法大闘争への「暴処法」弾圧粉砕し6・14-15労学共闘の力で大反撃を 革共同は全労働者・学生・人民に訴える
法大闘争への「暴処法」弾圧粉砕し6・14-15労学共闘の力で大反撃を
革共同は全労働者・学生・人民に訴える
文連と全学連の壊滅狙い
5月15日、日帝権力は、4月24日の「東京都公安条例違反」弾圧で逮捕・勾留していた法政大の恩田亮文化連盟(文連)副委員長と倉岡雅美全学連副委員長を「建造物侵入」と「威力業務妨害」で不当にも起訴した(4人は奪還)。さらに15日以降、「暴力行為等の処罰に関する法律(暴処法)違反」や「公務執行妨害」「建造物侵入」「威力業務妨害」をデッチあげ、織田陽介全学連委員長や斎藤郁真文連委員長ら学生12人を、次々に逮捕・再逮捕した(3面の関連記事を参照)。
さらに文連の関係者とみなした法大生を、「事情聴取」と称して呼び出し、強制的に拉致・連行して、長時間の取り調べとスパイを強要するという、とんでもない攻撃を開始した。
これは全学連と法大文連の壊滅を狙った、組織破防法型の断じて許せない大弾圧だ。われわれは激しい怒りを抑えることができない。世界大恐慌と戦争の情勢のもとで加えられたこの大弾圧を、全国学生と労働者階級人民の蜂起的大反撃で絶対に粉砕しなければならない。
「大恐慌を革命へ」の拠点
06年3月以来、すでに法大闘争での逮捕者は実に107人、起訴者は24人だ。彼らは学生の政治・文化活動の自由と大学自治を求めて声をあげ、不当な処分の撤回を求めてきた。その不屈の闘いが、法大資本と日帝権力の体制そのものを根幹から揺るがしている。「大恐慌を世界革命へ」の拠点が、ここにぶっ立っている。法大闘争は深まる大恐慌下で、戦争・改憲と民営化・労組破壊の攻撃との攻防の最先端で火を噴いているのだ。
あらゆる罪名で弾圧をくり返しながら、猛然たる学生の反撃でそのすべてが破産し、今回出してきたのが「暴処法」だ。これは戦前以来の労働者の団結破壊の治安立法である。5・27国労臨大闘争弾圧に続いて、権力は、文連と全学連を壊滅し、革共同の前進を阻止する目的でこれを持ち出してきた。まさに「暴処法」弾圧粉砕の闘いは、プロレタリア革命の未来を左右する攻防だ。
革共同は『前進』春季特別号で、国鉄闘争を基軸とした4大産別決戦で日本革命勝利を開くという具体的で現実的な革命の戦略方針を打ち立てた。その路線的深化も実践的前進も法大弾圧粉砕の勝利にかかっている。
われわれは、権力の弾圧と反革命の襲撃による幾たびもの試練を乗り越え、革命の道を進んできた。70年決戦の革命的な大爆発に対する破防法攻撃とファシスト・カクマルの12・4反革命、二重対峙・対カクマル戦の爆発的推進に対する75年3・14反革命(本多延嘉革共同書記長暗殺)、そして85年蜂起戦に対する国家権力の「5・7宣言体制」発動などとの闘いに、全党・全階級の一丸となった決起で勝利してきた。今またその革共同の真骨頂を発揮して闘う時が来たのだ。
学生たちは、鬼神の形相で権力をにらみすえ、完全黙秘・非転向で闘っている。労働者人民のかけがえのない宝である闘う法大生と全学連。彼らと固く連帯し、権力への怒りを爆発させ、「暴処法」弾圧を粉砕しよう。
戦前以来の治安法を発動
今回の大弾圧は、これまでとは次元を画する反革命弾圧である。新自由主義大学・監獄大学の解体を掲げて闘われている法大闘争が、大衆性と戦闘性をもって急速に拡大し始めた。これに恐怖し、法大生が集まって当局と権力に異を唱えること自体を犯罪とし、一網打尽にする大攻撃だ。
戦前、「国体の変革」=革命を目的とした結社・組織を壊滅させるために作られたのが治安維持法だった(1925年制定)。これと一体で、労働運動・農民運動などに広く網をかけて弾圧するために生まれたのが「暴処法」だ(1926年制定)。
これは目的や動機は問題にせず、「団体の威力」「多衆の威力」「数人共同して」などの集団性を犯罪構成要件として、労働者階級人民の集団行動、すなわち団結そのものを弾圧する極悪の治安法である。敗戦と戦後革命の中で治安維持法は廃止されたが、「暴処法」は「爆発物取締罰則」とともに残され、労働運動・大衆運動弾圧に適用された。この希代の悪法を、法大闘争弾圧に、文連という学生サークル団体と全学連を壊滅するために使おうというのだ。だがそれは逆に、法大闘争の革命的意義を証明しているのだ。
