2009年5月18日

6・14-15に立とう 織田全学連委員長が訴え オバマと麻生を打倒しよう

週刊『前進』06頁(2391号4面1)(2009/05/18)

6・14-15連続大闘争に立とう
 織田陽介全学連委員長が訴える
 労働者と学生の団結の力でオバマと麻生を打倒しよう

 法大闘争に絶対勝利しよう。麻生・オバマ打倒へ、動労千葉が呼びかける6・14−15連続闘争に総結集しよう。その勝利のために、5月10日に横浜市で行われた「第20回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流集会」(記事6面)での織田陽介全学連委員長のアピールを紹介します。(編集局)

 ■4・24の感動的闘い

 4・24闘争を闘い抜いた学生の決意を述べていきたい。06年3月14日、立て看板撤去に抗議して29人の学生が逮捕されてから3年間、法政大学でついに決定的な闘いを切り開くことができました! 今までのたくさんの支援や連帯行動に、本当に感謝します。
 3年間で逮捕者が94人、起訴が20人以上です。退学処分や停学処分になっている学生もいます。立て看板も出せなくなり、学内で集会すらできなくなりました。しかし、この「監獄大学」の中から、ついに1500人の学生が立ち上がって、抗議の意志を示した! これが4月24日の闘いです。
 この集会を最先頭で闘った6人の学生が「公安条例違反」などで逮捕され、今も勾留されています。起訴攻撃を絶対に粉砕しなければいけないと思っています。
 当日、僕たちは処分された学生を先頭に、外濠校舎にガードマンをぶっ飛ばして突入しました。1階を解放区にし、職員が阻止線を張る中、断固集会を打ち抜きました。学生が授業をどんどん抜け出して集まってくる状況が生まれました。職員も手を出せなくなって、吹き抜けの2階、3階、4階と学生が集まってきて大集会になる、そのまま昼休みに入ったら、とてつもないものになるところでした。
 そこに現れたのが警察です。「公安条例違反で逮捕する」と言って介入してきました。その時、文化連盟の恩田君が、「悔しいけれども、正門前で集会をやるからみんな来てくれ」と一生懸命訴えて正門に移ったんです。
 訴えに応えて、職員の阻止線を突破して多くの学生が合流してくる事態が生まれました。最後は正門で警察300人と激突になって、それを見ていた学生が「やっぱりこの大学はおかしい」「こんなことは絶対おかしい」と、どんどん合流してきました。
 本当に感動的な事態でした。不当処分撤回の意志表示が1500人によって行われたのです。これが「公安条例違反」なんでしょうか。これが違法行為なんでしょうか!
 この集会に対して最後に大学当局は、「手を振ったりすると、彼らに写真を撮られて利用されるから、手を振るな」と言った。「こんな大学おかしい」と意志表示している学生に対して、「お前は利用されている」と。“ふざけるのもいい加減にしろ!”ということです。
 警察の取り調べではこんなことも言われている。9カ月の停学処分を受けて闘っている全学連副委員長の倉岡雅美さんに対して、公安刑事は「売春婦!」「うそつき! 痴漢事件をデッチあげる女どもと同じだ」「学生をたぶらかしている」と暴言を吐いている。法大闘争の正義性に愚弄(ぐろう)の限りを尽くしている。こんな弾圧が許されていいのか! 1500人の意志表示がつぶされていいのか! 私たちはさらに闘いを爆発させ、情勢を切り開かなければいけない。

 ■新自由主義粉砕を

 4・24法大集会は、学生が団結して闘うことの素晴らしさ、威力を完全に示しました。職員とガードマンが暴力的に学内を支配して私物化されている大学。この中で金もうけの限りが尽くされ、いったい何人の学生が大学を追い出されたのか。何人の学生が借金漬けにされ社会に放り出されたのか。
 法大は「大学を卒業しないと就職できない」と学生を脅して徹底的に金もうけしてきた。その金を株などに653億円も注ぎ込んでいる。どんどん学費を上げてきた。大恐慌になってどうなったか。学費も払えなくなり、多くの学生が大学に来れなくなっています。入学志願者が1万人も減りました。当局は、「営業権」を主張し、僕らのビラまきに対して「回復しがたい甚大な損失を被る恐れがある」と言っている。
 こうした大学の現状をひっくり返すために、学生が団結して大学を占拠した時にどうなるのか、4・24闘争はその展望を示しました。学生が団結することの威力を、みんながこの日、実感した、確信したと思います。
 今、新自由主義攻撃が吹き荒れています。道州制・民営化攻撃です。アメリカでは教育の民営化の結果、どういうことが起きているか。成人の37%が計算機を使っても10%引きの計算ができないと言われています。教育を奪われた労働者階級の現実です。支配階級の主張は結局こうです。「どうせこいつらは半年後に首を切られるんだから、教育なんかいらないだろう」「どうせこいつらは戦場で死ぬのだから、教育なんかいらないだろう」と。
 彼ら帝国主義の支配者どもは、明日の社会をまともに運営する気はさらさらありません。だから俺たち労働者階級が、“資本主義は終わった。この社会の権力を俺たちに寄こせ”と言って立ち上がることが一切の結論じゃないでしょうか。新自由主義は破産しました。絶対に私たちは、帝国主義をぶち壊し勝利することができます。

