2009年4月13日

日誌 2009年 4月1日〜7日

週刊『前進』06頁(2387号4面5)(2009/04/13)

日誌 2009年 4月1日〜7日
 核独占へオバマ「核廃絶包括戦略」/自民坂本「日本も核を」「国連脱退も」

●P3C哨戒機を派遣 防衛省はソマリア沖・アデン湾の「海賊」対策だとして5月にもP3C哨戒機2機を派遣することを決めた。訓練などを除き、P3Cが実際の任務で海外に派遣されるのは初めて。(3日)
●米艦船が石垣島入港 米海軍掃海艦パトリオットとガーディアンの2隻が石垣港に強行入港した。入港時には200人が抗議行動。市街地につながるゲートを封鎖した。米兵らは約5時間足止めされたが、警察の護衛で座り込みを突破、一時騒然とした。(3日)
●「不審船」初対処 ソマリア沖に派遣されている海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が外国船からの要請を受け、小型「不審船」に大音響を発する装置などを使うなどして追い払う対応をした。(4日)
●NATO、アフガン5千人増派 北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は、オバマ米大統領が先に打ち出した「アフガニスタン安定化」に向けた新戦略を支持し、米国以外の加盟国も最大5000人の部隊を増派することで合意した。(4日)
●北朝鮮ミサイル発射 北朝鮮が長距離弾道ミサイル「テポドン2」の改良型とみられる機体を発射した。日本政府は日本の領域に落下する恐れはないと判断し迎撃はしなかった。防衛省は4日、2回の誤報を流した。北朝鮮は「衛星成功」と発表した。(5日)
●オバマ「核廃絶包括戦略」 オバマ大統領は「核のない世界」の実現と称する新政策を打ち出した。包括的核実験禁止条約(CTBT)を米国が批准することを目指し、核兵器原料の生産を停止する新条約交渉など具体的な施策に取り組む意向を示した。(5日)
●メルケルがアフガン訪問 ドイツのメルケル首相は、国際治安支援部隊(ISAF)としてアフガニスタンに駐留する独部隊を電撃訪問した。訪問後、基地周辺に2発の迫撃砲による攻撃があった。(6日)
●柏崎刈羽原発、再開へ 07年7月の新潟県中越沖地震で停止中の東京電力柏崎刈羽原子力発電所の7号機が運転再開の見通しとなった。泉田知事が事実上、運転再開を容認する姿勢を示した。地震で被災した原発が長期停止後に再稼働するのは初めて。(7日)
●オバマがイラク訪問 オバマ大統領がイラクのバグダッドを電撃訪問した。オバマのイラク訪問は1月の大統領就任以来初めて。(7日)
●ソマリア沖「武器使用も」 ソマリア沖への海自派遣部隊について、赤星・海上幕僚長は会見で、護衛対象外の船舶から助けを求められた場合でも海自艦艇に対する攻撃があれば、正当防衛か緊急避難により武器使用は可能との認識を明らかにした。(7日)
●自民・坂本「日本も核を」 自民党の坂本剛二組織本部長が党役員連絡会で北朝鮮のミサイル発射について「北朝鮮が核を保有している間は、日本も核を持つという脅しくらいかけないといけない」と発言した。また国連安保理事会で決議が難航していることについて「国連脱退くらいの話をしてもよい」との考えを示した。(7日)