裁判員制度粉砕!連続闘争へ
裁判員制度粉砕!連続闘争へ
“絶対に阻止できる”
5・2 攻めの改憲阻止集会開く
5月2日、東京・文京区民センターで「攻めの改憲阻止集会」が開かれ、210人の労働者・学生が参加し、改憲阻止と裁判員制度5月21日実施粉砕の闘いへの決意を打ち固めた。
5月14日は霞が関デモ、5月20日は銀座デモ、5月21日は全国一斉行動だ。5・20デモは、国民救援会などが組織する「明日からあなたも裁判官」なる「下からの運動」を装った裁判員制度推進集会と真っ向から対決し、21日の制度実施を崩壊させる決定的な闘いだ。また6月14日の麻生政権打倒・全国労働者総決起集会への大結集が呼びかけられた。
8・15実行委(戦後50年を問う8・15労働者・市民のつどい全国統一実行委員会)代表の葉山岳夫弁護士が主催者あいさつ。「麻生政権のもと戦争と改憲の攻撃が強まっている。自公が憲法審査会設置規程法案を提出した。『攻めの改憲阻止闘争』とは今闘うこと。5月21日までの運動で裁判員制度実施を阻止するために今日の集会を成功させよう」と訴えた。
次に二つの講演が行われた。平和遺族会全国連絡会代表の西川重則さんは「改憲は始まっている」と題し、連日つぶさに傍聴している国会情勢を報告した。自公が来年5月18日施行予定の国民投票法に基づいて憲法審査会を始動させようとしていることや「海賊対処法案」が「海賊」の規定さえしないまま衆院可決に至っていることを暴き、事実に基づく歴史認識を共有し、9条改憲阻止、裁判員制度廃止へともに闘おうと呼びかけた。
憲法と人権の日弁連をめざす会代表の高山俊吉弁護士は「裁判員制度は阻止できるぞ!」と題して講演した。自らも呼びかけ人となっている「裁判員制度はいらない!大運動」が主催した4月21日の日比谷野音集会・銀座デモが雨の中、約2千人の大結集でかちとられ、これが状況を一変させ、裁判員制度廃止の機運を全社会的につくり出していると総括。自公民が再び改憲・戦争へと動き始め、全政党が裁判員制度賛成であるにもかかわらず、9条改憲と裁判員制度を許さない圧倒的多数の国民がいることに確信をもって闘おうと力強く提起した。
5・14-20デモで実施粉砕を
二つの講演を受けて、裁判員制度候補名簿搭載者、新自由主義大学と闘う法政大学文化連盟、道州制阻止を闘う自治体労働者、動労千葉が発言、大恐慌下で戦争・改憲、民営化・労組破壊との対決を訴えた。
まとめと行動提起を鈴木達夫弁護士が行い「法大生の闘いは学生運動の再建・再興の時代が来たことを示す。中曽根は国鉄分割・民営化で総評・国労を解体し、新しい憲法を床の間にかざると言った。それは労働組合運動が改憲阻止の鍵を握っていることを教えている。労働者人民の団結で資本主義を倒し、新しい社会をつくる発想で闘おう」と提起、改憲阻止、裁判員制度廃止へ5・14—5・20デモ、5・21全国一斉行動、6・14闘争に立とうと呼びかけた。