 ■4大産別決戦へ

 4・24闘争を闘った総括として、私たちは、4大産別決戦に突入することを宣言します。
 法大闘争にものすごい共感が集まっています。タクシー労働者が集会中にカンパをくれた。弁護士が一生懸命、救援活動をやってくれています。この共感はいったい何だろうか。
 今、教育が奪われることが、全労働者家族の切実な問題になっています。だから学生が教育を奪う民営化攻撃と対決して立ち上がった時に、労働者家族、全人民が一斉に立ち上がると僕は確信しています。
 道州制攻撃によって民営化されようとしている自治体、医療・福祉、交通、郵便の労働者が立ち上がった時に、全人民的蜂起は必ずや実現される。
 教育だ、医療だ、福祉だ、すべての矛盾が労働者家族に押しつけられています。だけど一方で労働者は、この世界のすべてを生み出している存在なわけです。この分断された労働者家族が今、階級的に団結することこそが私たちの展望じゃないでしょうか。
 労働者には、医療も福祉も教育も住宅も、すべてを保障する力があるのだということをはっきりさせて、「プロレタリア独裁権力を樹立しよう」と訴えたい。
 労働者が占拠した街や、労働者が占拠した社会がどれだけ自由か、想像しただけでわくわくします。マルクスは言いました。「自由というのは、人に対して干渉しないってことじゃない。団結することに自由があるんだ」と。
 全人民が蜂起する、その突破口が4大産別決戦です。歴史的に振り返ると、敵は4大産別の労働者を屈服させて、逆に支配の道具、戦争動員の道具に使ってきたわけです。大恐慌と戦争の時代の中で、この4大産別をめぐる決戦があらためて決定的になった。
 だから「4大産別決戦で革命をやろう」と訴えたい。これは私たちの本気の革命宣言です!
 国鉄分割・民営化以来22年間、国鉄労働者は不屈に闘って新自由主義攻撃を破産させてきました。全労働者階級と全人民の利害をかけて、1047名解雇撤回闘争の勝利のために闘ってきてくれました。だから私たちはこの道州制粉砕決戦で、本当にこの闘いに合流し、1047名解雇撤回闘争を勝利させようではありませんか。

 ■大党派闘争を貫き

 当面する最大の決戦が6・14−15連続闘争です。この闘いは、第2次国鉄決戦を先頭とする4大産別決戦を戦場として、日本共産党スターリン主義、「4者4団体」派との労働組合をめぐる党派闘争をやり抜き、労働者階級の団結でオバマと麻生をうち倒す闘いです。
 世界大恐慌情勢は、資本主義の崩壊を促進させ、支配階級の内部から、激しい戦争衝動を噴出させています。オバマのプラハ演説は「敵を抑止するため、効果的な核戦力を維持する」「規則を破ったり、理由なく核不拡散条約から脱退しようとする国に、すぐに実のある措置をとる必要がある」と、これまで以上に核独占と核戦争への突入を全世界に宣言するものです。
 そして、この大恐慌と保護主義の強まり、戦争情勢の劇的進展で、最も危機に陥っているのが日帝・麻生政権です。麻生政権は焦りに駆られて、北朝鮮に対するミサイル迎撃の臨戦態勢を突破口に、改憲と侵略戦争の攻撃を加速させています。
 しかし、この情勢は、労働組合運動をよみがえらせる決定的チャンスでもあります。ひとつは、日帝の戦争・改憲攻撃は、階級戦争と一体であり、大恐慌のもとで、これまで以上に解雇、賃下げの嵐を激化させ、労働者階級の怒りを圧殺するために、労働組合を解体する攻撃を激化させるものとなっているということです。この中心に国鉄1047名解雇撤回闘争があります。そもそも国鉄分割・民営化は、「戦後政治の総決算」として、戦争・改憲に向けた攻撃であり、4大産別の労働組合を解体する攻撃でした。この攻撃にいまだ決着がついていないことが麻生政権の戦争・改憲攻撃を核心的なところで破綻させているのです。
 もうひとつは、日本共産党スターリン主義の大裏切りです。日本共産党は帝国主義の崩壊とプロレタリア革命の現実性に恐怖し、3・25反動判決を賛美し、裁判員制度を推進し、オバマ演説を「核廃絶演説」と賞賛して労働組合の闘いを圧殺しようとしています。資本主義を擁護し、戦争を推し進めているのは日本共産党だ。このことをはっきりさせて大党派闘争にうって出よう!
 この闘いは、これまで抑えつけられてきた青年労働者、学生の怒りを爆発させる起爆剤となります。革命に向けたエネルギーを解き放ち、日本階級闘争の荒々しい復権をかちとる闘いが、6・14−15連続闘争です。全力で取り組もう。
 徹底した党派闘争で、4大産別の職場に動労千葉派を組織し、組織し、組織しよう!