2009年6月15日

戦争・改憲と大失業の麻生を倒せ 6・14闘争 法大暴処法弾圧に2100人の怒り 国際連帯の渋谷大デモ “1047名解雇撤回・派遣法撤廃”

週刊『前進』06頁(2395号1面1)(2009/06/15)

戦争・改憲と大失業の麻生を倒せ 6・14闘争
 法大暴処法弾圧に2100人の怒り
 国際連帯の渋谷大デモ “1047名解雇撤回・派遣法撤廃”

 6・14〜15連続闘争の初日、「国鉄1047名解雇撤回! 労働者派遣法撤廃! 改憲阻止! 麻生内閣打倒!」を掲げて全国労働者総決起集会が6月14日、代々木公園B地区で開かれた。全国から2100人の労働者・農民・学生が集まり渋谷の街を揺るがす大デモを打ち抜いた。
 動労千葉と動労総連合、国労5・27臨大闘争弾圧被告団を始めとする国鉄労働者が、国鉄闘争を軸とする4大産別決戦の勝利の展望を体現してその最先頭に立った。また全発言者が法大暴処法弾圧への怒りを爆発させた。労働者と学生がひとつになり、相互に強め合いながら激動的に闘いが発展し、弾圧への怒りを猛然と革命に転化する決定的な闘いの日となった。(詳報次号)

 歴史的な国際連帯共同声明

 NHKホールに面したけやき並木のど真ん中に集会場が設営された。司会は、動労水戸の石井真一委員長と全学連の松室しをりさんが務めた。
 冒頭、連帯あいさつに立った三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長は、激しい怒りをあらわにして法大暴処法弾圧を弾劾し、「青年、学生諸君! 君たちの未来は君たちがつくるんだ。奪われたキャンパスは奪い返すしかない。反対同盟は君たちとともに闘う」と熱いメッセージを発した。
 次に3者からの特別アピールが続いた。
 最初に「裁判員制度はいらない!大運動」の高山俊吉弁護士が「改憲と戦争の時代とは、改憲と戦争を許さない闘いの時代だ。裁判員制度こそ改憲攻撃のど真ん中にあるものだ。全員が拒絶すれば制度そのものを廃止できる」と言い切った。
 続いて万雷の拍手の中、法大文化連盟・洞口朋子さんが登壇した。洞口さんは「全員が完全黙秘・非転向で団結を固め、暴処法弾圧との第1ラウンドの闘いに完全勝利した。法大闘争には、戦争をぶっ止める団結がある。私はキャンパスに立ち続ける。正義は私たちの中にある」と新たな闘争宣言を発した。
 さらに「2009国際反戦共同声明」(5面に掲載)を動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長が読み上げ、「いまこそオバマ打倒、麻生打倒に突き進む時だ。7月に動労千葉、民主労総の代表団を先頭に20人で訪米し、闘う労働組合の国際的な団結体形成のために奮闘したい」と述べた。

 総屈服の4者4団体を圧倒

 集会を呼びかけた動労千葉の田中康宏委員長が基調報告に立ち、国鉄分割・民営化から全面的に始まった派遣法を始めとする攻撃の核心を明らかにするとともに、1047名闘争の前進と、闘う労働組合を復権する闘いが開く巨大な可能性を指し示した(要旨別掲)。
 宮城の青年自治体労働者が迫力満点のカンパアピールで盛り上げた後、1047名闘争勝利にむけて3人の国鉄労働者が決意表明に立った。奴隷的屈服をますます深め、求心力を失う4者4団体を圧倒する素晴らしい発言が続いた。(この日は4者4団体などが社会文化会館で集会を開いたが、そのデモはわずか200人だった)
 動労千葉争議団の中村仁さんは、3・25控訴審判決を弾劾し「不当労働行為を認めながら解雇なんて冗談じゃない! 私は必ずJRの職場に復帰します。1047名の解雇撤回闘争が勝利したら時代は変わる」と決意を表明した。鉄建公団訴訟原告団の一員である国労小倉地区闘争団の羽廣憲さんは「階級的原則的に闘う動労千葉のように闘う仲間を闘争団の中につくる」と戦闘意志をみなぎらせた。国労5・27臨大闘争弾圧被告団の橘日出夫さんは「法大暴処法弾圧との闘いと固くスクラムを組み、5・27被告団への有罪解雇攻撃を粉砕する」と宣言した。

 若き革命のリーダー次々と

 決意表明の後半には続々と青年労働者が登場し圧巻の発言が続いた。体制内指導部と対決し、職場の団結にこだわり抜いて闘う中から、4大産別—6大産別の職場に、若き革命のリーダーが続々と輩出されてきている。8・6大行動にむけたアピールを広島の青年教育労働者が行い、道州制・米軍再編攻撃と闘う沖縄の青年労働者、郵政完全民営化攻撃と闘う全逓労働者、道州制攻撃と闘う自治体労働者、教育労働者、医療労働者、合同労組の仲間、部落解放同盟全国連西郡支部の代表の発言が続いた。
 決意表明の最後に全学連の坂野陽平君(上智大)が登壇し「今回の弾圧で、大恐慌は戦争に行き着くこと、そして労働者と学生の団結した闘いでそれは打ち破れることを示した」と述べ、「私は本日をもって全学連委員長代行として最先頭で闘う」と宣言した。
 ス労自主の入江史郎委員長が「われわれは絶対に勝利しなければならない。善戦したが負けたという歴史を繰り返すわけにはいかない。6・15闘争から広島・長崎反戦闘争、11月集会にむかって突き進もう」とまとめを提起し、動労千葉の長田敏之書記長の音頭で団結ガンバロー三唱、インターナショナル斉唱で集会をしめくくった。
 代々木公園を飛び出した大迫力のデモ隊には、沿道から外国人、中高生、大学生、青年労働者の飛び入りが相次いだ。「やっとデモに出会えた!」と入ってきた女子学生たちもいた。青年労働者がマイクをとり「労働者をモノのように扱う社会なんかぶっつぶせ! 賃金奴隷の鎖をひきちぎろう!」と声高らかに呼びかけると、沿道の人だかりはどんどんふくらんだ。圧倒的な一体感の中を宮下公園までのデモを打ち抜いた。