2009年5月18日

5・11千葉 日韓労働者シンポ

週刊『前進』06頁(2391号6面2)(2009/05/18)

5・11千葉 日韓労働者シンポ
時代認識を共有して現場から闘いを組織

 5月11日、「世界大恐慌下における国際労働運動の方向」と題する日韓労働者シンポジウムが動労千葉と「外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流集会実行委員会」の共催で開かれた。昨年11月に東京とソウルで開かれた理念交流を引き継ぎ、実践に引き寄せて発展させていこうという試みだ。
 まず、民主労総ソウル本部のチェジョンジン本部長が「もはや新自由主義資本体制は持続可能ではない。世界的大恐慌が始まるだろう」という時代認識を踏まえた情勢分析を行った。それを受けてイピョンソン組織部長が「危機はチャンスだ。社会変革運動としての労働組合運動を再確立し、新たな労組運動を展開しなければならない」と述べ、4月に実施した差別撤廃大行進から6・10大規模ロウソク集会を闘い、6月末の労働者総決起・ゼネスト闘争を実現する闘争方針を明らかにした。
 動労千葉からは、田中康宏委員長が「世界大恐慌下におけ労働運動の方向」を発題、「われわれが反撃すべき時。心の中に居座っている敗北主義を振り払おう」というイジェヨン前本部長の言葉を紹介し、「社会主義をめざす労働運動への変革をいかに構想するか」を動労千葉の闘いの教訓から提起した。
 88年鉄道ストライキを指導したチェジョンジン本部長の体験談、学力テスト強制と闘う全教組ソウル支部の闘いと解雇攻撃などについて、活発な討論が交わされた。