2009年5月18日

大阪府警 関西9カ所捜索1人逮捕 診療所に乱入

週刊『前進』06頁(2391号2面2)(2009/05/18)

大阪府警 関西9カ所を不当捜索
 1人逮捕 診察中の診療所に乱入

 5月12日、織田全学連委員長への不当弾圧と完全に一体に、大阪府警公安3課はA同志を「免状不実記載・同行使」容疑で逮捕した。そして、100人以上の警察権力で前進社京都支局と八尾北医療センター、北部ユニオン、京大熊野寮など合計9カ所に不当な家宅捜索を強行した。
 今回の家宅捜索は絶対に許せない。とりわけ八尾北医療センターに対する家宅捜索は大阪府警公安3課・橋本正の指揮のもと、診察中の診療所に機動隊を導入し、当該の立ち会いを一切認めず勝手に警察が用意した「立会人」(八尾市職員だ!)を引き込んで強行するという前代未聞の弾圧だ。八尾北労組、西郡支部、守る会、患者一丸となった抗議闘争で2時間にわたって大阪府警を立ち往生させた。
 橋本は、押収品目録も一切交付せず、デッチあげ「立会人」と二人で脱兎(だっと)のごとく逃げ出した。これに対しても最後まで雨あられと抗議闘争がたたきつけられ、必死で機動隊バスで逃げ帰ったのだ。現在も八尾北医療センターでは何が押収されたかすら、まったく明らかにされていない。
 警察権力は、塩川一派をたたき出したわが革命派が関西地方委員会として全国の党の最先頭で階級的労働運動路線=〈戦争・改憲と民営化・労組破壊〉との闘いをぐいぐい実践的に切り開いていることに恐怖し、憎悪を募らせ、今回の大弾圧に踏み込んできた。
 この恐怖と憎悪は、何よりも6000万労働者の「生きさせろ」の怒りと結合し解き放つ2・26森本政二さんへの住宅明け渡し強制執行実力阻止の闘いに向けられている。八尾北以外の7カ所の家宅捜索で、西郡や住宅闘争に狙いを定めて『前進』やビラ、部落解放闘争に関する資料、医療福祉労働運動の資料などを押収した。
 ふざけるんじゃない! 2・26とは、資本・国家権力の部落差別による階級分断攻撃を実力でぶち破り、八尾北労組のストライキを土台に労働者としてひとつに団結し、「道州制絶対反対!」「住宅追い出し許すな!」を掲げ逮捕覚悟で闘った実力闘争だ。この団結が全国の部落のきょうだいを奮い立たせた。ある県営住宅では滞日労働者が期限付き入居を強制され派遣切りで住宅からも追い出される攻撃に、国籍を越えて労働者が団結して闘いを始めている。2・26の団結が広がることを権力は恐れているのだ。闇雲な弾圧の中に、敵の危機が透けて見えるではないか。
 大阪府警は直ちにA同志を釈放せよ! 大阪地裁はこんなメチャクチャな家宅捜索令状を直ちに取り消せ! 大阪府警公安3課・橋本正よ! 押収したすべてと、勝手に撮ったビラなどの写真のネガを直ちに返せ! 八尾市は「立会人」の氏名を明らかにせよ!
 われわれの回答は、5・23狭山闘争への総決起と6・14—15闘争の大爆発で11月1万人大結集を開始することだ。
 (革共同関西地方委員会)