2009年6月22日

日逓中野雇い止め “解雇撤回せよ” 全国の全逓労働者と追及

週刊『前進』06頁(2396号5面2)(2009/06/22)

日逓中野雇い止め “解雇を撤回せよ”
 全国の全逓労働者と追及

 5月末に不当解雇された日逓(日本郵便輸送)中野営業所勤務のJP労組組合員K君の就労闘争が6月15日、全国の仲間の参加で打ち抜かれた。
 闘いはK君を先頭に連日のように現場で闘い抜かれている。追い詰められた会社・職制とJP労組のT分会長は数日前にK君を取り囲み、「お前はもう組合員ではない。所内に入るな」と言ってきた。この日の闘いは、これに対して絶対非妥協で闘う決意をたたきつけるものだった。
 午前8時、営業所正門前に全国から集まった約50人の全逓労働者と地域の労働者が陣取った。K君がマイクを取って、あらためて闘争宣言をたたきつけた。「大量解雇は郵政労働者全体の問題。首切りの手先となった組合のT分会長を私は絶対に許さない。現場の仲間は必ず立ち上がると信じて闘います!」。仲間たちが一斉に「そうだ!」と声を上げた。
 大挙して参加した仙台の全逓労働者が、次々と連帯のアピールを行った。「K君が立ち上がったのはすごい。現場の9割を非正規職にする攻撃が始まっているが、これと真っ向から対決している。仲間のクビを差し出す組合とは何だ!」「私も昨年雇い止めにあったが、執行部から『組合員ではない』と切られた。しかし最後の日にストライキをやり抜き、労働者の団結を確信できた。組合幹部を絶対に許さない」「解雇は『明日は我が身』の問題だ。民営化攻撃の本格化はこれから。JP労組の委員長が労資一体どころか経営者になってしまった。前代未聞だ」「首切りに怒らない労組幹部たち! ただで済むと思うな!」。すさまじい怒りの声が営業所を包囲した。
 さらに大阪の労働者は「K君を裏切った組合幹部に必ず責任を取らせる」と発言。愛媛の仲間は「一人のクビには一人の生活がある。幹部たちは現場の怒りを思い知るだろう。必ずや闘う労組につくり替える」と訴えた。神奈川の全逓労働者は「JP労組中央は本当に腐っている。現場の怒りは必ず爆発する」と宣言した。東京の仲間は「自分の職場でも、闘いと縁がなかった労働者が一夜にして立ち上がっている。K君の闘争宣言のとおり、隣の労働者は必ず立ち上がるという確信と決意で、全国の職場で闘おう」と呼びかけた。
 最後に東京の労働者が「われわれは毎日でもここに立って、解雇撤回まで就労闘争を闘い続ける」と宣言。K君の音頭で営業所とT分会長に怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。参加者はその後、全員が法大闘争に合流し、一つの闘いであることを確信した。