動労千葉定期委 “1047名闘争の最前線に”“職場で闘って組織拡大を”
“1047名闘争の最前線に”
動労千葉定期委 11月1万人結集へ全力
“職場で闘って組織拡大を”
動労千葉は6月21日、第61回定期委員会をDC会館で開催した。09春闘と結成30周年記念行事を始めとする今年前半の闘いを総括するとともに、さらなる飛躍をかけて〈組織拡大〉と〈11月労働者集会への1万人結集実現〉を車の両輪として闘う方針を決定した。
あいさつに立った田中康宏委員長は、「今年前半は大変な情勢の中での闘いだった。根底から時代が動き出している。闘う労働組合なしに労働者はもう生きられない時代だ。最大の課題である組織拡大闘争に全組合員が目の色を変えて突入し、さらなる飛躍を実現しよう」と呼びかけた。
続いて、繁沢敬一副委員長が総括を、長田敏之書記長が情勢・方針を提起した。長田書記長はとくに、「4者4団体による政治和解路線と対決して1047名解雇撤回闘争を再構築しなければならない。今こそ動労千葉が1047名闘争勝利に責任をとる勢力として最前線に登場しなければならない」と強調した。
幕張支部破壊総力で粉砕へ
とりわけ重要だったのは幕張支部への組織破壊攻撃をめぐる討議だ。
JR千葉支社は6月1日から、幕張車両センターでの交番検査から動労千葉組合員を完全に排除するという重大な組織破壊攻撃に踏み込んできた。交番検査は平成採の若い労働者ばかりにされ、動労千葉のベテラン労働者は「機動班」という作業グループに集められた。
交番検査は、鉄道の安全運行の要となるきわめて大事な業務だ(JR東日本では交番検査の周期は90日以内・3万キロ以内)。作業の重要性、技術継承の観点から、これまでは必ずベテランと若手が一緒に配置されてきた。
JR資本は、今春闘ストにおいても”平成採を動労千葉に加入させない”という一点でスト対策をとった。今度は安全をまったく度外視し、平成採と動労千葉の労働者を引き離すためだけに、とんでもない暴挙に踏み込んだのだ。さらに千葉支社は、支部役員の強制配転さえ策動している。
動労千葉の抗議に対してセンター長は「(全員平成採でも)検査はできる」と断言した。しかし6月12日には、ある車両の修理ができないという状況が現実に生まれ、5月まで交番検査をやっていた動労千葉組合員らが呼ばれて修理するという事態が起こった。
組織拡大軸に闘う方針確立
委員会の討論では怒りの発言が相次いだ。幕張支部の組合員は、「当局は、何がなんでもベテラン排除の一点張り。しかも、もし事故が起こっても管理者は一切責任をとらず現場に押しつけるつもりだ。絶対に許せない」と弾劾した。
長田書記長は本部答弁で、「幕張の交番検査の問題は”これ以上、動労千葉には組織拡大させない”と会社が構えたということ。ここで、もう一歩、組織拡大で前進することこそわれわれの回答だ」と述べた。
田中委員長も総括答弁で、「『異常』という一言ではすまない。会社は、現場には平気で規程違反をやらせ、業務がまわるかどうかなんか関係ない。この全部がとてつもない矛盾となって爆発する」と怒りを込めて当局を弾劾した。その上で、「今日の討論で組織拡大闘争の展望が出たなと感じた。幕張の問題を、全支部の総力をあげて闘おう。敵の攻撃には必ず矛盾がある。この攻撃を打ち破った時にこそ組織拡大の展望が出てくる」と述べた。そして「いま労働者階級を襲っている現実のすべては国鉄分割・民営化から始まった。だからこそ1047名解雇撤回闘争は絶対に負けるわけにはいかない。いまこそ労働者階級の側から分割・民営化攻防に決着をつけるべき時だ。11月労働者集会に最低でも1万人の労働者を結集し、日本の労働運動を塗り替えよう。職場闘争の中から組織拡大闘争に全力をあげよう。この闘いを車の両輪として後半戦にうって出よう」と討論をまとめた。