、倒産の危機に直面している。世界大恐慌は「資本主義体制の終わり」を告げ知らせている。日本帝国主義も関空会社も終わるのが必然なのだ。6・14〜15闘争の高揚、7・5三里塚現地闘争の大勝利に続いて、7・19関西新空港反対全国闘争に決起しよう!
大恐慌が関空直撃会社は倒産の危機
関西新空港絶対反対泉州住民の会は4月26日に09年度総会を開き、「関西新空港反対運動が勝利する時代がきた!」と宣言した。今年から関西合同労組泉州支部が住民の会に加入し、関空闘争に責任を取る決意を明らかにした。わが革共同泉州地区委員会は、泉州住民の会、関合労泉州支部とともにさらに関空粉砕闘争を闘う。
25年に渡るねばり強い空港反対運動が、大恐慌情勢の中でついに勝利を展望するところまで来たのだ。しかし労働者・住民が闘わなかったら、戦争の先兵にされ、関空は軍事空港・出撃拠点にされる。いよいよ労働者階級の闘いが決定的だ!
関空の現状は壊滅的だ。昨秋から便数が激減し、国内線は1日あたり45便、前年比で30%も減っている。貨物便は1日あたり18便、前年比で40%減である。その上、新型インフルエンザの影響で国際線も減り旅客が26%も減っている。今年はさらに大幅に減ることは確実だ。
関空会社の08年度決算は67億円の赤字になった。しかし政府は、関空会社に毎年90億円もの補助金を出している。実際には157億円もの赤字なのだ。毎年90億円も税金を投入しなければ倒産するのが関空会社なのである。にもかかわらず2期滑走路を建設し(これまで8400億円を投入し、最終的に1兆4200億円使う)、借金を増やした。有利子負債は1兆1175億円で、金融機関への利払いだけで毎年約230億円、元金返済は695億円にもなる。関空会社の収支など度外視し、巨額の借金をして工事をやり、建設・電機・銀行・保険などの民間資本がもうける仕組みになっているのだ。
関空会社は1984年、政府が新自由主義政策の民活会社第1号として中曽根がつくった会社だ。労働者階級には、こんな会社などいらない!つぶすべきなのだ。
関空を「関西州」の中心に据える橋下
危機にあえぐ日本帝国主義が「起死回生」をかけているのが道州制であり、その先兵が大阪府知事・橋下だ。橋下は「関西州」の中心に関空を位置づけ、関空をアジア侵略の拠点にして危機をのりきろうとしている。
橋下は、関西州構想の中心に①府庁のWTCへの移転、②関空を中心とする大阪湾ベイエリア地区をアジアに向けた物流拠点にする、③大阪府と大阪市の水道事業の統合の3点セットを据えた。パナソニックやシャープの液晶テレビ工場などが並ぶベイエリア地区と、神戸空港、阪神港などを高速道路で結び、関西州の中心にしていこうという構想だ。その中心となるのが関西空港だ。
関空の社長は、2代続けてパナソニックが取った。道州制導入にかけたブルジョアジーの薄汚い魂胆が見えてくる。
しかし、道州制導入攻撃は必ず破産する。道州制は、労働者が反撃しないことを前提にしている。国鉄分割・民営化と真っ向から闘い、勝利した動労千葉のように闘えば勝利できるのだ。すでに豊中市職女性部の闘い、森精機での派遣労働者の闘い、部落解放同盟全国連西郡支部の住宅闘争などが、道州制反対闘争の先陣を切っている。恐慌情勢の深まりの中で、労働者の怒りの決起はますます拡大する。
