日誌2009年 オバマ、グアンタナモ軍事法廷再開
日誌 2009年 5月13日〜19日
防衛相、初の哨戒機派兵命令/オバマ、グアンタナモ特別軍事法廷を再開
●オバマ、虐待写真非公開に オバマ米大統領は、公開予定だったイラクやアフガニスタンでの虐待事件の写真を一転して非公開とすることを明らかにした。主な理由として「反米感情をかき立て、米軍の安全が脅かされる」としている。(13日)
●グアム移転協定が成立 在沖米海兵隊のグアム移転に伴う日本の経費負担や、普天間飛行場代替基地の沖縄県内移設計画の順守などを明記したグアム移転協定が成立した。参院本会議では野党の反対多数で否決。憲法61条(条約の承認に関する衆議院の優越)に基づき、4月の衆院本会議での議決どおり締結承認となった。(13日)
●カナダ軍機の自衛隊基地利用の迅速化に合意 中曽根外相は、カナダのキャノン外相と会談。アジア地域での災害救援などに機敏に対応するためとして、カナダ軍機が自衛隊基地に立ち寄るための手続きを迅速化することに合意した。こうした2国間の取り決めはカナダが初めて。(14日)
●米兵刑法犯83%不起訴 01〜08年に在日米軍人らが公務外で起こした事件総計3829件のうち3184件(83・1%)が不起訴であることが法務省資料で明らかになった。罪種別起訴率は殺人75%、強盗・同致死傷71・8%と比較的高かったものの、強制わいせつ・同致死傷は10・5%、強姦・同致死傷は25・8%にとどまり、大半が不起訴処分。公務執行妨害、詐欺、横領はすべて不起訴。(14日)
●米軍爆撃の死者、子ども95人含む140人 アフガニスタン西部のファラ州で5月5日、米軍による爆撃を受けて住民多数が死傷した事件に関して、死者は140人に上り、うち子どもが95人を占める、とアフガニスタン政府調査チームに属する地元国会議員が明らかにした。(14日)
●本土復帰37年 沖縄は1972年の本土復帰から37年を迎えた。復帰当時、2万7892㌶あった米軍専用施設は08年末現在、2万2924㌶で返還は約18%。日本全体の米軍専用施設の74・23%が集中している。(15日)
●グアンタナモ法廷再開 オバマ米大統領は、キューバ・グアンタナモ米軍基地の対テロ戦収容所に併設されている特別軍事法廷での審理を再開するとの声明を発表した。同法廷での審理は今年1月からオバマの指示で中断されていた。(15日)
●哨戒機、初の派遣命令 浜田防衛相は、ソマリア沖・アデン湾の「海賊対策」で、自衛隊法の海上警備行動に基づき、海上自衛隊の哨戒機P3C2機を拠点となるジブチに派遣する命令を発令した。(15日)
●民主党代表に鳩山 民主党は、小沢の代表辞任に伴う党代表選で鳩山由紀夫幹事長を新代表に選んだ。(16日)
●MOX燃料が日本到着 フランスで製造したプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)を載せた輸送船が静岡県の中部電力浜岡原発近くの御前崎港に到着。軽水炉でMOX燃料を燃やすプルサーマル用。不祥事などでプルサーマルは実現していない。欧州からの輸送は01年以来3回目。(18日)