5・15沖縄闘争 青年労働者集会 “道州制と米軍再編に反対”
5・15沖縄闘争の高揚から6・14-15へ
青年労働者集会 “道州制と米軍再編に反対”
「沖縄の主流派」を宣言
37年目を迎えた5・15沖縄闘争——世界大恐慌情勢で沖縄の労働者階級とその闘いも岐路に立っている。本土と沖縄の分断を打ち破り〈戦争・改憲と民営化・労組破壊〉と闘う階級的労働運動の登場が求められている。辺野古新基地建設を止める力は民主党への政権交代や環境問題ではない。07年9・29の12万人決起や全駐労の2波のストライキを階級的に発展させることに展望がある。沖縄と全国の青年労働者・学生は、法大闘争への大弾圧を打ち破って、国際通りデモや青年労働者集会、学生集会、辺野古現地行動など3日間の闘いを圧倒的な迫力で貫徹した。
「5・15沖縄闘争からオバマ・麻生打倒の6・14−15闘争に全国から結集しよう! 闘う労働組合を甦らせ、道州制・米軍再編・改憲・裁判員制度を労働者の力でぶっつぶそう!」。沖縄闘争2日目の17日夕、琉球新報ホールで「全国青年労働者交流集会 OKINAWA」が沖縄の青年労働者を先頭に260人の大結集でかちとられた。「革命の火薬庫」・沖縄で、日帝国家権力と労働組合の腐った幹部たちによる5・15沖縄闘争への大反動を打ち破って沖縄−本土の労働者階級が大合流を果たした。
集会では、全参加者が前日の法大文化連盟・洞口朋子さんの不当逮捕に激しい怒りを爆発させ、法大闘争を労働者も一体となって闘い、弾圧を必ずや粉砕すると固く誓い合った。
また大恐慌と戦争の時代に立ち向かい、労働組合の体制内勢力をぶっ飛ばし国鉄闘争を基軸に道州制を粉砕する4大産別決戦勝利に向かって、一層の団結を打ち固めた。
主催者あいさつに立ったうるまユニオン副委員長の富田晋さんは、県民大会で「道州制に反対するな」と襲いかかってきた体制内勢力を、「道州制に反対しなかったら労働者は首を切られる。ふざけるな」と弾劾し、「沖縄でも現場の闘いで保育園の民営化や県立病院の独立行政法人化の道州制攻撃を食い止めている。今の体制内指導部をぶっ飛ばさなかったら道州制を止められない」と訴えた。さらに「辺野古闘争でも体制内派が基地建設阻止の原則を投げ捨て、おばあたちに絶望をふりまいている。闘う労働組合、労働運動を復権しよう。おれたちこそ沖縄反戦闘争の主流派だ」と高らかに宣言した。
基調報告は沖縄の青年労働者だ。今年の5・15闘争を「道州制と米軍再編の攻撃と闘って勝利するための歴史的闘い」と意義づけ、「道州制と米軍再編は、資本主義社会の延命をかけて侵略戦争を発動するために沖縄に基地を永久固定化する攻撃。沖縄では歴史的に戦争を阻止する闘いの先頭に立ってきた全駐労の壊滅が狙われている」と指摘。「米軍再編を阻止することは道州制を阻止すること。戦争への道を阻むのは労働者の闘いにかかっている。国鉄1047名闘争と動労千葉の闘いが改憲・戦争を阻止してきた。動労千葉とともに闘い、闘う労働組合を甦らせ社会を変えよう」と提起。満場の拍手で確認された。
“第2の動労千葉つくる”
特別アピールに立った動労千葉争議団の中村仁さんは「道州制は国鉄分割・民営化攻撃と同じ。団結すれば資本はこわくない。労働組合の幹部は腐っていても現場は腐っていない。絶対に労働運動の主流派になって資本を倒し、労働者の社会をつくろう」と確信に満ちて6・14−15闘争への結集を呼びかけた。
全国の青年労働者も次々と発言。ストで職場に団結をつくった感動を報告した沖縄の労働者、体制内指導部を倒し自ら指導部へと飛躍した医療労働者、「動労千葉のような組合つくる」とストで闘う国鉄労働者、会社解散・全員解雇攻撃に怒りを燃やす民間労働者、日逓・非正規労働者の雇い止めに対して解雇撤回・民営化絶対反対・JP労組幹部打倒を掲げて闘う全逓労働者、道州制決戦を闘う自治体労働者が登壇した。
広島の労働者は8・6ヒロシマ−8・9ナガサキ闘争への結集を、全逓労働者は6・14−15闘争への決起を呼びかけた。
71年沖縄闘争でのデッチあげ殺人罪と闘う無実の星野文昭さんの連帯アピールが紹介された。会場内には星野さんの絵画展も開催されていた。
行動方針では、自治体労働者が「人事院勧告によるボーナス0・2カ月カットに反対し自分が先頭で怒って闘う。それが道州制決戦。青年部をつくる」と決意を述べ、以下の5点の行動方針を提起した。①富田晋さんの解雇を許さない、②裁判員制度廃止へ、③獄中の学生を取り戻す、④6・14−15闘争への総決起、⑤体制内指導部と対決しヒロシマ・ナガサキから11月労働者集会へ。
日本階級闘争に全責任をとりきっていく決意にみなぎった青年労働者交流集会は、体制内指導部にとって代わる新たな階級の指導部を生み出す決定的な集会となった。