泉州住民の会総会が成功“労働者軸に関空闘争を”
泉州住民の会総会が成功
“労働者軸に関空闘争を”
4月26日、泉佐野市内で60人が集まり、「関西新空港絶対反対泉州住民の会2009年度総会」が開かれた。
今年の総会は25年余の粘り強い闘いを踏まえ、「ついに関空闘争が勝利する時代がきた!」という基調が貫かれた総会になった。また昨年までの延長ではなく、住民の会が多数の労働組合、労働者とともに闘う関空闘争に飛躍していく方針に貫かれた緊張感がある総会になった。
関空は、世界大恐慌の直撃を受け便数が激減している。橋下府知事は経営危機に陥る関空を救済するために関空を「関西州」導入攻撃の中心に位置づけた。関空闘争が労働者階級の中心課題であることがこれほど明らかになった時はない。
泉州住民の会会員は現役労働者と退職労働者ばかりだ。今年はその中から青年労働者が役員になり、元気に闘っている。関西合同労組泉州支部が住民の会に入って労働者組織化の先頭に立っている。
今年の総会はそんな役員が総決起して成功した。総会は中山さんの司会で始まり、平尾さんが開会あいさつをした。活動報告と会計報告は小林さんが行った。「昨年は(部落解放同盟全国連)西郡支部に発言してもらえずに失礼しました。今年7月集会では発言してもらいます」と述べた。
国賀祥司事務局長(泉佐野市議)がパワーポイントを使って活動方針を提起した。「世界大恐慌はこれから本格化する。関空は便数が激減している」「これまでの粘り強い運動がついに勝利する時代がきた!」と宣言した。そして「道州制を推進する橋下との闘いが決定的。橋下は関西州の中心に関空を据えた。泉佐野市立病院の独法化は民営化・道州制攻撃そのもの。医療を金もうけの手段にしている」と批判した。そして方針では「今年の7月集会で西郡支部に必ず発言してもらう」と宣言し、「労働組合とともに関空闘争を闘う! 7月全国集会は泉州住民の会の力で成功させる!」と締めくくった。
来賓として、永井満淡路町空港反対同盟代表と山本善偉新空港反対東灘区住民の会代表があいさつした。
また、入江史郎ス労自主委員長、深町加代子豊中市職女性部長、藤木好枝八尾北労組委員長、田中雅志関合労大阪東部支部長が連帯のあいさつをした。
メッセージが、北原鉱治三里塚反対同盟事務局長、森田恒一泉州住民の会前代表、都政を革新する会、婦人民主クラブ全国協から届けられた。
入江さんは「社会を動かしているのは労働者。労働者が反撃できる情勢が来ている」と連帯あいさつした。深町さんは「戦争をやるために民営化と労組破壊をやり、新しい機構をつくるのが道州制。しかし資本家以外は労働者。みんな団結できる。資本にぶつかっていこう」とあいさつ。藤木さんは、西郡支部の岡邨さんのメッセージを持って参加し、住宅強制収用に対してストで闘った意義を語った。田中さんは森精機の闘いについて「どういう時代で闘っているのか、時代認識をはっきりさせる論議をして闘ってきた」と述べた。
黒瀬博匡関合労泉州支部支部長が、「関合労は関空闘争に責任を取りきる」と決意を表明。閉会のあいさつは井上さんが行った。
世界大恐慌情勢下、関空闘争が三里塚に続いて圧倒的に前進することを確信させる総会になった。関空闘争は橋下の弱点になる。7月全国闘争を闘おう!