杉並「田母神講演会」 7・12労働者集会で粉砕を
杉並「田母神講演会」粉砕を
核武装と改憲の扇動許すな
7・12労働者集会で反撃しよう
1929年恐慌を超える世界大恐慌の進展は、「資本主義の終わり」「帝国主義支配の危機と崩壊」を示している。この中で最末期の帝国主義は大失業と戦争の攻撃に突き進んでいる。「大恐慌をプロレタリア世界革命へ」の闘いこそ、帝国主義の戦争と労働者階級人民、世界諸民族人民への災厄を根底的にうち破る唯一の道であることをはっきりさせよう。
自民党の崩壊的危機の中、7月12日投票の都議選がそのまま総選挙並みの闘いになった。その中で資本主義崩壊の危機にあおられた反動勢力・ファシスト勢力が登場し、ファシスト山田区長のもとに有象無象の反動が東京・杉並区に密集している。〈戦争・改憲、民営化・労組破壊〉攻撃との激突そのものだ。
都議選と総選挙過程を田母神反革命、「つくる会」教科書採択の一大反動と真っ向から激突して闘い抜き、8・6ヒロシマ—8・9ナガサキ—8・15を闘いぬいて、11月労働者集会への1万人結集を切り開こう。
山田区長の民営化と労組つぶし
杉並・山田区長は、新自由主義・道州制攻撃の先兵として、〈戦争・改憲、民営化・労組破壊〉攻撃を石原都知事とともに推進してきた。全国に先駆けて区業務の「丸ごと民営化」を打ち出し、職員大幅削減、民営化と民間委託など新自由主義政策を実践してきた。
その思想は「つくる会」派そのものであり、何よりも労働者階級の団結に憎しみを持ち、「教育労働者という言葉は認められない」と公言し、「つくる会」歴史教科書を導入し、民間人校長や公立中学校の民間塾化を推進し、分断と競争の教育、資本の金もうけのための新自由主義教育を推進し、労働者の団結を破壊してきた。
杉並において、都政を革新する会や革共同が闘い続けていることに憎悪を燃やし、あらゆる反動を招き入れているのだ。
「つくる会」教科書と一体の攻撃
7月13日に杉並公会堂で開催される前航空幕僚長・田母神俊雄講演会「日本は侵略国家ではない」(主催/真に誇りある日本をつくる会)こそ、「つくる会」を始めとした反動・反革命勢力が糾合し、山田のもとで革共同と都革新、闘う杉並区民に攻撃を仕掛けたものである。7・13田母神講演会を、広範な怒りの決起で粉砕しよう。
田母神の主張のメーンは「日本が侵略国家だったというのはぬれぎぬ」という開き直りにある。侵略戦争や植民地支配を真っ向から正当化し、過去の侵略戦争・植民地支配の責任を全否定することを通じて、現代の帝国主義戦争を全面的に肯定し、自衛隊の侵略軍隊化と隊内兵士・労働者人民の歴史認識・階級意識の解体をもくろむものである。帝国主義ブルジョアジーが延命するために、労働者を戦場に追いやり、「他国の労働者人民を殺し、自らも死ぬ」ことを強要するものだ。
また田母神は、「集団的自衛権の容認と憲法改正」「安保に依拠せぬ自主防衛」を主張し、北朝鮮侵略戦争と核武装、改憲に向かって軍隊内を組織し、クーデターを企てたのだ。
これは、日本帝国主義において戦争動員体制が確立できていないこと、「戦争をやれる軍隊」になっていないことに対する、支配階級の焦りの現れだ。戦後憲法体制のもとで、4大産別の労働組合解体による労働者の戦争動員体制が確立できていない現実に対して、支配階級や軍隊内一部将校の中に鬱積(うっせき)した危機感の噴出こそが、田母神発言であり田母神クーデターだ。
だから田母神は今、日本中を駆けめぐり、侵略戦争を扇動し、核武装や国民の戦争動員をけしかけているのだ。
「つくる会」教科書もまったく同じだ。労働者としての団結や階級性をそぎ取り、「お国のために死ぬ」兵士をつくり、資本に滅私奉公で働く人間を育成する教育を行うための教科書なのだ。
杉並では4年前、「つくる会」教科書採択粉砕の闘いが、「『つくる会』の教科書採択に反対する杉並・親の会」を先頭に大爆発した。その闘いが、「つくる会」教科書の全国での採択率を歴史教科書0・39%、公民教科書0・19%の超低率に追い込み、「つくる会」を分解に追い込んだ。偉大な勝利である。
山田区長は、8月5日もしくは12日の教育委員会の中学教科書採択において、再び「新しい歴史教科書をつくる会」が主導して制作した歴史および公民教科書の採択を狙っている。断じて許すわけにはいかない。
杉並の闘いに追いつめられた「つくる会」派が、田母神反革命と一体化して巻き返しを図っているのが、杉並での田母神講演会の開催である。「つくる会」教科書もろとも粉砕しよう。
杉並に続き、8月6日に広島で田母神講演会が開催されようとしている。反戦・反核闘争の破壊を打ち破ろう。さらに、日共や体制内諸勢力の「オバマ礼賛」、反戦・反核運動の内側からの解体攻撃と徹底対決して、8・6—8・9の爆発をかちとろう。
選挙情勢を吹き飛ばす大攻勢へ
田母神反革命と「つくる会」教科書採択を粉砕する闘いは、都議選・総選挙情勢に、闘う労働者人民が革命的に対決する闘いでもある。
すさまじいエネルギーと闘魂を持って、命脈の尽きた資本主義の延命のために全既成政党が競う選挙情勢を、革命的に吹き飛ばす大攻勢をたたきつけよう。労働者の階級的団結をつくり出す闘いに打って出よう。
一切の反動が「大恐慌を革命に」「社会を根本的に変革する」を掲げて階級的労働運動路線、4大産別決戦、法大決戦を闘う革命党と労働者階級に向かっている。激しい党派闘争である。極右の反動が都議選を使って跋扈(ばっこ)している。
しかし、「拉致被害者家族支援」集会(6月2日)、田母神講演会、「つくる会」教科書採択の大攻撃は、むしろ格好の餌食だ。労働者の怒りは地に満ちている。これらの反動を危機感を持って迎え撃ち、攻勢的に闘いぬけば、すごい情勢をつくることができることは間違いない。
「資本主義をもう終わらせよう。労働者階級が社会の真の主人公として登場しよう」と訴えて出よう。議員を先頭に地域活動と街宣に打って出よう。職場で資本と対決し、法大暴処法弾圧に対する全国声明運動と動労千葉物販を持ち込み、田母神講演会粉砕、「つくる会」教科書粉砕を訴えよう。
これらの闘いをとおして青年労働者を組織し、マル青労同1000人建設を推進しよう。
11月労働者集会への1万人結集を、青年の決起で実現しよう。組織して、組織して、組織しよう。
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日程 7・12労働者集会
田母神講演会粉砕! 「つくる会」教科書採択を阻止しよう!
7・12労働者集会
7月12日(日)午後1時半 杉並区産業商工会館3階
※集会後、杉並区役所デモと、署名街宣
主催 7・12集会実行委員会
呼びかけ 東京西部労働組合交流センター
東京西部ユニオン