2009年6月 1日

国鉄集会が画期的成功 北九州と秋田

週刊『前進』08頁(2393号3面1)(2009/06/01)

“1047名闘争 勝利感いっぱい”
 国鉄集会が画期的成功 北九州と秋田

 第2次国鉄決戦が全国でスタート、その先陣を切って北九州と秋田で国労闘争団を中心に集会が開かれた。闘争団の家族から「勝利感でいっぱいです」との報告もなされた。(編集局)

 国労本部を徹底断罪 北九州 「5・27基金運動」全国で

 5月24日、北九州・小倉で国労小倉地区闘争団NIPPO事業部主催の北九州労働者集会が開かれ大成功した。集会は8労組25個人が賛同し、同日秋田で行われた国鉄集会と一体の国鉄1047名闘争勝利、国労5・27臨大闘争弾圧粉砕の九州集会として行われた。労働者の街・北九州市の首切り・賃下げ、民営化・道州制攻撃をぶっ飛ばす闘う労働運動の本格的形成をめざす画期的集会となった。
 4・25尼崎闘争の模様を伝えるビデオ上映の後、ス労自主小倉分会の開会あいさつをうけ、動労千葉争議団の中村仁さんが発言。「1047名闘争に勝利し道州制攻撃を粉砕しよう。資本家を打ち倒し世の中を変えよう」と熱烈に訴えた。
 さらに九州の国労闘争団員Aさんが「最高裁判決が出ても闘えますが、政治解決で和解してしまえば闘えなくなる。そうなれば、彼らと別れても最後まで解雇撤回で闘う決意です」ときっぱりとした姿勢を表明した。
 富田益行国労5・27臨大闘争弾圧被告団長は、5・27闘争から脱落した松崎被告や旧弁護団が、凍結されていた「許さない会」を勝手に名乗ったことに触れ、「『8被告のため』とか勝手なことを言っているが、彼らの運動は『不当労働行為はあったが解雇は有効』とする鉄建公団訴訟の9・15反動判決や3・25反動判決を評価し、国労本部を批判しない運動だ。私たちを警察に売り渡した国労本部を批判せず、対決もしないで5・27弾圧と闘えるのか」と厳しく批判した。
 そして基調報告を小倉地区闘争団の羽廣憲さんが行った。羽廣さんは、大恐慌下での第2次国鉄決戦=国鉄1047名闘争の重大な意義を提起。「3・25判決を1ミリでも認めたら労働者の権利も労働組合の存在意義もなくなる」「国鉄1047名闘争勝利のカギは4者4団体路線との対決だ」と訴えた。また「国労本部が腐敗しているのは、単に指導部たり得ないからだけではない。警察権力と完全に一体となっているからだ」と批判し、5・27臨大闘争弾圧の重大さを訴え、6・14—15中央政治闘争から11月労働者全国集会に総決起する決意を述べた。
 道州制攻撃と対決する福岡市の自治体労働者、福教組の労働者、合同労組レイバーユニオン福岡から5月沖縄行動を闘った青年労働者が発言、県と資本一体となった偽装廃園による労組破壊・解雇と闘う虹ケ丘労働組合、百万人署名運動福岡県連絡会から5・23玄海原発へのMOX燃料搬入阻止現地闘争の報告と裁判員制度廃止に向けた5・21福岡行動の報告、動労西日本から広島支部の山田和広副支部長、さらに北九州市の派遣労働者が発言した。
 最後に、北九州許さない会の呼びかけ人であり、前九州国際大学学長の竹内良夫さんが「すばらしい発言ばかりで興奮しています。国労5・27弾圧との闘いは、無罪を獲得するだけの運動であってはならない。1047名闘争の勝敗を賭けた闘いです。皆さん、羽廣さんの闘いを支える『5・27基金』の会員になってください」と呼びかけた。
(投稿・北九州A)

 権力・資本を倒すまで 秋田 「闘争団と共に闘う会」結成

 5月24日、北九州市の国鉄集会と連帯し、秋田市で国労秋田闘争団と共に闘う集いが県内外からの結集で大成功した。集いの第1部は「国労秋田闘争団と共に闘う会」の結成会。冒頭、呼びかけ人を代表して秋田市議のAさんがあいさつし「目指すのは完全なる勝利です」と解雇撤回闘争を最後まで物心両面で支えぬこうと呼びかけ、共同代表や事務局を選出、拍手で承認された。秋田の労働者は全国の仲間と連帯し、国鉄闘争勝利に向けた新たな挑戦のスタートを切った。
 第2部では、4・25尼崎現地闘争のビデオ上映後、共同代表のBさんが「国鉄闘争に関わって、今の社会全体が資本の食い物にされている現実がよく見えた。改憲攻撃も始まった。4者4団体のような希望のない妥協路線ではなく、解雇撤回の所期の目的を貫き、今日を新たなスタートにしてがんばろう」と訴えた。
 遠路かけつけた国労北海道闘争団が登壇し、解雇撤回を取り下げて解決金を要求する4者4団体派を糾弾。反対派を排除する腐敗した幹部を怒りを込めて弾劾し「会員の一人ひとりが闘争団になって闘おう」と訴え、大きな拍手に包まれた。
 国労秋田闘争団の小玉忠憲さんは「1047名の闘いは①国家的不当労働行為を断じて許さない責任の徹底追及と断罪、②分割・民営化を絶対認めず解雇撤回・JR原職復帰を貫き労働者の団結を取り戻す、③国鉄労働運動と日本労働運動を戦闘的に再生し、ついには権力・資本を倒そうという壮大な闘いです」と国鉄闘争の核心を提起。そして3・25反動判決に屈服する4者4団体路線を粉砕して闘うと宣言、6・14—15闘争への総結集を呼びかけた。
 宮城から駆けつけた全金本山労組の仲間は「闘う者がいる限り和解はない。和解派は単なる屈服ではなく、必ず闘う者に襲いかかる。われわれは門前闘争の団結でこれを打ち破った」と本山闘争勝利の教訓を訴えた。さらに不当解雇撤回闘争を闘う青森合同労組の仲間、秋田労組交流センター(準)の仲間が闘いの決意を表明した。
 闘争団家族の小玉由利子さんは「闘う県内外のみなさんの協力で新たな出発ができた。展望が見えない時代もあったが今は勝利感いっぱいです。1047名闘争はすべての労働者の闘いになった。法大弾圧は必ずうち破れる。根底で支えているのは星野文昭さんの闘い。ともに闘いましょう」と感動的に訴えた。
 最後に全逓労働者の音頭で「勝利するまで団結ガンバロー!」を叫び、新たな国鉄闘争の出発を誓った。
 国鉄闘争は重大局面に突入している。「国労秋田闘争団と共に闘う会」は、これと闘う大衆組織であり結成の意義ははかり知れない。共に闘おう!
 (投稿・秋田K)