6・14−15連続闘争全国から首都大結集を 国鉄1047名闘争と法大闘争を軸に4大産別決戦の勝利開け 「暴処法」弾圧に社会的反撃広がる
6・14−15連続闘争全国から首都大結集を
国鉄1047名闘争と法大闘争を軸に4大産別決戦の勝利開け
「暴処法」弾圧に社会的反撃広がる
法大「暴力行為等処罰法」弾圧に対し、法政大で、全国の職場、大学、街頭で、怒りの大反撃が始まった。大恐慌と世界戦争の情勢下での法大学生運動つぶしの大弾圧は、労働者への民営化、解雇、賃下げの攻撃や、農地強奪と闘う三里塚農民への攻撃とまったくひとつのものだ。学生たちの、階級的団結に依拠したピュアで根底的な怒りと闘いは、ついに団結破壊と階級分断の岩盤をぶち破り、3万法大生と結合し、全世界の労働者階級の怒りと合流しつつある。「大恐慌を革命へ」の最先端の闘いが法大決戦だ。動労千葉が呼びかける6・14渋谷−15法大連続闘争に、全国から総決起し、階級的大反撃をたたきつけよう。国鉄1047名闘争と法大決戦で4大産別決戦勝利を開こう。オバマ・麻生打倒へ攻め上ろう。
法大決戦が労働者を獲得
法大闘争の爆発に追い詰められた大学当局は5月29日、「一連の事件の経緯について」なる極悪の居直り文書を発表した。この文書を貫くものは一点、学生の自己解放的決起に対する恐怖である。法大「暴処法」弾圧粉砕の闘いは、資本主義の崩壊と終わりの情勢下で、大恐慌と戦争か、それとも世界革命への前進かをめぐって、世界史的な分岐点で爆発している攻防だ。この勝利に日本と世界の労働者階級の生き死にがかかっている。
かつて日帝は、ロシア革命の息吹の中で燃え上がる労働運動・学生運動を鎮圧するため、1925年に治安維持法を制定、同年12月に同法の初適用として京都府警特高課が33人の学生を逮捕した。だがこれに京大当局が抗議、府知事が陳謝して全員が奪還された。
翌年、司法省は本格的弾圧に入ったが、労働者と学生は粘り強く闘い抜いた。この時、小林多喜二らの小樽商高での軍事教練反対の闘いに全国の学生が駆けつけ、小作争議が合流した。当時、北海道最大の経済都市・小樽での港湾スト(27年)は、小樽労働者評議会がゼネストを宣言するところまでいった。さらにそれは伊勢崎警察署占拠闘争(31年)など、全国に拡大していった。
この闘いの前進に恐怖した日帝は、33年の多喜二虐殺と一体の弾圧として、法政大の三木清教授を治安維持法違反で逮捕し、大学から追放(30年)。37年に陸軍大将・荒木貞夫の修身の講義が始まり、38年、法政大を全国大学の中国侵略の拠点にすべく、右翼・大川周明(東條英機と並ぶA級戦犯だ!)を学部長に迎えて、大陸部(!)を設置した。
こうして労働組合と学生・農民の団結を破壊することで、ようやく日帝は総動員体制を構築し、その中で法大は総数13万人に及ぶ学徒出陣の先兵とされていった。
今日、なぜ日帝権力は法大で凶暴な弾圧に出てきたのか。それは、1500人の学生と労働者が決起した4・24法大解放闘争の爆発に、支配階級が打倒される悪夢を見たからだ。法大弾圧を打ち破る中に、革命の道がある。このことに敵は恐怖している。それはそうだ! 戦前の弾圧と比べても、今日の法大闘争は、当時の日本共産党などをはるかにのりこえ、たくましく強力に闘われているではないか!
