2009年5月11日

日誌 2009年 4月22日〜5月5日

週刊『前進』06頁(2390号4面4)(2009/05/11)

日誌 2009年 4月22日〜5月5日
 自公が憲法審査会の始動狙う/「海賊」法案が衆院通過

●国会議員87人が靖国参拝 超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・島村宜伸元農水相)の計87人が春季例大祭が開かれている靖国神社に参拝した。閣僚は参加しなかった。(22日)
●憲法審査会、始動方針 自民党の細田幹事長、公明党の北側幹事長らが会談し、改憲に向けて問題点を議論する国会の憲法審査会について、今国会中の始動をめざす方針を決めた。審査会は07年、国民投票法の成立を受けて両院に設置されたが、野党が法案の強行採決に反発し、運営規程も委員数も決まっていない。(22日)
●在韓米軍司令官「作戦計画を準備」
 在韓米軍のシャープ司令官がソウル市内で講演し、「北朝鮮の不安定な事態に備えた作戦計画を準備している。偶発事態に対応できる」と述べ、概念計画「5029」を、実戦に耐えうる作戦計画に格上げする作業がほぼ完了したことを示唆した。5029は、北朝鮮が大量破壊兵器を管理できない事態や現体制の崩壊、内戦の発生などを想定。(22日)
●「海賊」法案が衆院通過 ソマリア沖に派遣している海上自衛隊の活動の新たな根拠法となる海賊対処法案が衆院本会議で自民、公明両党の賛成多数で可決、参院に送られた。(23日)
●北朝鮮「核処理を再開」 北朝鮮の朝鮮中央通信は、同国外務省報道官が「使用済み核燃料棒の再処理作業を始めた」と述べたと伝えた。北朝鮮は、ミサイル発射を非難する国連安保理の議長声明に反発し、6者協議離脱を表明し、同協議の合意に基づいて停止していた核開発を再開する考えを示唆していた。(25日)
●名護市が辺野古区に財政支援 米軍普天間飛行場代替施設建設に伴う新たな基地負担を受ける辺野古区からの要請に対し、名護市が再編交付金による助成や地方交付税の傾斜配分割合などを定めた財政的支援措置を区に約束していたことが分かった。(26日) 
●米軍ヘリ、渡名喜島に緊急着陸 米空軍嘉手納基地所属のHH60型ヘリコプター1機が沖縄の渡名喜島の村管理ヘリポートに緊急着陸した。嘉手納基地によると、燃料システムの不具合で緊急着陸。さらにもう1機が緊急着陸機の修理のために着陸した。(27日)
●「必要あれば自衛隊機派遣」 浜田防衛相は、新型インフルエンザへの対応について「海外で飛行機が飛ばない場合、政府として対応しなければならないのであれば、(防衛省が)飛行機を出すこともある」と述べ、発生国に自衛隊機を派遣し、日本人の帰国を支援する考えを示した。(30日)
●日米防衛相会談 訪米中の浜田防衛相がゲーツ米国防長官と国防総省で会談した。日米が年末年始に向け国防政策を見直すのを踏まえ、同盟関係を一段と強化することで合意した。ミサイル防衛(MD)での連携強化も確認した。日本側が年末に「防衛計画の大綱」を見直し、米側は来年2月に「4年ごとの国防政策見直し」(QDR)を策定する。政策すり合わせのための協議継続を申し合わせた。(1日)