2009年6月 8日

4大産別の労働者を先頭に法大弾圧粉砕、オバマ・麻生政権打倒へ マル学同中核派・法政大学支部

週刊『前進』06頁(2394号2面1)(2009/06/08)

4大産別の労働者を先頭に法大弾圧粉砕、オバマ・麻生政権打倒へ
 「暴処法」弾圧を全力で粉砕しキャンパス暴力支配うち破れ
 マル学同中核派・法政大学支部

 日本階級闘争の誇るべき獄中12同志は、拷問まがいの転向強要に対し、完全黙秘・非転向の闘いを貫き、勝利した。暴処法弾圧に込められた法大闘争破壊、文化連盟・全学連の解体という日帝国家権力・大学当局の狙いを根幹において打ち砕いた。4・24集会の感動的決起と階級的地平、06年3・14弾圧以来の苦闘・激闘で培われた団結の勝利だ。法大闘争は4大産別決戦の重要な一環として、国際階級闘争の最先端で戦争と民営化に対決する戦略的な闘いだ。6・14—15連続闘争に総決起しよう。団結を固め堅忍不抜の組織をつくりだし、法大解放−日本革命へ突き進もう。

 資本主義崩壊の危機に脅え4・24決起に恐怖した日帝

 大恐慌情勢の進行は、ついに米帝経済の中心に位置するGMを破綻に追い込んだ。金融バブルで生き延びてきた資本主義の崩壊が実体経済に及び、過剰資本・過剰生産力の矛盾を突き出している。
 法大闘争への暴処法の適用は、「戦争と革命」の時代の到来を鮮烈に告げ知らせた。大恐慌が底なしに深まり、それと一体で帝国主義が戦争へと突き進む時代に、反スターリン主義・革命的共産主義が受け継がれ発展してきた法大学生運動に、ついに暴処法が適用されたのである。闘う学生・労働者は弾圧への怒りとともに激動への突入に胸を躍らせている。戦前の「京都学連事件」、戦後の「東大ポポロ事件」などの歴史をのりこえ、暴処法を怒りの炎で焼きつくす時が来たのだ。
 暴処法の発動は、日帝の戦争衝動の表れでもある。1926年制定の暴処法自体が、治安維持法とともに先の侵略戦争体制構築の要として労働運動・農民運動弾圧に猛威をふるった。27年昭和金融恐慌と29年世界恐慌、そして31年「満州事変」と中国侵略戦争への突入。これと一体で、治安維持法初適用の25年京都学連事件、28年3・15の共産党一斉検挙の弾圧が襲いかかり、32年には暴処法逮捕者は5000人に上った。労働者の怒りと闘いを組織できず、戦前の共産党は壊滅した。
 世界金融大恐慌から世界恐慌への進展は、最弱の環=日帝を金融・自動車・電機といった主要産業の大幅減産と大量損失に追い込んでいる。そして北朝鮮スターリン主義のミサイル発射を口実とした戦争態勢づくりの攻撃、国連脱退・核武装擁護の大合唱。これと相呼応し、労働者を資本主義救済の道に引きずり込もうとするのが、日本共産党のオバマ絶賛や連合の排外主義扇動だ。しかし、労働者階級の怒りと結びつき、未曽有の弾圧を団結の糧にして闘われてきた法大闘争は、今や戦前の共産党の敗北をふみしだいて、歴史的勝利の地平を切り開いていると断言できる。
 昨年の「10・24」対「11・2」で示された体制内派と革命派との非和解的対決構造は、今年の3・20イラク反戦闘争や裁判員制度粉砕闘争、尼崎事故弾劾闘争、道州制粉砕闘争、5月沖縄闘争をもってより鮮明になった。4大産別決戦にこそ革命の原動力があることがはっきりした。だからわれわれは4大産別と大学で徹底的に闘い、青年労働者・学生を獲得し、体制内勢力を打ち破る猛然たる闘いへの突入を宣言したのだ。4・24はその号砲となった。
 敵階級はそこに革命の現実性を見て震え上がり、暴処法弾圧を下してきた。この弾圧は確かに凶暴だが、敵の決定的な危機の表れでもある。全党・全階級が一丸となって団結し闘えば、暴処法弾圧を完全に打ち砕き、さらなる日帝の体制的危機へと転化することは必ずできる。11月労働者集会と国際連帯、動労千葉の存在と闘い、そして革命的共産主義運動の発展——。これらの前進の成否が、暴処法弾圧との闘いの行方にかかっている。この歴史的な大激突に絶対に勝利しよう。

 「法大生いない」とうそぶく当局

 暴処法発動から2週間もたって、法大当局は声明を出した。「文化連盟3役は全員逮捕」「正門を全開にした」「ビラをまいている中に法大生は誰もいない」とうそぶき、さらに、「(4・24に)手を振ったことが利用されている」という。ここまで学生の存在をおとしめ、誇りを踏みにじる文書があるか! 
 しかしこれも、4・24で1500人決起を実現した文化連盟・全学連の存在と闘いに対する法大当局・国家権力の「学生に権力を奪われる!」という恐怖の表れだ。キャンパスには増田総長への批判と怒りが渦巻き、巨大な地殻変動が始まっている。
 4・24はまさに敵の死命を制する刃をのど元に突きつけたのだ! 3年間のキャンパスをめぐる闘いをへて、これまでのレベルを超え、法大のキャンパス暴力支配を根本から突き崩す死闘への合図となった。暴処法発動は、国家権力が正しくも4・24に革命と内乱を見たからだ。 
 他方法大当局は、28億円にのぼる金融損失という資本としての崩壊に脅かされている。どれだけ言い訳を並べ、粉飾しても、破産は必至だ。教育と学生を資本の食いものにし、あらゆる共同性を破壊して延命しようとした新自由主義大学の破産的末路がここに明らかになった。腐り切った法大当局に今こそ断を下せ!