3年間で107人が逮捕され、24人が起訴、さらに退学・停学処分が乱発される中で、闘いは次つぎに新しい学生リーダーを生み出して発展し、3万学生の怒りと共鳴し、合流を開始している。法大の闘いには多喜二の無念を超える希望と展望がはらまれているからこそ、労働者階級をも獲得したのだ。
法大の現実は全職場の現実
今の法大の現実こそ、すべての労働現場の現実だ。法大では、学生が自分の意見を表現する当たり前のことが禁圧される一方、「営業権」や「業務妨害」を振りかざして、学生と学問を金もうけの道具とし、そしてそれに失敗した揚げ句に(法大は投資に失敗し28億円の損失を出した)、今度はまたそのツケを学生に押しつけようとしている。これは、資本の破産を労働者に転嫁する、すべての職場の現実そのものではないか。
全世界の労農学人民の敵はひとつだ。その敵は、労働者人民を分断支配し、労働者階級を搾取・収奪と戦争によって殺すことで肥え太ってきた資本主義・帝国主義だ! しかもその資本主義・帝国主義は世界大恐慌の爆発で、今や「終わり」の時を迎えている。
法大「暴処法」弾圧は、〈戦争・改憲と民営化・労組破壊>と対決する全労働者の怒りに火を付けた。「法大の現実は自分の職場と同じだ」「この闘いに自分の未来もある」との怒りが全国の職場で沸騰している。
不当逮捕された法大生の家族や、田中康宏動労千葉委員長、裁判員制度と闘う高山俊吉弁護士らが呼びかけた「法政大学での学生弾圧に抗議し、即時釈放を求める緊急全国声明」には、1週間で1000筆を超える賛同署名が寄せられ、170人もの弁護士から怒りの抗議声明が発せられている。
権力が恐れているのは団結だ。だから弾圧を粉砕する力は団結を拡大・強化することだ。賛同用紙を手に、自分の職場、隣の職場で、心からの怒りと決起を訴え、団結を組織しよう。その怒りと団結を6・14−15中央政治闘争に一点集中して解放しよう。
全国から首都・東京に総結集を! この闘いの爆発で、階級的力関係をひっくり返そう。4大産別決戦と法大決戦の前進を切り開き、オバマ・麻生打倒へ進撃しよう。
米帝の象徴=GMが倒産
6月1日、クライスラーに続いてGMが連邦破産法の適用を申請して倒産し、「国有化」された。資本主義と米帝の象徴であり、80年近くも世界の自動車産業トップに君臨してきたGMの破綻は、米帝の没落と資本主義の終わりを衝撃的に突き出している。
07年8月の金融大恐慌の爆発に始まった世界大恐慌は、実体経済の軸である米ビッグ3体制の崩壊に行き着いた。自動車産業は全世界で40%もの過剰資本・過剰生産力をかかえており、「国有化」でGM再生をはかることなど不可能だ。大恐慌はさらに米国債とドルの暴落を不可避とする段階へ進む。今や最末期帝国主義の打倒こそが求められている。
大恐慌がここまで深刻化している中で、日銀や米FRBは、相次いで「景気底打ちの兆し」を叫び出した。笑わせるな! 米欧日が「金融安定化」や「景気刺激策」と称して天文学的規模の公的資金を注入し、露骨な粉飾決算や「在庫調整」に全力を挙げて、なおかつクライスラーとGMがつぶれたのだ。
しかも米帝のこの1年間の財政赤字予想が約180兆円。日本のバブル崩壊のピーク時をはるかに超え、今や米長期金利は3・68%にまで上昇した(債券価格は下落)。しかも米帝は今後3年間で約3兆㌦、300兆円近い国債発行を必要としている。これを誰が買い続けるのか。米国債とドルの下落・暴落が確実に迫っているのだ。
日帝は「最弱の環」だ。1〜3月期の生産も輸出も、経常利益も、GDPも、4月の失業率や有効求人倍率も、あらゆるデータが「戦後最悪」「過去最悪」の状態だ。
まさに30年におよぶ新自由主義政策は、労働者の賃金・雇用・権利や社会保障制度、教育、医療・福祉、地方自治や農漁業、社会的絆(きずな)や団結を破壊し、金融バブルと投機を極限的に膨張させた揚げ句、ついに総破産し、大恐慌を爆発させたのだ。
日共や連合と党派闘争貫き
日本における新自由主義の最大の象徴的な攻撃が国鉄分割・民営化だった。それは20万人の国鉄労働者の首を切り、総評を解体し連合化した。連合と日共・全労連を軸とする体制内指導部の総屈服は、2千万人を超える労働者を非正規職へと突き落とした。
だが動労千葉の闘いと国鉄1047名闘争が、分割・民営化攻撃と連合支配への対抗基軸を形成し、新自由主義攻撃と真っ正面から対決して勝利して来た。この動労千葉のもとで日米韓の労働者国際連帯闘争も発展し、日本革命が世界革命に直結する今日の地平を切り開いてきたのである。
大恐慌の爆発にあえぐ日帝・麻生がかけてくる〈戦争・改憲と民営化・労組破壊>〈道州制・民営化>攻撃との闘いは、4大産別が最大の戦場だ。労働組合と労働運動をめぐる攻防に、闘いの焦点と核心がある。
危機の帝国主義支配にすがりつき、米帝オバマを賛美する最後の体制内の奴隷頭=日共スターリン主義と連合指導部、そして4者4団体派と断固対決し、国鉄を基軸とした4大産別の戦場で闘おう。国鉄1047名闘争と法大決戦を最先端として、4大産別決戦の勝利を切り開こう。それは戦争・改憲を阻止し、革命を準備する労働者階級の闘いだ。
労働者、学生、農民、すべての人民の怒りと力を、6・14−15連続闘争に大結集しよう。あらゆる職場に動労千葉物販・NIPPO物販と法大弾圧反対署名、そして機関紙『前進』を持ち込もう。革命勝利を開く資金、夏期カンパ決戦に熱烈に決起しよう。
この1週間、寝食を忘れた闘いで、6・14−15の歴史的な爆発と高揚を実現しよう!