2009年5月25日

“裁判員制度つぶすまで闘う” 5・20 650人銀座デモ

週刊『前進』06頁(2392号5面1)(2009/05/25)

“裁判員制度つぶすまで闘う”
 5・20東京 650人が意気高く銀座デモ
 熱い注目 沿道から続々合流

 「現代の赤紙(徴兵制)」である裁判員制度の5・21実施強行に対して、全国で怒りの反撃がたたきつけられた。「裁判員制度はいらない!大運動」が呼びかけた制度実施前夜の5・20銀座デモには、沿道から続々と労働者人民が加わり、参加者は650人に膨れあがった。廃止の闘いはこれからが本番だ。勝利をかけて6・14渋谷デモに総決起しよう。
 「私たちの闘いは5月21日の到来で終わらない! 裁判員制度の廃止まで、最後までつぶす闘いをする!」
 解散集会で、高山俊吉弁護士の力強い宣言が響きわたる。都心デモを闘いぬいた参加者全員が「そうだ!」と大きな歓声と拍手でこたえた。
 労働者人民の85%が裁判員制度に反対している。この声を土台に闘争を続行する、裁判員制度を絶対に廃止するまで闘う——これが全体の決意であり行動方針だ。
 5月20日夜、「裁判員制度はいらない!大運動」主催の銀座デモが650人の参加で行われた。実施予定を翌日に控え、集合時刻の午後6時半には、動労千葉を始めとする労働者や暴処法弾圧と闘う法大文化連盟・全学連の学生らが、デモ出発地点の日比谷公園霞門に続々と結集した。
 テレビ局の取材クルーも7〜8社が駆けつける中、武内更一弁護士が行動提起とデモコースを説明。高山弁護士が「労働者が困窮を極める情勢の真っただ中で、法政大学では107人も逮捕されている。こういう時代だからこそ、裁判員制度が出てきた。だが、今やガタガタだ」と檄(げき)を発した。
 デモ出発。すぐ先が、裁判員制度を推進する日弁連、法務省、東京高裁・地裁が集中する一角だ。怒りが一気に高まる。「東京地裁は裁判員制度を実施するな!」「法務省は裁判員制度を廃止しろ!」「日弁連は権力と手を結ぶな!」のシュプレヒコールをたたきつける。
 男子学生が「デモがあると知って来た」「法政大の闘いも知っている」と参加。デモの途中から参加する人たちも続出した。解散時には、デモ隊列は出発時を倍する人数に膨れあがった。
 デモの先頭で「裁判員いらなインコ」が沿道に手を振ると、それにこたえる人が何人もいた。隊列の前面に「裁判員制度はいらない!」の横断幕を広げ、太鼓・鈴を打ちならし、50本あまりののぼり旗や労働組合旗がひるがえる。参加者はメッセージボードを掲げて行進。デモは実に解放的で力強い。
 「裁判員を強制されるのはいや」「3〜5日で判決は早すぎる」と、デモのコールを聞いて部屋から飛び出して来たという女性。沿道の人が次々とビラを求めて来た。1〜2年前と比べて格段に受け取りがいい。反対運動の積み重ねが、ここまで情勢を動かしている。沿道のビルの窓からも声援がかけられた。
 解散地の水谷橋公園では、高山弁護士、呼びかけ人の池内ひろ美さん、今井亮一さんが発言、参加者は一層の闘いを誓った。裁判員制度の廃止まで闘いぬこう。
◆武内弁護士のコメント
 裁判員制度に対する怒りはさらに強まっています。私たち人民が闘えば必ず裁判員制度はつぶせます。みんなで力を合わせて廃止させましょう。