道州制・教育民営化—日教組つぶし攻撃を打ち破ろう 革共同教育労働者委員会
4大産別の労働者を先頭に法大弾圧粉砕、オバマ・麻生政権打倒へ
道州制・教育民営化—日教組つぶしの攻撃を打ち破ろう
革共同教育労働者委員会
はじめに
「日本革命勝利の戦略方針は、4大産別決戦である! 国際労働者階級の団結で帝国主義打倒をやり抜け」——本紙春季特別号の坂本論文で打ち出した路線で徹底的に一致しよう。私たちは体制内勢力との党派闘争を貫く中で、「ただ一つの正しい革命理論であるマルクス主義を真に苦しんで闘いとっている」渦中にある。この闘いの中で革命を手繰り寄せるのだ。「戦争・改憲と民営化・労組破壊粉砕」の戦略方針を実践的に貫き、革共同教育労働者委員会が革命の指導部になることをあらためて決意しよう。
法大闘争に対する「暴力行為等処罰法」による弾圧は、革命の現実性への国家権力の恐怖としてかけられた。これを打ち破った時、2000万青年労働者、6000万労働者の決起が実現する。
階級情勢は日々成熟し、革命と反革命の激突が激しく進行している。今こそ動労千葉と一つになって4大産別決戦を打ち抜き、闘う労働組合をよみがえらせよう!
未曽有の弾圧を打ち破って突き進む法大学生運動と固く固く団結し、動労千葉が呼びかける6・14全国労働者総決起集会—6・15法大弾圧粉砕労学総決起集会に全国から総結集しよう。
大恐慌・戦争を革命勝利へ動労千葉とともに闘おう
資本主義の命脈は尽きた。世界大恐慌は、ドル大暴落に向かって突き進んでいる。アメリカ経済はビッグ3(クライスラー、GM、フォード)のうちの二つが破産するという事態だ。欧州経済危機も激しい。すでにEU全体で失業者は2000万人を突破している。
日本経済の落ち込みは米欧よりもさらに激しい。09年3月期決算は主要大企業の赤字ラッシュとなった。世界のトヨタが日本企業トップの座から赤字企業へと転落した。「輸出立国」という日本帝国主義の土台が崩れ落ちる事態に突き進んでいるのだ。
麻生政権は、大恐慌の犠牲の一切を労働者に押しつけている。解雇が吹き荒れ、賃下げのラッシュだ。戦争と改憲への衝動を強め、北朝鮮に対する排外主義の扇動をてこに、ソマリアへの自衛隊派兵など、憲法9条の枠を一気に踏み越える戦争体制に突入している。
全世界で労働者がストライキ、デモ、工場占拠に立っている。アメリカでは闘うメーデーを復活させ、オバマと対決する新たな労働運動が高揚している。フランスでもドイツでも、資本主義救済の立場に立つ労組幹部と激突し、労働者の闘いが激しく起こっている。
新自由主義の突破口だった国鉄分割・民営化攻撃とストライキで闘った動労千葉は、韓国やアメリカの闘う労働組合との海を越えた団結をつくり出し、労働者の国際連帯闘争を発展させている。
こうした世界の階級闘争の中で、日本の労働者階級の闘いが決定的な位置を占めている。それは、新自由主義攻撃と闘い勝ち抜く戦略を持った労働運動があるからだ。全世界の労働者人民の未来をかけて、帝国主義打倒の突撃路を押し開く闘いを、動労千葉とともにつくり出そう!
