2009年4月27日

マル青労同に結集し闘おう 09年メーデー 青年労働者に訴える 闘う労働組合とマルクス主義の時代 大恐慌をプロレタリア革命へ マルクス主義青年労働者同盟

週刊『前進』10頁(2389号1面1)(2009/04/27)

マル青労同に結集し闘おう
 09年メーデー 青年労働者に訴える
 闘う労働組合とマルクス主義の時代
 大恐慌をプロレタリア革命へ
 マルクス主義青年労働者同盟

 「戦争・改憲と民営化・労働組合破壊を許すな!」「資本主義を打倒しよう!」——これが今、全世界の労働者の共通のスローガン、行動方針だ。世界大恐慌に対する労働者階級の回答は、資本主義・帝国主義打倒の世界革命だ。腐りきった資本主義の救済・立て直しなど冗談ではない。私たち青年労働者が先頭に立ち、闘う労働組合とマルクス主義の復権をかちとる時代がやってきた。戦争・改憲と民営化・労働組合破壊に突き進む麻生・御手洗らと手を結ぶ連合中央・全労連中央をぶっ飛ばそう。国鉄1047名解雇撤回=第2次国鉄決戦を突破口に、国鉄・全逓・自治体・教労の4大産別の労働組合をめぐる決戦に勝利しよう。すべての青年労働者は、マルクス主義青年労働者同盟に結集し、ともに闘おう。

 第1章 資本主義は終わりだ革命勝利の好機到来

 世界大恐慌が本格化する中、全世界の労働者が資本主義・帝国主義に対する積もりに積もった怒りを爆発させて、スト・工場占拠・街頭デモに続々と立ちあがっている。闘いはこれからが本番だ。米オバマ政権にしても、麻生政権や日本経団連・御手洗ら資本家階級にしても、確固たる展望や確信など何ひとつ持っていない。「労使共同宣言」を結んで、現場労働者が団結して資本の攻撃と非和解に闘うことに敵対し、資本の延命に率先協力する連合や全労連の体制内労働運動指導部も、それは同じだ。闘う労働組合をよみがえらせる絶好のチャンスがやってきた。
 アメリカでは、巨額の公的資金を投入したオバマ政権の資本救済に対し、「ウォール街と戦争にこれ以上金をつぎ込むな!」と百万人以上の労働者が全米各地で街頭デモに立ちあがっている。仕事を奪われ、住宅からも追い出された労働者たちが、何十億ドルもの「報酬」を受け取っている金融機関の経営者の自宅にデモで押しかけ、怒りの声をあげている。カリフォルニア州では、財政破綻を口実にした教育労働者2万6000人の大量解雇攻撃に対して、UTLA(ロサンゼルス統一教員組合)が5月ストライキに立ち上がることを宣言している。
 欧州でも、イギリスで開かれたG20金融サミットに対して、「反資本主義」を掲げる数千の青年労働者・学生が、警察・機動隊をけ散らし、ロンドンの金融街を席巻する実力デモを闘い抜いた。フランスでは、一部操業停止と賃金カットに怒るトヨタ工場の労働者が、工場の入口を封鎖し完全に生産をストップさせる実力闘争に決起している。アジアでも、タイの反政府派の労働者・農民の決起を含む集会・デモによって、ASEAN首脳会議や日中韓首脳会談が完全に粉砕された。韓国では、イミョンバク政権と御用組合幹部による「労使共同宣言」体制形成の動きに対して、民主労総ソウル地域本部の現場労働者を先頭にした反撃が開始されている。
 資本主義・帝国主義の発展は完全に終わり、もはや資本主義は労働者を食わせていくことができなくなった。こうした中で、資本主義の救済に走る体制内労働運動と、資本主義の打倒をめざして闘う階級的労働運動との分岐がどんどん鮮明になっていることは決定的なことだ。革命勝利のためには労働者階級の党が求められていること、労働者階級の革命的決起の最大の妨害物である体制内労働運動指導部と徹底的に闘うことは世界共通の課題だ。

