6・14—15連続闘争の大高揚ひきつぎ 1047名解雇撤回・派遣法撤廃へ 労働者階級の怒りで麻生政権を倒せ
6・14—15連続闘争の大高揚ひきつぎ 1047名解雇撤回・派遣法撤廃へ
労働者階級の怒りで麻生政権を倒せ
6・14—15労学共闘の大高揚
6・14—15連続闘争は、動労千葉が呼びかけた新しい労学共闘の階級的団結の力で、歴史的な高揚と勝利を実現した。戦争・改憲と大失業の攻撃に突き進む麻生政権への怒りと法大暴処法弾圧への怒りがひとつになって大爆発した。斎藤郁真文化連盟委員長ら3学生への起訴攻撃(6月16日)は、獄内外一体となった新たな決起を生み出すだけである。
6・14—15の勝利は、何よりも2100人(14日)、1200人(15日)という結集の規模が示している。階級的団結でかちとったこの大結集の威力が権力と体制内反動派を圧倒した。大恐慌と革命情勢のただ中で、国鉄1047名闘争を基軸とした4大産別決戦にかける動労千葉派が、圧倒的な存在感と戦闘力をもって登場したのだ。
集会もデモも、労働者階級の密集した力、組織性と戦闘性にあふれていた。国家権力・公安刑事は意気消沈し、度胆を抜かれた。法大暴処法弾圧は「大恐慌を革命へ」の決起に火をつけたのだ。4大産別決戦の勝利と、新自由主義と戦争の攻撃を打ち砕く法大闘争の勝利の展望を、われわれはがっちりつかんだ。
そしてここで、「2009国際反戦共同声明」が、三里塚芝山連合空港反対同盟と動労千葉、韓国・ 民主労総ソウル本部、ILWU(国際港湾倉庫労組)ローカル34、運輸労働者連帯委員会の連名で発せられた(本紙前号に全文掲載)。全世界の労働者階級の連帯行動で、大恐慌に立ち向かい戦争を止めようというアピールだ。
さらに全国結集で6・14闘争を闘った労働者が、動労千葉の呼びかけにこたえ、年休をとり1千人規模で6・15闘争も闘った。労働者は、門を閉ざし警察権力が封鎖してゴーストキャンパス化した法政大の異様な姿を目の当たりにした。校舎から外に出て集会に合流しようとする学生を阻止するだけでなく、窓や屋上から集会を見ようとする学生をも、腕章を巻いた職員が追い散らす。これがまさに監獄大学、新自由主義大学の姿だ。
「逮捕したからもうキャンパスには戻って来ない」などと当局が宣伝していた法大文化連盟が、暴処法弾圧を打ち砕いて奪還され再登場した。動労千葉労働運動と階級的団結論に徹底的に学び、自らを「第2の動労千葉」として鍛え上げてきた全学連が屹立(きつりつ)し、坂野陽平全学連委員長代行(上智大学3年、21歳)が新たなリーダーとして鮮烈に登場した。法大闘争は4大産別決戦と一体で戦争を阻む砦(とりで)である。4・24を引き継ぐ法大生の総決起は不可避だ。
大恐慌—戦争・大失業と対決
世界大恐慌は戦争と大失業の攻撃となって労働者階級に襲いかかる。今まさに最末期帝国主義の基本矛盾が、大恐慌と戦争となって爆発している。この大恐慌を世界革命に転化することだけが、労働者階級が選択すべき道であり、労働者自己解放=全人類解放の道である。「労働者が人間らしく幸せに暮らすためには、階級対立をなくして自らが支配者になる以外にない。つまり革命を起こす以外にない。これが階級的労働運動の根本的考え方だ」(中野洋著『新版・甦る労働組合』)。4大産別の労働者を先頭に、6・14—15闘争は革命勝利へ前進することを高らかに宣言し、労働運動をめぐる攻防に勝ちぬき、11月労働者集会1万人大結集に向けた組織戦にただちに突入することを誓い合った。
6・14—15連続闘争はさらに、大恐慌がもたらす戦争と大失業の攻撃と対決する国際連帯闘争として、「オバマ打倒! 麻生打倒!」を鮮明に掲げて闘いとられた。
米帝オバマは、帝国主義間争闘戦の武器として、軍事力をテコにした世界政策にますますのめり込んでいる。オバマは、核戦力の高度化・核兵器独占の強化と、核兵器の使用を宣言し、「テロリストによる核兵器入手の阻止」を叫びたてて、イランや北朝鮮へと侵略戦争を拡大しようとしている(4・5プラハ演説)。また6月4日にはエジプトのカイロで、崩壊する米帝の中東支配を立て直すという凶暴な意図のもとに、イスラムへのペテン的「融和」で中東人民の怒りを抑え込み、中東侵略戦争と再植民地化を狙った「対テロ戦争」の継続をあらためて表明した。
