2009年4月13日

法大弾圧裁判 5・29デモ弾圧 “不抜の団結得た” 被告人質問

週刊『前進』06頁(2387号6面4)(2009/04/13)

法大弾圧裁判 5・29デモ弾圧
 “不抜の団結得た”
 被告人質問で法廷を圧倒

 5・29法大デモ弾圧裁判は被告人質問が連続的に行われ、革命のアジテーションが法廷を制圧している。3月16日に金子悠太君(弘前大学)、松室しをりさん(慶応大学)、坂野陽平君(上智大学)、そして25日には内山佳久君(法政大学)、後藤玲子さん(大阪市立大学)、山本進君(同)がそれぞれ証言台に立ち、法大闘争にかける決意を全面的に明らかにした。
 金子君は大学入学後、教育基本法改悪阻止の国会闘争に決起した。06年3・14法大弾圧が、教基法改悪と一体でかけられた反戦運動・学生運動つぶしであることをつかみ、怒りを燃やして法大闘争に立ち上がった。中央広場を埋め尽くした06年6・15法大集会に「学生が立ち上がればキャンパスは一瞬で取り戻せる」と感じたという。
 松室さんは、学生の問題意識にけっしてこたえないブルジョア学問と、労働者階級の怒りを抑え込む体制内反戦運動に怒りを感じる中、「労働運動の力で革命を」の闘いに触れ合流した。労働者階級の解放の中に自身と全人民の解放を見いだし、人生をかけて法大闘争に決起した経緯を明らかにした。
 坂野君は、一昨年の8月15日、法大門前から出発した閣僚靖国参拝弾劾デモに飛び入りで参加したことをきっかけに、法大闘争にすべてをかけて決起した。10・17弾圧での逮捕と少年鑑別所送りにも屈せず、不抜の革命家として成長してきたのだ。
 後藤さんは、イラク反戦のデモに駆けつけたことが闘いの契機だ。法大闘争に決起した彼女は、公安警察が大学を取り囲み、教職員や警備員が学内を蹂躙(じゅうりん)しビラまきやクラス討論を力ずくで圧殺しようとする状況に「戦前と同じではないか」と怒りを燃やして闘ってきた。
 山本君は、「キャンパスである法大生と話していた際、学生部職員らがやってきて『学外者は出ていけ』と言ってきたことがあった。彼は『自分は法大生だが、話がしたくて彼と話している。何が悪いというのか』と反撃し、職員を退散させた」というエピソードを語った。
 内山君は90年代以降の法大当局の学生自治破壊と全存在をかけて闘ってきた。とりわけ、04年の学生会館解体、06年3・14弾圧以降の法大当局の団結破壊攻撃を徹底的に弾劾した。
 「この3年間、法大当局によってどれだけ多くの学生が踏みつけられてきたか。しかし学生は弾圧に屈服する存在ではない。不屈に団結をつくり闘う存在だ。私は学籍は奪われたが不抜の団結というすばらしい武器を手に入れた。法大闘争は全世界の労働者との団結をつくってきた。法大当局よ、学生の決起の前に命乞いしようともけっして許すことはない」と戦闘宣言。気迫あふれる発言は、法廷を圧倒した。そして内山君は、「今日、鉄建公団訴訟の反動判決が強行された。法大闘争は国鉄1047名闘争と一体で闘ってきた。動労千葉とともに新たな国鉄闘争を闘う」と締めくくった。