国鉄を軸に4大産別で勝負する
日帝が「起死回生」の危機突破策として打ち出したのが、道州制だ。破産した資本主義が生き延びるために民営化の全面展開で、巨大独占資本のやりたい放題に道を開こうというのだ。それは同時に、憲法改悪と戦争国家化の攻撃でもある。
道州制の最大の狙いは労組破壊だ。それは、国鉄1047名闘争をめぐって激しく始まっている。大恐慌情勢にすくみ上がった4者4団体は、「政治解決」路線にしがみつき、ついに自民党に泣きつくところにまで転落した。国家権力はこれに飛びつき、1047名闘争の解体のために全力で襲いかかっている。これに対して動労千葉と国労5・27臨大闘争弾圧被告団を先頭とした国労組合員は仁王立ちして闘い、「解雇撤回」の原則を貫いて、1047名闘争を守り抜いている。
階級的原則を投げ捨てた組合幹部との激突がますます激しくなっている。民営化された郵政職場でも、JPEX子会社化と全面対決し、JP労組中央打倒の闘いが始まった。自治労本部や日教組本部も、人員削減・賃下げ攻撃と一切闘わない組合に変質している。しかし闘いはこれからだ。
道州制と労働者は絶対に相いれない。絶対反対派がぶっ立たてば、労働者階級全体を巻き込む一大階級決戦に発展する。
今こそ動労千葉派の出番だ。国鉄を軸にした4大産別を先頭に、道州制攻防のただ中で階級的労働運動を荒々しく復権させよう。教育労働者委員会はその最先頭で闘う。
制動やぶり新たな不起立の闘いを切り開いた09年
教育労働者委員会は、不起立闘争を戦略的な基軸に据えて営々と闘ってきた。それこそ教育労働運動の生命線、日教組運動の原点だからだ。
世界大恐慌情勢下で日帝が戦争国家に突き進む中で、私たちは不起立闘争をとおして「日の丸・君が代」強制が「戦争・改憲と民営化・労組破壊」の最たる攻撃であることをはっきりさせた。
2003年、自衛隊のイラク派兵が始まったその年、ファシスト石原都知事が処分を振りかざして「日の丸・君が代」強制に乗り出した。現場から猛反発が起こり、闘わない執行部をのりこえて、現場組合員の不起立闘争が巻き起こった。
以来、教育労働者は6年にわたり不屈に闘い続けてきた。この闘いこそ、新自由主義を打ち破る闘いそのものだった。そして今春、世界大恐慌と戦争の時代に、新たな闘いの段階へ突入した。
この時、日本共産党スターリン主義は「教師聖職」論をもって職場闘争を抑え込み、裁判闘争主義で不起立闘争収束になだれ込んだ。「たとえクビになっても闘う」と宣言する仲間への非難と敵対を繰り返した。この激突の中で、私たちは「不起立闘争で団結し、その力で『君が代解雇』を打ち砕こう」と訴え、職場闘争を呼びかけてきた。
日教組本部による文科省との「パートナー路線」を粉砕し、日共スターリン主義の制動を打ち破る新たな不起立決起が始まっている。私たちは、悪戦苦闘の中で、階級的労働運動路線を貫く新たな不起立闘争論を確立したのだ。
日教組本部打倒へ大激突を開始
戦争・改憲と民営化・労組破壊攻撃との激突において、不起立闘争の意義はますます明らかである。敗戦帝国主義・日本帝国主義にとって「日の丸・君が代」問題は最大の弱点だ。学校を労働者と地域支配の拠点にし、皇民化教育を再現しようとするもくろみは破産している。それは、教科書闘争を見ても明らかだ。
日帝にとって闘う労働者は「獅子身中の虫」だ。教育労働者を国家権力の手先にしなければ、実際の戦争体制はつくれないのである。
不起立は、教育労働者の「生きさせろ」の闘いだ。管理強化と多忙化で人間らしい生活を奪われ、仲間と競争させられることへの怒りの決起だ。奴隷の道におとしめる聖職者イデオロギーをはね返し、すべての労働者と団結する「40秒のストライキ」だ。ゼネストを切り開く闘いだ。
不起立は、闘う日教組をよみがえらせる激突に発展している。日教組本部は、改悪教育基本法と体を張って闘う「日の丸・君が代」被処分者を警察・機動隊を使って全国教研から排除するまでに転落している。私たちは青年を先頭に全国教研の会場前で「闘う私たちこそ日教組だ」と宣言して実力で闘い、本部打倒の闘いに踏み出した。
さらに不起立闘争は、戦争と民営化に立ち向かう全世界の労働者との国際連帯を切り開いている。「教育の民営化・学校の軍事化」と闘うロサンゼルス統一教組のランク&ファイル(現場組合員)の仲間との海を越えた絆(きずな)は、ますます強くなっている。
