2009年5月25日

集会・デモ 仙台、新潟、名古屋、広島

週刊『前進』06頁(2392号5面3)(2009/05/25)

廃止めざし集会・デモ
 仙台、新潟、名古屋、広島で

●仙台
 5月9日、「裁判員制度に反対する仙台集会 第3弾」が、80人の参加者でかちとられた。百万人署名・宮城県連絡会、裁判員制度に反対する在仙弁護士の会、死刑廃止を求める市民団体の共催だ。
 集会では、「裁判員制度はいらない!大運動」の呼びかけ人である仙台弁護士会の織田信夫弁護士が講演。「『国民の司法参加』と制度推進派は言うが、参加ではなく徴用だ」と徹底批判した。
 その後、公判前整理手続きで裁判を破壊する危険性を弁護士が発言。また「裁判員制度は、戦争・改憲攻撃だ」と百万人署名がアピールした。集会後、デモ行進した。
●新潟
 16日、裁判員制度反対の街宣とデモが新潟市内の繁華街・古町で行われた。昨年11月に続く2回目の行動を呼びかけたのは、「裁判員制度はいらない!大運動 新潟」。新潟地域一般ユニオンや全港湾、労組交流センターなども参加し約50人が集まった。
 新潟弁護士会の高島章弁護士は、「実施直前にデモをやっても無駄ではないかと言う質問を受けたが、そんなことはない。実施後も闘いは広がり、矛盾は顕在化する」と述べた。百万人署名運動は「制度の狙いは国家による戦争動員だ」と訴え、キリスト者は人を裁くことへの恐れを語り、青年労働者は法大弾圧との共通性を訴えた。集会後、唯一の絶対反対派としてデモを敢行した。
●名古屋
 17日、名古屋で裁判員制度に反対する講演集会とデモ行進が行われた。講演に75人、デモ行進に40人近くが参加した。
 講演で高山俊吉弁護士は「制度を実施したら最高裁、法務省、国会と日弁連はこれまで以上の怒りに包まれる」「闘いが存在しており絶対反対派が座っているから必ず勝利できる」と語った。
 地元弁護士会の若手が発言した。仲間の弁護士の「ほうっておいても数年で破綻する」という論理を批判し、闘わなければ廃止できないと訴えた。百万人署名運動愛知連絡会と東海合同労組の仲間もアピールした。
 高山さんや愛知・三重の弁護士を先頭に、何本もののぼり旗を林立させ中心街をデモ行進した。
●広島
 20日夕方、広島市内のバスターミナルで、百万人署名運動広島県連絡会と広島県労組交流センターは、14人で街頭宣伝活動を行った。
 「裁判員制度は、国民を治安維持に動員するもの、現代の召集令状だ。スタート時点ですでに破産している。修正ではなく、あくまで廃止を!」とマイクで訴え、1千枚のビラは1時間であっという間に配布された。退勤中の労働者、高校生が次々と廃止要求の署名に応じた。
 マスコミ各社が取材に来た。この日のTVニュースではわれわれの「廃止!」街宣が、地裁、地検、県弁護士会の自信のない記者会見を圧倒した。