2009年5月18日

“今すぐ全員奪還するぞ” 法大闘争 織田君逮捕に

週刊『前進』06頁(2391号4面2)(2009/05/18)

“今すぐ全員奪還するぞ”
 法大闘争 織田君逮捕に新たな怒り

 5月12日、法大文化連盟と全学連の呼びかけで「総長室・麹町署包囲デモ」がかちとられた。4・24法大解放集会を1500人の力で闘いとったことに対し、法大当局と結託した警察は、公安条例違反と公務執行妨害をデッチあげて恩田亮君、倉岡雅美さんら6人の仲間を逮捕した。
 「全員を今すぐ奪還するぞ」の意気込みに燃えて、この日も法大生、首都圏の学生、そして全国から駆けつけた学生が法大市ケ谷キャンパス正門前に集合した。
 昼休み、文化連盟委員長の斎藤郁真君の司会で集会が始まった。まずヘルメット姿の法大1年生が「倉岡さんの笑顔が見たい、恩田さんのアジが聞きたいという人は、デモに参加しよう!」と力一杯呼びかけた。さらに洞口朋子さんがマイクを握り、「法大職員の妨害の壁をぶち破って、4・24で1500人が集会に合流したことに私は心底感動した。起訴攻撃を粉砕し、6人全員を取り戻そう!」と渾身(こんしん)の訴えを行った。
 法大生と集会とを分断しようと、木原学生センター長を始め法大職員が20人以上も正門近くにせり出し、棒立ちしている。だが法大生たちはベンチで、ピロティ下で、食堂前で、あるいは校舎の中や屋上で集会に注目し聞いている。その手応えをひしひしと感じながら集会が続いた。首都圏の各大学や東北大、広島大の学生の怒りのアピールが、キャンパスのすみずみまで届いた。
 斎藤君がまとめの発言を行った。「ビラ1枚自由にまけないのは大学じゃない。このことに怒って集会をやった恩田さん、倉岡さんが逮捕された。彼らの行動を支持するし、彼らが友だちだから助ける。恩田さんを間違っているかのように言う法大の秩序に対し、勝負をしかける。何度でも! 6人を奪還するデモに出よう」
 午後1時半にデモ出発。「法大は学生弾圧をやめろ!」「教育で金もうけするな!」というコールが市ケ谷周辺にとどろいた。
 途中の総長室前での攻防をへて、並進規制の警察官らがたびたび全学連委員長・織田陽介君を取り囲み罵声(ばせい)を浴びせ、からだをぶつけて行進を妨害する行為を繰り返した。抗議する織田君に対し、一人の警官の体当たりを合図に一斉に襲いかかり、暴力的に逮捕したのだ。
 デモ隊の学生の怒りが大爆発した。両手両足を締め上げて織田君を引きずる警官たちに、全員が猛然と反撃・阻止の闘いに実力決起し、文字どおりの肉弾戦となった。この気迫と唯物論的打撃に警官たちは打ちのめされながら、ただただ織田君の身柄を奪うことだけに躍起になり、車に押し込み連れ去った。
 デモ隊は抗議の叫びを一層高く響かせ進んだ。織田君が連行された麹町警察署を、怒りのシュプレヒコールが直撃した。ここに恩田君たちも留置されている。絶対に取り戻すぞ!
 さらに、あのゴロツキまがいのジャージ部隊を法大に送り込んだ警備会社「ジャパンプロテクション」に抗議をたたきつけ、四ツ谷までのデモをやりぬいた。