クライスラーに続くGMの破綻は、米帝と資本主義自身の破綻・没落を示すとてつもない事態であり、全世界ですさまじい規模で破綻と失業の連鎖を引き起こす。GM破綻の核心は、戦後世界の基軸帝国主義・米帝が、その最大の産業である自動車産業で争闘戦に敗北したということだ。
これを取り戻すことは世界的な過剰資本・過剰生産力のもとで、絶対に不可能だ。だが米帝はその地位を他に明け渡すことはできない。大恐慌の激化の中で、米帝を先頭に帝国主義相互の生き残りをかけた争闘戦と保護主義が激化していく。
政権最末期=麻生の凶暴化
このただならぬ情勢の中で日帝・麻生は、今や統治能力を完全に失い、政権最末期の危機に再突入している。この中で麻生は、街頭演説で「対北朝鮮、戦うべき時は戦う」と叫びたてた(6月7日、東京・吉祥寺駅前)。これは戦後の首相で初めての公然たる戦争宣言だ。がけっぷちの日帝・麻生は、戦争と大失業の攻撃での延命を策しているのだ。
麻生と自民党は、次期「防衛計画の大綱」に北朝鮮のミサイル基地などを想定して「敵基地攻撃能力の保有」を盛り込もうとしている。「衆院憲法審査会規程」の可決強行(6月11日)、「海賊対処法案」の衆院再可決・成立(6月19日)などに続き、さらに「船舶検査特別措置法」の今国会での成立をも狙っている。これは米帝と共同した北朝鮮船舶への臨検=軍事力発動そのものである。米日帝は国連での新制裁決議を受けて、イラク・アフガニスタンに続き、今や完全に北朝鮮侵略戦争発動の準備に入ったのだ。
連合中央や日共スターリン主義などの体制内指導部は、オバマを賛美し、対北朝鮮の排外主義に総屈服して、侵略戦争翼賛に転落している。労働者階級の戦争動員の先兵と化した連合中央や日共を打倒し、日米韓を先頭に全世界の労働者階級の国際的団結と決起で、米日帝の北朝鮮侵略戦争策動を粉砕しよう。職場生産点から闘いを巻き起こそう。
4大産別決戦で前進しよう
日帝・JR資本との政治和解路線にのめり込む4者4団体派は、今や日帝権力に全面屈服し、その危機の救済者に転落している。分割・民営化攻撃と対決し解雇撤回を貫く国鉄1047名闘争こそ、労働者の誇りを貫き階級の未来を開く闘いだ。日本経団連・御手洗の意を受け、自民党は道州制を選挙公約に掲げた。国鉄型の大量解雇と労組破壊を、戦争国家化に向け「国のあり方を変える究極の構造改革」として強行するのが道州制だ。道州制・民営化粉砕へ、国鉄1047名解雇撤回を基軸に4大産別決戦の前進を開こう。
第2次国鉄決戦勝利へ動労千葉物販とNIPPO物販をさらに強力に、あらゆる職場に持ち込もう。4大産別でこそマル青労同を力強く建設し、動労千葉派の闘う拠点を築こう。労働者派遣法撤廃に向けて、大恐慌下の大失業攻撃と闘おう。
4大産別決戦と一体で、法大闘争をさらに前進させよう。権力はいまだに8人の学生を代用監獄(警察署の留置場)に置いたまま、獄中弾圧を継続している。獄中弾圧をやめろ! 直ちに全員を釈放しろ! 接見禁止を解除しろ! 職場と街頭で、法大暴処法弾圧粉砕の全国署名の大運動に取り組もう。
6・23沖縄集会(要項6面)を成功させよう。獄中34年、無実の星野文昭同志奪還へ、全国再審連絡会議の6月全国総会を圧倒的にかちとろう。
7・5三里塚闘争と7・19関西新空港闘争が決定的になった。全力で決起しよう。反対同盟とともに、新誘導路7月供用—北延伸滑走路10月供用の攻撃を断固阻止しよう。労農連帯の力で市東さんの農地を守りぬけ!
6・14—15闘争の大高揚の地平を打ち固めて、さらに6—7月闘争を闘い、8・6広島—8・9長崎—8・15闘争へ、11月労働者集会1万人大結集へ、白熱的に進撃していこう。
6—7月闘争の一切の土台に党建設の闘いをすえ、夏期一時金カンパ大闘争と機関紙拡大闘争を一体の闘いとして推進しよう。