2009年6月 8日

ビラまき弾圧裁判 武藤君に有罪判決 裁判所が弾圧後押し

週刊『前進』06頁(2394号2面3)(2009/06/08)

ビラまき弾圧裁判 
 武藤君に有罪判決
 裁判所が弾圧を後押し

 08年4・15富山大ビラまき弾圧裁判で、5月27日富山地方裁判所刑事部の岩井裁判長は、武藤淳範君に対し罰金5万円の有罪判決を下した。徹底的に弾劾する! 
 今回の判決は何が何でも「有罪」にするという政治的意図に満ちたものだ。判決理由の要点は、西頭学長が入構禁止だと決定すれば無条件に「建造物侵入」が成立するというのだ。富山大学は西頭学長の私物なのか! 学生は大学当局に絶対服従しろというのか! 
 判決理由では「被告人は富山大のOBであり」「大学はある程度開放性があり公共のものとも言える」「教室内にいたのは短時間」「授業などへの影響も無かった」から違法性は低いと言わざるを得なかった。ならば無罪にしろ!
 他方で判決理由は「被告人は大学当局が入構を禁止していることを知りながら侵入した」から有罪だと言うのである。大学生規則によるビラなどへの事前検閲制や学生の政治活動禁止も「合理的な管理権の範囲であり、公共の福祉」と言い切った。学生の権利はない、管理権は学長だ、と言っているのだ。
 ふざけるな! 大学は学生のものだ!
 判決は西頭学長の独裁支配に合法的な「お墨付き」を与えようとするものだ。ビラまき、立て看板、クラス討論も禁止。学長を選ぶのは財界の団体。批判したら逮捕される。学内に憲法はなく規則がすべて——。この状況を全部正しいと言ったことが判決の核心だ。
 学生弾圧の下手人・西頭学長を免罪し、後押しする「有罪」判決を、新樹寮廃寮阻止闘争と6・14—15連続闘争大結集で爆砕しよう!