三里塚裁判 証人却下撤回させる 4・21-23に決起を
三里塚裁判 証人却下撤回させる
4・21-23傍聴に決起を
市東孝雄さんの農地と天神峰現闘本部建物をめぐる三里塚裁判攻防は、重大な局面を迎えている。反対同盟の「農地死守」の決意をわがものとして、全力で傍聴・支援に駆けつけよう。
4月21日には「農地強奪阻止行政訴訟」と「農地法による農地取り上げと闘う裁判」の弁論が同日の午前に同じ裁判長、同じ法廷で連続して開かれる。前者は市東さんが千葉県を訴えた裁判。後者は成田空港会社(NAA)が市東さんに耕作地、作業場、離れなどの「明け渡し」を求めて起こした裁判。
NAAは昨年10月に「農地の賃貸借契約は終わりだ」と、市東家が3代90年にわたり耕してきた農地の全面強奪を狙って訴訟を起こした。この農地破壊、農業つぶしを「農地法に適(かな)っている」と許可しお墨付きを与えたのが千葉県だ。空港公団(現NAA)は1988年に、反対同盟の最先頭で闘っていた市東東市さん(孝雄さんの父)の耕作地を旧地主から秘密裏に買収した。それを15年間もひた隠しにし、市東さん親子に地代を払わせてきた。こんな詐欺行為が発覚した上で、農民に「出ていけ」などという資格は1ミリもない。しかもNAAは、土地の位置の特定すらデタラメというていたらくだ。今すぐこの恥知らずな提訴を取り下げろ! 千葉県は許可決定を取り消せ!
4月23日は天神峰現闘本部裁判の弁論が開かれる。3月12日の前回には仲戸川隆人裁判長が忌避を申し立てられているにもかかわらず、反対同盟側が欠席のまま開廷し、ビデオリンク方式での証人調べを反対の声を圧殺して強行。さらに反対同盟側の証人、北原鉱治事務局長、萩原進事務局次長ら3人を却下し、一気に結審に持ち込もうとする暴挙に及んだ。3・29全国集会はこの「裁判官としての自殺行為」(葉山岳夫弁護士)への弾劾の声で満ちあふれた。
これに打ちのめされた仲戸川は、取り消した3人の証人調べを23日に行うことを再び決定した。仲戸川の暴挙への追及を徹底的に強めよう。
裁判所は今や「法の番人」の体裁もかなぐり捨て、農地強奪・空港建設の御用機関に成り下がっている。市東さんの農地と現闘本部建物の存在が、文字どおり敵ののど元に突き刺さり暫定滑走路の完成を阻んでいることに、日帝・千葉地裁・NAAは追いつめられているのだ。三里塚が培ってきた実力闘争の真骨頂を発揮する時は今だ。
早期反動判決を狙う千葉地裁を怒りの声で十重二十重に包囲しよう。4・21−23に全力決起しよう!
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三里塚・市東さん裁判傍聴を
4月21日(火)市東さん行政訴訟
午前10時30分 千葉地裁
4月21日(火)市東さん農地法裁判
午前11時10分 千葉地裁
4月23日(木)天神峰現闘本部裁判
午前10時30分 千葉地裁