2009年6月 1日

法大弾圧粉砕総決起集会 ”12人を取り戻す”「暴処法」に怒り爆発

週刊『前進』08頁(2393号2面1)(2009/06/01)

法大弾圧粉砕総決起集会 ”12人の仲間を必ず取り戻す”
 ”6・14-15で大反撃しよう”
 「暴処法」に420人の怒り爆発

 5月22日、全学連の主催で法大弾圧粉砕総決起集会が開かれた。急きょ呼びかけられた集会であったが、会場の代々木八幡区民会館を満杯にする420人の学生・労働者が駆けつけ、通路、壇上まで参加者があふれる熱気の中でかちとられた。

 法大生の決意に会場沸く

 この間の法大闘争を最先頭で闘ってきた全学連の内田晶理(てるまさ)君が司会として力強く開会を宣言し、4・24法大解放闘争のビデオが上映された。今獄に囚われている仲間たちが当局追及と警察との激突の先頭に立つシーンがスクリーンに生き生きと映し出され、全員が固唾(かたず)をのんで見入った。
 全学連の同志が基調報告に立った。「暴力行為等処罰法」を法大学生運動に適用しての大量逮捕という歴史的大反動を徹底的に断罪し、獄中で一糸乱れぬ完全黙秘・非転向の闘いを貫く学友たちととことん連帯して6・14—15連続闘争の大爆発をかちとることを訴えた。(要旨別掲)
 続いて各大学からの決意表明が行われた。広島大学の全学連・安藤聡男副委員長は、「自分も4・24で逮捕されて恩田君とともに獄中闘争を闘った。彼の人間性あふれるメッセージに感激している。広島大からも新たな学生の決起が始まった」と報告し、全員奪還の決意を明らかにした。富山大生は、学生の団結を破壊する新樹寮廃寮攻撃との一大決戦を訴え、法大と連帯し5・31富山大への大結集をアピールした。東北大、京都大、首都圏の学生のはつらつとした決意表明が続いた。
 ひときわ高い拍手の中、法大生2人が登壇した。「逮捕者が100人を超えたが、今獄中で闘う一人ひとりは抽象的数字ではなく、生身の人間だ。自分自身も日々試されている。獄中獄外手を携えて勝利することは必ずできる」
 「毎日一緒に闘ってきた彼らを奪われて黙っていられるか! 3年間の法大闘争は不抜の団結をつくってきた。何があってもキャンパスに登場しアジテーションをやり続けるのが法大闘争の真骨頂。門前に行くな、旗を降ろせ、謝って済ませろなどという攻撃を打ち砕く。全員を取り戻す」
 法大生の気迫に満ちた決意に、場内の熱気が一層高まった。
 革共同の木崎冴子同志が登壇した。「革命情勢における学生運動の新たなリーダーの登場に、権力は恐怖してこの大弾圧に及んだ。革共同は半世紀を超える歴史の中で、反動に屈したことは一度たりともない。弾圧への回答は6・14に5千人の大隊列を登場させることだ」と力強くアピールした。(要旨別掲)

 青年労働者が合流を誓う

 東京の学生がカンパアピールを行った後、法大弾圧弁護団が壇上に勢ぞろいした。闘う弁護士のこの間の獅子奮迅の活躍に、会場から惜しみない拍手が送られる中、全員が決意を述べた。
 鈴木達夫弁護士は「暴処法とは何か。破防法弾圧がわれわれの闘いで発動できない中で、最も”使いやすい”団結破壊法規だ。日本革命へ向けての労働者階級の団結か、それをずたずたにされるのかが、この弾圧との闘いにかかっている。きょうの集会のものすごい熱気は、学生運動に対する全人民の熱い期待が表されている。われわれは一大弁護団を組織して闘う」と宣言した。
 6・14—15闘争を呼びかけた動労千葉を代表して、新小岩支部長の佐藤正和さんが発言に立った。「織田君逮捕の写真を見て怒りをかき立てられ、文連の獄中アピールを読んで元気になった。われわれのシンプルな結論は組織拡大をとことんやること。仲間を組織し、6・14—15連続闘争から11月1万人決起へ全力で進もう」
 続いて青年労働者3人が決意表明を行った。
 全逓労働者は、「郵政民営化絶対反対の闘いと法大闘争は軌を一にして進んできた。キャンパスから1500人の決起を生み出したように職場から闘う。われわれと学生は杯を交わした五分と五分の兄弟分。大弾圧には百万倍の仕返しを!」と訴えた。
 福祉労働者は、「福祉の現場では、人間が完全に商品として扱われている。4・24法大で自分の職場を見た思いだ。この学生の勝利に僕らの未来もある。自分の職場で法大を訴え、6・14—15で5千人を必ず集めよう」と呼びかけた。
 自治体労働者は、「沖縄で『道州制反対と言うな』と体制内派が敵対してきた。反動に打ちかち、職場で組織し、闘う青年労働者と学生運動を合流させる」と決意を述べた。青年労働者がこぞって法大弾圧との闘いに立ち上がる叫びは、会場全員のものとなった。この熱い連帯感の中で、司会の内田君が420人の参加と、カンパ総計額28万9千円を報告し、集会は最高潮に達した。
 最後に全学連前書記長の原田幸一郎君が、「権力の度肝を抜く反撃を開始しよう。それはひたすら組織し、組織し、組織することだ。6・14—15に一切を爆発させよう」と行動提起を行い、団結ガンバローを三唱した。
 会場は開始から終了までまさに燃え上がる怒りのるつぼと化し、参加者全員が「暴処法弾圧粉砕! 法大闘争勝利!
獄中同志奪還!」で心をひとつにし、6・14—15へと攻め上る文字どおりの総決起集会となった。
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 法大闘争の経緯

06年3月14日 29人が学内で不当逮捕
  6月15日 キャンパスで1000人集会
       4人が不当逮捕
    19日 4人が不当逮捕
  10月20日 キャンパスで500人集会
  11月29日 3人が不当逮捕
07年4月27日 新井君、友部君不当逮捕
  6月15日 法大当局「学友会廃止」通告
  10月17日 内田君ら3人不当逮捕
08年5月20日 文化連盟主催で処分粉砕集会
    28日 5人が不当逮捕
    29日 学内デモで33人が不当逮捕
  6月18日 5・29弾圧 1人が事後逮捕
    19日 5・29弾圧 15人が不当起訴
    24日 5・29弾圧 1人が追加逮捕
  7月24日 「法大弾圧粉砕集会」460人
       内田君ら3人不当逮捕
09年4月24日 「法大解放集会」1500人
       学生6人を不当逮捕
  5月12日 織田全学連委員長不当逮捕
    15日 斎藤文連委員長ら7人逮捕
       恩田君、倉岡さんを起訴
       恩田君、倉岡さん、織田君を
       「暴処法」で再逮捕
    16日 沖縄で洞口さん不当逮捕
    18日 冨山全学連書記長不当逮捕