そもそも今回、「暴処法」を適用して弾圧に出た2月19日深夜の「事件」とは一体何か。法大当局が破壊されたと主張する掲示物とは、学生の立ち入り禁止を通告する看板だ。そんなものは3万法大生とは非和解であり、破壊されて当然ではないか。
法大当局は、多額の入学金、寄付金、学費をせしめてぼろもうけしながら、学費が払えない学生や自主的に考え行動する学生を営利活動の邪魔だと徹底排除してきた。学生が立て看板やビラを出すこと、クラス討論やアジテーションをすることを禁止してきた。そしてこれに異を唱えれば、弾圧専門の右翼ガードマンを雇って暴力的に襲いかかる。これに屈しない学生は公安警察に売り渡し、停学・退学の処分で追放する。まさに新自由主義大学とは監獄大学なのだ。
獄中では、公安警察と治安検事が一体となり、それを裁判所が追認して、逮捕された学生たちに執拗で拷問的な取り調べを行っている。労働者人民の怒りの総決起で、「暴処法」弾圧を無力化し、粉砕し尽くそう!
労働者階級の決起の合図
今回の弾圧は、4・24法大解放集会の巨大さをあらためて示した。1500人の学生決起に当局と権力が震撼(しんかん)している。4・24は、06年3・14弾圧以来の闘いがついに到達した地平だ。文連と全学連の闘いが3万法大生を丸ごと獲得する情勢を実力で切り開いた。当局やガードマンが制止しても学生が後から後から合流し、「こんな法大はおかしい」「処分は間違っている」と、あらゆる妨害をはねのけ決起したのだ。
新自由主義攻撃の環に学生運動の破壊・一掃と、教育の民営化、そして監獄大学化がある。だが法大闘争はこの新自由主義大学化の攻撃に真っ正面から立ちはだかり、その攻撃を根幹からひっくり返している。「法政大学との闘いは、まさに新自由主義を破産させている」(斎藤文連委員長)のだ。「こうした大学の現状をひっくり返すために、学生が団結して大学を占拠した時にどうなるのか、4・24闘争はその展望を示した。学生が団結することの威力を、みんながこの日、実感し、確信した」と、織田委員長は語っている。
そして法大闘争は、新自由主義と大学の反動的支配を突破して、21世紀の学生運動の中から階級のリーダーが次々と生まれ、大恐慌をプロレタリア革命に転化する情勢を切り開いている。弾圧はこれへの恐怖と反動だ。
斎藤文連委員長は、「全同胞に告ぐ。われわれは確かに逮捕された。しかし、死んだわけではない。2世紀以上の間、労働者がかちとってきた権利が、先人たちの偉業が、われわれを守っている。何が起きようとわれわれは必ず戻ってくる」と、全学生、全労働者人民に熱烈なアピールを発している。
さらに今回の「暴処法」弾圧は、法大学生運動の爆発が、学生運動のみならず2000万青年労働者の決起を促進し、必ずや6000万労働者階級の決起へと発展することを、われわれに確信させる。今や学生は、賃労働と資本の階級的搾取関係と無縁なところでは存在し得ない。資本と賃労働の世界に投げ込まれていくのだ。新自由主義大学、監獄大学は、資本の支配下の労働監獄、監獄社会につながっているその縮図だ。これと全存在をかけて闘う法大闘争、闘う法大生の訴えが、「生きさせろ!」と叫ぶ青年労働者の魂に響かないはずはない。
国鉄決戦を基軸とした4大産別決戦勝利の展望も、この攻防にかかっている。法大「暴処法」弾圧粉砕の闘いは、必ずや労働者階級の巨大な決起の合図となるだろう。
われわれの回答は、5・22法大弾圧粉砕総決起集会から真一文字に、6・14−15連続大闘争に突き進むことだ。一切をここにかけて蜂起し、この闘いの大爆発で法大弾圧に反撃しよう。獄中の学生戦士に激励を! 法大当局と警視庁公安部に抗議の嵐を! 職場で、地域で、キャンパスで、法大弾圧粉砕を訴えよう。革共同は歴史を塗り替える空前の決起で、弾圧を粉砕しぬく。