 第2章 労働者階級は団結し麻生と御手洗を倒せ

 今日の世界大恐慌は、民営化・規制緩和—労働組合破壊の新自由主義で一切の犠牲を労働者に強制してきた資本主義・帝国主義体制そのものの総破産だ。しかも、破産した新自由主義以外に資本家どもには何の方策もない。
 日本共産党は「資本主義の枠内でギリギリまで『ルールある経済社会』をつくって、矛盾を解決するような努力をやります」(4月17日付『赤旗』)などと言うが、大恐慌の根本にあるのは戦後60年以上にわたって労働者を搾取し蓄積してきた巨大な過剰資本・過剰生産力の矛盾だ。資本主義・帝国主義は、破産した新自由主義のもとで、大失業と貧困、格差という激しい階級戦争とともに、むき出しの保護主義と新たな侵略戦争・世界戦争へ急速に突き進みはじめている。
 何よりも日本帝国主義は、帝国主義の「最弱の環」として脆弱(ぜいじゃく)な姿をさらけ出し、激しい体制的危機にのたうち回っている。動労千葉を先頭にした職場生産点での資本との非和解の闘いが麻生、経団連・御手洗、連合・高木の「政労使合意」体制を完全にガタガタにしている。
 こうした中で日本帝国主義は、戦争・改憲と民営化・労組破壊の攻撃を絶望的に激化させている。北朝鮮の「人工衛星ロケット」発射を口実にした北朝鮮侵略戦争の臨戦態勢突入と、国鉄1047名解雇撤回闘争の解体を狙う鉄建公団訴訟控訴審3・25反動判決だ。
 4月5日の北朝鮮「ロケット」発射以降、「日本の核武装」や「集団的自衛権の行使」「敵基地攻撃能力の保有」「国連脱退」など、改憲と戦争突入へのすさまじい反動的衝動が自民党内から噴出している。ソマリア沖への自衛隊派兵が強行され、23日には「海賊対処法」という名の派兵恒久法案の衆院通過が強行された。社民党も日本共産党も「北朝鮮非難決議」に全会一致で賛成し、「海賊行為は国際犯罪だ」などと言って帝国主義の侵略を擁護している。
 連合中央は「北朝鮮のミサイル発射に断固抗議する」という談話を出した。経団連・御手洗が「日本国民を大変な不安に陥れた行為であり断じて容認できない」と表明したことに応え、「政労使合意」で北朝鮮侵略戦争の策動に「労働組合」の名で率先協力しようというのだ。絶対に許せない!
 そして、国鉄1047名闘争解体のための3・25反動判決は、北朝鮮侵略戦争の策動と完全に一体だ。「国労をつぶし、総評・社会党を解体して新しい憲法を制定する」という狙いをもって強行された国鉄分割・民営化を「正しい」と居直り、分割・民営化に反対した労働者の差別・選別と解雇を「当然」とする超反動判決だ。そこには、1047名闘争の解体と、4大産別の労働組合の改憲勢力化という権力・資本の意志が明確に貫かれている。なによりも権力も資本も、大失業と戦争に対する6千万労働者階級の怒りが、動労千葉を先頭にして不屈に発展している1047名闘争に結びつくことを死ぬほど恐れているのだ。

 第3章 国鉄軸に4大産別に強大な拠点つくろう

 国鉄1047名解雇撤回闘争は、戦争・改憲と民営化・労組破壊という世界的規模で繰り広げられてきた新自由主義攻撃にとどめを刺し、労働運動の新たな時代を切り開く最先端の闘いだ。
 日本階級闘争は今、国鉄闘争を軸に大きな分岐を迎えている。87年の国鉄分割・民営化をとおして20万人に及ぶ国鉄労働者の首切りと労働組合つぶしが行われ、総評は解体され連合が発足した。ここから労働組合指導部の急激な右旋回が始まり、その中で労働者の階級的なものの見方が奪われてきた。その行き着いた先が、05年尼崎事故を始めとする安全の崩壊であり、幾度もの派遣法改悪と2千万青年労働者の非正規職化・貧困、有事法制定と海外派兵、社会保障の全面的切り捨てだ。すべては国鉄分割・民営化から始まっている。青年労働者が今、自らが置かれている現状と闘うためにもその原点である国鉄闘争を闘うことがかぎになっている。
 国鉄1047名闘争は、労働運動の路線をめぐる大党派闘争だ。動労千葉は、国鉄分割・民営化に対して唯一「絶対反対」を掲げてストライキで闘い、40人の解雇者を出しながらも団結を守り抜き、1047名解雇撤回の原則を貫いてきた。この闘いの中から、運転士を駅業務に強制配転するライフサイクルを粉砕し、組織拡大をかちとっている。この動労千葉の勝利の地平こそ、「戦争・改憲と民営化・労組破壊」絶対反対路線のもとに団結し、闘う労働組合をよみがえらせることができる時代がやって来たことを示している。
 これに対して4者4団体派は、動労千葉を排除し、1047名解雇撤回の旗を下ろし、青年労働者を絶望に組織している。4者4団体派の幹部は、日本共産党や社会主義協会派など、まがりなりにも「社会主義」や「共産主義」を掲げてきた連中だ。それがこの大恐慌情勢下で、資本主義を支える勢力へと転落している。それはなぜか。「闘争団はこれ以上もたない」「労働者はどうせ闘えない」という労働者蔑視の思想があるからだ。国労本部は、闘争団を「お荷物」扱いし、JR現場の国労組合員自身の闘いにしない。労働者の誇りをかけた22年もの闘いを屈服的「政治和解」路線で切り捨て、連合に合流しようとしているのだ。彼らは、1047名闘争を基軸にして日本階級闘争を発展させることができるなどとは夢にも思っていない。
 3・25反動判決が出された中で、闘争団と、闘争団を支えてきた百万人と言われる国鉄闘争支援陣形の中にも分岐が始まっている。それは“今の時代にあって労働組合がいかにあるべきか”をめぐる大路線闘争だ。
 新自由主義の総破産の中で進められている大量解雇と大幅賃下げ、JPエクスプレス子会社化と強制出向という「第2の郵政民営化」、道州制・民営化—自治労・日教組解体といった攻撃は、国鉄1047名闘争解体と一体だ。勝利の展望は連合・全労連支配を4大産別の職場からひっくり返し、「第2、第3の動労千葉」をつくり出すことだ。4大産別にマル青労同の拠点をつくろう。
 道州制絶対反対の5・9全都労働者総決起集会、5・15沖縄闘争に立とう。裁判員制度の5・21実施を粉砕しよう。不当処分撤回・監獄大学粉砕の法大闘争に勝利しよう。青年労働者の団結した力で6・14全国総決起集会への5000人結集をかちとり、日本労働運動を革命的に塗り替えよう。革命勝利に向けてマル青労同1000人建設をともに実現しよう。