新樹寮C棟明け渡し阻止、5・31全国集会に マル学同・富山大学支部
新樹寮C棟明け渡し阻止、5・31全国集会に結集を
マル学同中核派・富山大学支部
はじめに
全国の学生・労働者の皆さん! 富山大学では、寮生無視の新樹寮改修強行=自治寮つぶし絶対反対、5月31日のC棟明け渡し期限粉砕を掲げ、C棟に残る寮生を先頭に5・31全国集会が開催される。当局はこの決戦を前に、学内にある学生自治会室の明け渡し仮処分に、なんと「所有権」を語って踏み切ってきた。すべての仲間は5・31富山大学へ!
大恐慌を革命に転化する学生の反乱が始まった。法大闘争を先頭とする学生の決起は、教育が本来持つべき未来を切り開く力を学生が取り戻す闘いだ。この闘いは4大産別決戦、道州制決戦と一体で闘われ、世界革命に行きつく闘いだ。
富大支部は5・31の新樹寮廃寮阻止の全国集会、6・14〜15連続闘争に攻め上る!
6学生の勾留延長徹底弾劾
まず何より、4・24法大解放総決起集会で逮捕された恩田亮君(法大文化連盟副委員長=無期停学処分)や倉岡雅美さん(全学連副委員長=停学9カ月)を含む6学生の勾留延長決定を徹底的に弾劾する! 6学生への取り調べは、風邪を引いて熱を出す学生を無理矢理連れ出して「いい気味だ!」と罵倒(ばとう)するなど、法大闘争で敗北を味わってきた公安警察の憂さ晴らしとなっている。こんな勾留を認めた裁判所など、燃やし尽くさなければならない! 何より公安警察よ、文化連盟と全学連の訴えに、全国の学生と労働者、そして何より千人規模の法大生が大合流し、1500人の大集会となって感動的にかちとられた4・24法大集会の勝利を消すことはできない。勾留延長がさらなる学生の怒りの決起に転化するのを目に焼きつけるがいい!
4月5日、米帝オバマはプラハで、「核兵器独占宣言」「北朝鮮・イラン侵略戦争宣言」ともいうべき演説を行った。世界の帝国主義はますます保護主義・ブロック化へと突き進み、世界大恐慌の深まりは、世界戦争に向かって進んでいる。日帝・麻生政権は、ソマリアへの武装自衛隊の派兵、北朝鮮「ミサイル」への迎撃での戦争体制への突入、そして憲法審査会の今国会での始動を決定し、改憲・戦争へ一気に舵(かじ)を切った。
しかし、戦争は法律を変えるだけではできない。労働組合や学生の団結を解体しないかぎり不可能だ。労働組合の団結を破壊し、労働者の権利の一切を奪い尽くす民営化攻撃として進められてきた新自由主義政策を、国鉄1047名闘争の解体と、公務員360万人のいったん全員解雇・選別再雇用という4大産別の労働組合つぶし、改憲攻撃として進めようとしている。
日本共産党やカクマルなどの体制内労働組合指導部たちはあまりの攻撃の激しさに土下座状態だ。裁判員制度施行が狙われる5・21を前にして、共産党を先頭に裁判員制度翼賛行動が組まれ、「今年の8・6ヒロシマにはオバマを呼ぼう」などという策動まで始まっている!
こうした帝国主義の戦争への踏み切りと体制内勢力の屈服にもかかわらず、世界の労働者階級はゼネストやデモ、暴動と、闘いに立ち上がっている。日本でも4・21裁判員制度粉砕デモや、4・24法大集会の報道は全国の労働者・学生の魂を揺さぶった。4・25尼崎事故弾劾闘争では、国鉄労働者を先頭として、新自由主義政策に断を下す闘いがたたきつけられた。闘う勢力が力を持ち始めている。逮捕された6学生はこの階級闘争の前進のすべてを引き受けて闘っている。
寮生無視の廃寮に怒りを
大恐慌時代の帝国主義の攻撃は、戦争・改憲と民営化・労組破壊だ。大学においては、大学自治破壊、学生の団結破壊としてあり、新樹寮の改修、自治寮廃寮攻撃は、その最先端の激突だ。
5・31全国集会は第一に、寮生無視の廃寮攻撃に怒りの反撃をたたきつける大集会だ。
大学当局は突如1月末に改修計画を発表し、入寮募集停止の決定を行った。当該寮生の意思を無視しての「明け渡し」決定。「入学する自分の兄弟が大学に通えなくなるじゃないか!」という寮生の追及をも無視して決定された入寮募集停止。こんな一方的な決定をのんで寮生の意思など貫けるはずがない。当局の狙いは自治寮つぶしだ。
そして、同時にこの改修は民営化攻撃そのものだ。自治寮では学生が管理運営してきたものを、資本の支配と管理に変えようという攻撃だ。銀行からの長期借入金の導入から、寮を金もうけの対象にし、厚生施設であるべき寮の存在意義の根本が否定される。まったく同じケースで改修された大分大学の寮の場合は寄宿寮だけで700円から2万400円までも跳ねあがっている。共同生活の場である自治寮が、完全個室の寮につくり変えられ、寮生がバラバラに分断される。資本家のための金もうけであり、寮生のための改修などではまったくないのだ!