 4大産別での闘いと一体で戦争を阻むのが法大闘争だ

 4・24と暴処法弾圧をもって、法大闘争は日帝ブルジョアジーと労働者・学生との最先端の激突点となった。この攻防に勝ち抜けば、学生運動のみならず、4大産別決戦は必ず爆発的発展を切り開くことができる。
 法大闘争の勝利性は、「動労千葉のように闘おう」と掲げて闘ってきたことだ。新自由主義攻撃の先駆けとしての国鉄分割・民営化に2波のストライキで団結を守り抜き、帝国主義を打倒する国際連帯の画期的地平を切り開いている動労千葉労働運動の戦闘性・大衆性・革命性に獲得されてきたのが法大闘争だ。
 06年3・14以来、12人の処分、107人の逮捕、24人の起訴、ビラまき・立て看板禁止、学友会・文連解体(さかのぼれば学生会館解体)など学生のあらゆる共同性・連帯性・団結を一切合財奪う攻撃が襲いかかった。しかし、この新自由主義との闘いの中で、これまでの体制内的あり方をぬぎ捨て、団結のみを武器にして闘ってきた。そして、「一人の仲間も見捨てない」「教育の民営化阻止」「教育を奪うな、学生から未来を奪うな」のスローガンを生み出したのだ。
 最末期の帝国主義は、74—75年世界恐慌で過剰資本・過剰生産力の問題を突きつけられ、新自由主義攻撃による延命を狙った。それは医療、福祉、地方自治、教育など社会のあらゆる分野の労働を金もうけの道具に変え、弱肉強食の競争の中にたたき込み破壊した。ロシア革命以後の「福祉国家」的あり方を一掃し、非正規労働を拡大し、命と健康を脅かすまでに労働者を徹底的に収奪し、格差を拡大した。
 とりわけ大学、教育が資本の食いものにされたことで、キャンパスもあらゆる職場と同様に青年・学生から希望を奪い、競争、借金、生活苦を強制される場でしかなくなった。
 「法政大学との闘いは、まさに新自由主義を破産させている」(文連・斎藤郁真委員長)
 「『営業権』を大学が振りかざすようになったら、この大学はもう破壊するしかない」(同・増井真琴君)
 新自由主義の崩壊は、学生にとっても資本の論理との真っ向からの対決を迫られた。階級対立が大学の中で鮮明になった。今や学生は、賃労働と資本の階級的搾取関係のただ中に置かれている。新自由主義大学、監獄大学は、資本の支配下の労働監獄につながっている。これと全存在をかけて闘う法大生の訴えが、青年労働者の魂に響かないはずがない。
 「法大の暴力支配の現状は自分の職場にある」と4・24に駆けつけた青年労働者は叫んだ。学校の民営化と軍国主義導入に絶対反対で闘いぬくアメリカの教育労働者は教え子とともに、法大闘争に熱烈な連帯アピールを寄せている。
 道州制攻撃、戦争と民営化攻撃と真っ向から激突する4大産別決戦を徹底的に闘いぬく中で、階級的団結と労働組合をよみがえらせ、プロレタリア独裁に向かっての全階級的・人民的決起を組織することができる。同時に、4大産別での闘いと一体で、戦争を阻むのが法大闘争だ。
 大学が学生から教育と誇りと団結を奪った先にあるのが戦争=「学徒動員」だ。だからこそ逆に大学キャンパスそのものを、資本を打倒し、戦争を止め、革命をやる拠点にしていくことができるのだ。

 6・14—15闘争の爆発の力でマル学同1千人建設推進を

 法大生の怒りの決起が新たな規模で始まった。暴処法弾圧を食い破る度合いに応じて、その決起は根底的・解放的にかちとられていく。
 文化連盟を返せ! 奪われたすべてを奪い返せ! 団結を返せ! 階級闘争は、指導部が奪われようとも新たな指導部が生まれ、組織を強化・拡大し、さらに密集せる反動を引き出しかつ打ち砕いて前進するものである。すでに闘う仲間が全国から陸続と法大に駆けつけている。何より決定的なのが6・14—15での労学総決起だ。新自由主義は労働者と学生の存在と闘いを固く結びつけた。新自由主義の破産を撃つ労学共闘として、6・14—15の5000人結集へ徹底的に組織しぬこう。11月1万人結集実現もその中にこそある。
 新たな情勢に、党の階級的団結の真価が問われている。法大闘争を4大産別決戦として闘い、日本階級闘争の白熱的激化を実現し、プロレタリア革命まで徹底的に爆発させよう。全国学生は、法大決戦への決起と一体で、マル学同1000人建設に立ち上がろう。