支配階級は、地元・泉佐野市の財政を破綻させ、道州制攻撃の中でその一切の矛盾を労働者と住民に押しつけようとしている。昨年度の泉佐野市の連結赤字額は54億3200万円。夕張市に次いで全国で2番目に赤字の多い市になった。関空関連事業に1400億円も投入し、730億円もの借金をして資本をもうけさせ、借金と赤字は市民と市職員に押しつけてきた。国は、財政健全化法で泉佐野市を「早期健全化団体」に指定し、民営化と労組つぶし、市民への犠牲転嫁を強めている。これこそ道州制の攻撃そのものではないか。市立病院、保育所、ごみ収集、公共施設などで全面的な民営化が進められている。また、ごみ有料化、保育料、上下水道料金などをすべて値上げしている。労働者・住民は怒りを爆発させ立ち上がり始めている。
関西新空港反対闘争は労働者と住民の闘いであり、道州制攻撃との闘いそのものだ。7・19関西新空港反対全国集会は、豊中市職女性部が主催した3・6府庁前行動を引き継ぐ闘いだ。革共同泉州地区委員会は、関空闘争勝利の路線を打ち立てる闘いをやりつつ、泉州地域の労働運動の先頭に立つ。7・19関西新空港闘争の爆発をかちとり、11月労働者集会への1万人結集に突き進もう。
闘争破壊をねらう塩川一派粉砕せよ
危機を深める転向スパイ集団・塩川一派は、関空闘争の破壊に突撃してきている。昨年の泉佐野現地闘争破壊に対する泉州住民の怒りに追いつめられながら、いっそう居直って関空闘争破壊・三里塚闘争破壊に奔走している。
そもそも革共同から脱落した塩川一派は、一度として関空闘争に責任を取ったことはない。今になって「共同闘争者」面することなど、われわれ泉州地区委員会は断じて許さない。何よりも泉州住民は誰一人認めない。塩川一派の一人ひとりは、この冷厳な階級的真実を正面から見据えよ。
塩川一派は、自らの機関紙(09年1月20日付)で、1983年「3・8分裂」で三里塚闘争破壊に突っ走った最大の首謀者である第4インターに「自己批判」を表明した。第4インターなどの脱落派は当時、三里塚闘争に対する最大の破壊攻撃であった「話し合い」攻撃に屈し、「農地死守・実力闘争」の原則を貫いて闘う反対同盟と敷地内農民に敵対し、三里塚闘争の変質と解体を狙ったのだった。反対同盟は北原鉱治事務局長を先頭に断固として原則を貫き「絶対反対同盟」を生み出した。それは三里塚闘争史上、否、日本階級闘争史上空前の勝利だった。
この「3・8分裂」の革命的意義を否定し踏みにじる塩川一派の「第4インターへの自己批判」は、自らの転向を内外に表明したものであり、何よりも国家権力に”二度と刃向かいません”と誓約するものだ。
その後、彼らは留め金がはずれたように転向を深めている。自らの「通信」などで、動労千葉の闘いへの憎悪をむきだしにし、プロレタリア革命への背教者、転向集団としての正体をあらわにしている。6月14日には、社共はもとより、旧与田一派やJR総連カクマルとも結託して社文集会に総動員し、国鉄1047名闘争解体の先頭に立った。現在の恐慌情勢を「10年周期の恐慌」などと規定して労働者階級に武装解除を迫り、資本の攻撃に全面降伏を強要している。日本共産党と同様にオバマを賛美するなど、プロレタリア革命に対する反動としてその姿を鮮明にしてきている。
このような国家権力のスパイ集団が関空闘争や三里塚闘争に介入することなど絶対に許さない。革共同泉州地区委員会は塩川一派を粉砕・打倒する闘いの先頭に立つ。7・5三里塚現地闘争の勝利を引き継ぎ、7・19闘争の大勝利で塩川一派を粉砕しよう。7・19関西新空港反対泉佐野現地集会に全国から決起しよう。
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日程 関西新空港反対全国集会
関空の軍事空港化! 道州制粉砕! 橋下打倒!
関西新空港反対全国集会
7月19日(日)12時半集合、1時開会
泉佐野市末広公園コミュニティひろば(大阪府泉佐野市新安松1−1 南海本線「羽倉崎」5分)
*集会後、りんくうタウンまでデモ
主催 関西新空港絶対反対泉州住民の会