道州制と首切り・賃下げの攻撃に全面対決しよう
日帝は、帝国主義の死活をかけた危機乗り切り策として道州制攻撃にのめりこんでいる。道州制とは究極の民営化、戦争国家化・改憲攻撃だ。国鉄分割・民営化型の全員首切り・選別再雇用の攻撃で自治労・日教組をつぶすことを狙っている。
この首切りと選別の基準に業績評価・人事評価が使われることは明らかだ。査定給で年功序列型賃金体系をぶち壊して差別賃金を徹底する。「10年の有期雇用」とされる免許更新制では、昨年度の試行で248人が不合格にされた。新職導入で職場を職務職階制の命令体系に変えてしまう。夏期一時金の一部凍結に続いて、これから本格的な大幅賃下げが始まる。非正規職の解雇はすでに始まっている。そのすべてが職場の団結を破壊する日教組つぶしの攻撃だ。
道州制下では、国庫負担金・補助金は全廃。国家は義務教育の財政責任を投げ出しながら、教育内容は国家統制し、愛国心教育を強制する。規範意識、自己責任論、労資一丸のイデオロギーで教育労働者に「意識改革」を迫り、愛国心教育の担い手にしようというのだ。職場には怒りが充満し、沸点に達している。
自民党は「これでいいのか日教組」という政策ビラを発行し、「携帯カメラで写そう!教師たちの違法な政治活動」「許すな。左翼的な教育活動」と反日教組キャンペーンを展開している。
ところが日教組本部は、この動きに反対の声すら上げない。それどころか、一切の闘いを放棄し「総選挙で与野党逆転をかちとろう」と、組合員を民主党尻押しの選挙運動に動員し、組合員の根源的な怒りを民主党選挙に解消しようとしている。
しかし重要なことは、「教え子を再び戦場に送るな」の旗のもとに、けっして安くない組合費を払って今も30万人の教育労働者が日教組に結集しているということだ。日帝は、日教組本部がどんなに屈服していても日教組を許さない。それは、教育労働者の闘いがいつ巻き起こってもおかしくないという恐怖を持っているからだ。
1年で退職に追いやられる教育労働者が増加する一方、管理職のパワハラや不安定な生活に不安や怒りを持ち、新たに日教組に結集する青年教育労働者が増えている。青年労働者はすでに行動を開始し、組合に闘う団結を求めている。職場の怒りと結びつき、教育の民営化と道州制に「絶対反対」で闘い、闘う団結をつくり出そう。腐りきった自分の組合の幹部を打ち倒し、日教組本部を打倒して、闘う日教組をよみがえらせよう。
青年労働者との団結にかけきる
今必要なのは、闘う路線とそのもとでの教労委員会の細胞的団結だ。そのために、時代認識と路線で徹底的に武装し、討論を通じて方針を練り上げることだ。方針を細胞的に実践し、実践でぶつかった壁を共有して一緒に格闘して進む。こうした組織活動に習熟し、党の団結を基礎にした階級の団結をつくり出そう。
すでに各地で体制内組合幹部との非妥協の闘いに突入している。職場の怒りと結びつき、時代認識と路線を訴え、とりわけ青年労働者と団結することに一切をかけて闘おう。実践に次ぐ実践の中で団結を強固にし、教育労働者委員会の一大飛躍をかちとろう。
マル青労同1000人建設にこそプロレタリア革命の展望があることをあらためてあいまいさなく確認し、徹底的な党派闘争をやり抜いて、青年労働者を組織しよう。
産別主義に陥らず、地区党の団結と細胞性強化へ闘おう。路線的一致と路線的団結で、職場細胞を建設しよう。私たちこそが団結の組織者だ。闘う教育労働者は革共同に結集しともに闘おう。
教育労働者は法大闘争と連帯し6・14—15の先頭に
法大闘争を闘う学生を見よ。日々火花を散らす当局・国家権力との攻防に勝ち抜いて、強固な団結をかちとり、闘いを発展させている。
法大闘争こそ、新自由主義教育改革・教育の民営化との最先端の闘いだ。「営業権」を振りかざし学生を国家権力に売り渡す、これが大学のやることか! この3年間の逮捕者数は延べ107人、起訴された学生は24人。学生の闘いに追い詰められて国家権力はついに「暴処法」によるデッチあげ逮捕まで強行した。この大弾圧に対して学生たちは完全黙秘で闘い、さらに団結を固めて前進している。不起立闘争と一体のこの闘いは、教育労働者、何よりも青年労働者の魂を揺さぶっている!
法大闘争をみずからの闘いとし、6・14—15闘争をマル青労同1000人建設の闘いとして構えきり、国家権力を震撼(しんかん)させる大闘争を打ち抜こう!