日誌 2009年 6月3日〜6月9日
日誌 2009年 6月3日〜6月9日
米、「テロ支援国家」再指定狙う/自民防衛小委「敵基地攻撃能力」提言
●オバマがカイロで演説 オバマ米大統領はエジプトを訪れてカイロ大学で演説し、「米国中のイスラム教徒と米国の間に相互の尊敬に基づく新たな始まりを求め、ここに来た」「米国は暴力的な過激主義と戦い、アフガニスタンとイラク情勢の安定に努める」「イランは核不拡散条約を守らなければならない。核兵器を持つべきではない」などと演説した。(4日)
●米、海外基地の見直し検討 カートライト米統合参謀本部副議長がワシントン市内で講演し、米軍の海外基地の在り方を再検討する必要性を指摘、来年2月にまとめる「4年ごとの国防戦略見直し」に新たな戦略を盛り込む考えを示した。イラクやアフガニスタンでの戦闘が「少なくとも5年から10年続く」と強調、新たな海外基地戦略案として永続的な基地の増設や海外駐留部隊のローテーション化、機動的な部隊の強化などを列挙した。(4日)
●ソマリア沖漁船に情報提供で日韓合意 ソマリア沖の「海賊」対策をめぐり日韓両政府は、タンカーや貨物船だけでなく漁船にも被害が拡大しつつあるとして、漁船の被害防止策整備に乗り出すことで合意した。米国や中国などソマリア沖に艦船を派遣している各国にも参加を呼びかける。(5日)
●陸自ヘリが石垣空港を使用 陸上自衛隊第1混成団のヘリ1機が市民らを対象とした体験搭乗のため石垣空港を使用した。児童生徒を含む市民約30人が搭乗した。空港周辺では抗議集会が開かれ、約80人が参加。石垣市長は「民間空港をこのような理由で自衛隊ヘリが利用することは到底許されることではない」と述べた。(6日)
●麻生「戦うべき時は戦う」 麻生首相は都内での街頭演説で、北朝鮮の核・ミサイル問題について「核爆弾を持ち、運べる能力も持っている。それを敵国の日本に撃つ意欲があると、本人も言っている。そういう国が隣にあって、どうして安心していられるか」「われわれは戦うべき時は戦わなければならない。その覚悟だけは持たなければ、国の安全なんて守れるはずがない。自民党はその覚悟で事を進めようとしている」と述べた。(7日)
●テロ国家再指定へ調査 クリントン米国務長官は米ABCテレビのインタビュー番組で、2度目の核実験を実施した北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定するための調査を始めたことを明らかにした。(7日)
●原爆症基準見直しへ 政府はこれまでの原爆症の認定基準を見直す方向で検討に入った。広島・長崎に原爆が投下された8月6、9日までに「認定基準の見直しはやりたい」と語った。基準に入っていない肝機能障害と甲状腺機能低下症について、被爆との関係を認める方向で検討する。(9日)
●「敵基地攻撃能力」の検討を提言
自民党の防衛政策検討小委員会は、年末に政府が改定する防衛計画大綱への提言をまとめた。北朝鮮を念頭に、日本への攻撃が差し迫っている場合に相手国のミサイル基地などを日本から攻撃する「敵基地攻撃能力」の保有を検討するように求めた。(9日)