2009年6月 8日

富山大新樹寮 廃寮阻止へ全国集会

週刊『前進』06頁(2394号2面2)(2009/06/08)

富山大新樹寮
 廃寮阻止へ全国集会
 改修反対・西頭打倒の熱気

 富山大学新樹寮で寮生15人が呼びかけた「5・31廃寮阻止全国総決起集会」が、60人の結集で戦闘的にかちとられた。
 寮生が基調報告を行い、寮改修・寮生追い出しの狙いが団結破壊であることをあらためて突きだした。自治寮つぶしとの闘争は教育と未来を労働者・学生の手に取り戻す闘いであり、麻生政権・ブルジョアジーどもとの階級戦争だ。全国の学生、労働者と団結を固め、法大暴処法弾圧粉砕と一体で、自治寮つぶし阻止の闘いに立とう!
 基調を受けて、全国から駆けつけた学生が連帯アピールを行った。全学連の仲間は4・24法大闘争の地平を報告し「暴処法弾圧を粉砕し12人を奪還しよう。6・14—15連続闘争に立とう」と大アジテーション。京都大熊野寮、広島大、東北大日就寮・有朋寮の発言が続いた。飛び入り参加の寮からも「自分の住んでいる寮は改修されてしまったが、自治を復活させる活動をやっています」と熱い発言!
 新樹寮出身の労働者は、「みんなは寮自治を経験して、おかしいことに『おかしい』と言い切る力をつけた。現実に屈せず、みんなが笑顔でいられる社会をつくるようにがんばって欲しい」とアピールした。
 改修されようとしているC棟の寮生は「今までどおりに自分の部屋に住むだけだ。明日はデモ。騒いで暴れて、こんな間違った改修を止めよう」と熱い決意表明!
 最後に「新樹寮改修反対、西頭(さいとう)独裁打倒の闘いで、新樹寮生は団結の軸になる!」と集会宣言を発した。

 学長弾劾デモ

 翌6月1日は、西頭学長弾劾のデモを敢行した。新樹寮から富大キャンパスに向けて「新樹寮の改修反対!」「寮費上げるな!」「西頭学長独裁体制打倒!」のコールが響き渡った。地域の人びとが沿道に出て声援を送る。
 正門には「ビラまき・集会禁止」の看板が新しく設置され、「拡声器使用禁止」「構内立入禁止」のボードやカメラを持った暴力職員・盗撮職員が大量に待ちかまえていた。法大と同じ言論弾圧だ。「学長に集会宣言を叩きつけに行くぞ!」と学長室を目指したデモ隊に、職員が体当たりで妨害する。新樹寮改修は、学生を支配し怒りを圧殺するためとはっきりした! 西頭学長と暴力職員に集会宣言と怒りのシュプレヒコールを叩きつけた。
 デモの最中新樹寮ではC棟の電気・水道・ガスを暴力職員が止めていた! 当局に抗議すると「全寮委から要求された」と弁明する。当局はつねに、カイライである全寮委員会の決定をたてに進めているのだ。「早く引っ越さなかったのが悪い」と開き直る全寮委に、寮生からの激しい怒りの抗議が叩きつけられた。翌日あらためて全寮委としてライフライン復旧を要求したが、当局は「C棟から全員引っ越す確約をするなら6月7日までは復旧してやる」という脅迫で「回答」してきた。ふざけるな!
 集会2日前の全寮委員選挙では、大学当局押しつけの改修を認める候補者に対し、改修絶対反対派の寮生が立候補した。

 誇り奪い返せ

 勝利はならなかったが、選挙を通じて得られた団結にはどでかい意義がある! そして、ある自治寮からほぼ全寮生分110筆の改修反対署名が届いた! 全寮委によって「大学が予算をつけているから抗議できない」という奴隷根性が振りまかれ、自主管理・自主運営の自治寮の誇りが奪われ、団結が浸食され、自治活動が「仕事・業務」へとおとしめられてきた。この現実を根本的に打ち破る闘いが力強く前進を開始した。
 現在電気を止められたC棟は真っ暗で不安もある。しかし寮生の表情は明るい。勝利の核心は団結だ。法大暴処法弾圧を粉砕し、全員の即時奪還をかちとろう!