新樹寮は、仲間と団結し、おかしいことにはおかしいと声を上げて学生の権利を守り抜いてきた誇り高い自治寮である。こうしたあり方すべてを否定する一方的決定=自治寮つぶしに怒りの声を上げよう!
教育の民営化=道州制粉砕へ
5・31全国集会は第二に、教育の民営化=道州制、改憲・戦争に対する反撃だ。
日帝の麻生政権と資本家階級は、大恐慌の生き残りをかけ、道州制攻撃に一切をかけている。それを富山大学で端緒的に示しているのが西頭学長体制だ。何よりも西頭学長は、学長選挙で最下位だったにもかかわらず、富山県経済同友会の力で学長に就任し、資本家の代表として富山大学を独裁支配している。資本家の大学支配で学生は教育を奪われ、資本の食い物にされて借金漬けで捨てられている。新自由主義政策で労働者の人生を奪って金もうけをし、金融でバブルをつくり出し、そのすべてを破産させた資本主義は、ついに若者の未来、いわば社会の未来を食いつぶすまでに至ったのだ。
そして、教育の民営化は戦争・改憲への道だ。法政大学同様、極悪職員がビラまき、情宣活動を徹底的に弾圧し、昨年、武藤淳範君が学内でのビラまきを理由に逮捕・起訴されている。学生自治・寮自治は、侵略戦争に対する怒りで敗戦直後、学生の団結によってつくられたものだ。西頭学長独裁体制によって新樹寮の団結・寮自治を破壊し、再び戦争衝動を噴出させ始めた資本の自由を大学において解放することは、再びの軍事研究と学徒動員の道だ。
新樹寮廃寮阻止の闘いを、戦争と民営化の大激突点である4大産別決戦と一体で大爆発させよう!
体制内執行部打倒し団結を
5・31全国集会は第三に、体制内執行部を打倒して寮生の団結を取り戻す闘いだ。
われわれは新樹寮廃寮を全国の学生・寮生と労働者とともに実力で絶対に粉砕する。寮生がC棟の解体、叩き出しにおとなしく従うと思ったら大間違いだ。誰もが新樹寮廃寮攻撃に対して怒りを感じている。寮生が団結を固めれば絶対に廃寮を阻止できる。
だからこそ、絶対に許すことができないのが新樹寮の体制内執行部だ。寮生の大学当局への怒りを徹底的に抑え込み、廃寮反対の闘いを弾圧しているのだ。
富大当局の改修案は、1年に1棟ずつ4年かけて改修工事を行うというものであり、一番戦闘的に闘いぬいてきたC棟の自治を、寮生自らの手で破壊させようという攻撃だ。こんな攻撃に屈して「民営化されてもその下でも自治は残る」(寮執行部)はずがない。ふざけるなということだ。体制内執行部は自ら寮の管理人(大学職員だ!)を招き入れ、内側から自治寮を解体しようとするところまで屈服している。
そもそも、体制内執行部が闘う方針をまったく出さない中で、寮生が絶望し退寮を余儀なくされている。絶対に許せない。
富大支部は闘う寮生とともに、体制内執行部から寮生の手に新樹寮を取り戻す。すでに闘う寮生から戦闘宣言が発せられている。「寮生が大学内で行動を起こせば他の富大生もともに闘ってくれるはずだ。学生たちが団結すれば大学の許可なんて関係ない!」。問われているのは、資本が大学を支配するか、学生が大学を取り戻し、社会の主人公として登場するかどうかだ。
われわれは4・24法大1500人決起を引き継ぎ、5・31新樹寮廃寮絶対阻止の全国集会を大爆発させる! 6・14〜15連続闘争で日本の学生運動の荒々しい爆発から、世界革命に攻めのぼる!